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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (352ページ)
感想・レビュー・書評
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文化庁が毎年秋頃に発表している「国語に関する世論調査」がいつも気になる。誤用をする人がこんなに多いのかと憤慨したり、誤用に気づかず使っていた自分に嘆いたり、毎年忙しい。そんなワタシにおあつらえ向きの一冊。
辞書編纂者が著しただけあって、取り上げる言葉・慣用句は幅広い。誤用に対して嘆くところは嘆く。その一方で、多勢に無勢、本来の意味とは異なるものの、使用頻度が上がり、使用者が増えると認めざるを得ないのか、と思い悩む。この辺りの感覚に大いに共感してしまって、(妙な言い方だが)読んでいて心地良ささえ覚えてしまう。Kindleで読み始めたが飽き足らず、ふとした時に手に取れるよう文庫でも買って、いまはトイレ本として鎮座。
それにしても、やっぱり「御の字」は「一応、納得できる」ではなくて「大いにありがたい」であるはずだし、「失笑」は「笑いも出ないくらい呆れる」ではなくて「思わず吹き出して笑ってしまう」であるはず。嘆きは尽きない…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
辞書編集者の著者が、誤用や表現の変化を通して日本語が時代とともに変化していることを書いたエッセイ。
本書を読むと「言葉は生きている」ことがよくわかります。時代の変化に合わせて、言葉も変化します。昔は使わなかった言い方も現代では当たり前に使っています。日本語の変化を楽しめる本。
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