人魚の眠る家 [DVD]

監督 : 堤幸彦 
出演 : 篠原涼子  西島秀俊  坂口健太郎  川栄李奈  山口紗弥加  田中哲司  田中泯  松坂慶子 
  • 松竹
3.34
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本棚登録 : 233
感想 : 64
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105075535

感想・レビュー・書評

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  • 手元には、涙でぐじゅぐじゅになって、ちっこくなったティッシュが溢れている。
    開始10分から最後までずっと、涙が止まりませんでした。
    とても重たく、苦しく、辛い、感動作。命に対する倫理観を問われ、大きく揺さぶられる。

    二人の子どもを持つ母親役に篠原涼子。そう遠くはないところに住んでいるであろう姉(山口沙弥加)や母(松坂慶子)の力を借りて、バタバタとした日々を送っている。子どもの父親役には西島秀俊。夫婦仲がよくなく、一緒には生活していない。しかし、娘の小学校受験までは、となんとか離婚せずにいる。そんな事務的に夫婦を営んでいる二人に、突然悲劇が訪れる。娘が、意識不明――

    脳死や臓器提供。免許証を取り出して、ひっくり返してみたけれど、わたしは特に、そこに何も記入をしていなかった。けれど、その意思表示が必要な時に何も記入されていなかったら、それってもう手遅れで。
    意思表示カードがない人、ましてや子どもなら、親族がその、生死を決めなければならない。相手の意思を勝手に決めるなんて、生きている人間のエゴなのでは。親なら、子どもには生きていてほしい。でもわからない、それが本当に本人の意思なのかなんて。それでも、延命治療をするか否か、生きている人間が、親が、判断をしなければならない。

    夫婦は決断する。その決断は正しかったと、とても前向きに考えて、前に進んでいく。それでもわたしは、「本当にそれでいいのか」と考えてしまって、涙が止まらなかった。結局親の、科学者のエゴなんじゃないか。わたしが冷たすぎるのか?観ているとどんどん沸き上がってくる心の声。登場人物の構成も上手なので、そういった心の声を、みなさん代弁してくれます。

    脳死患者の命で救える、別の命がある。それは分かっている。でも、自分の大切な人が脳死の状態でも、同じことが言えるだろうか。眠っているようなその姿を見て、その人の死をきちんと受け入れられるだろうか。

    医学的に、科学的に、法律的に、立場によって生死の基準は変わるのか。
    命に関して人間に赦されているのは、一体どこまでなのか。

    免許証の裏、書かないとな。
    自分が生きているうちに、きちんと向き合っておかないと。

  • 原作でも泣けましたが、こちらも泣けました。
    脳死か心臓死か...難しいテーマだけにいろいろ考えさせられました。

  • 2018年公開。原作は読みました。原作の中で重要な役割を果たす人物が登場しなかったりは、ありますが。総じて原作の良さは残されているように思えました。脳死の問題、とても重い問題を描いています。脳死の状態になった娘を思うあまり。徐々に常軌を逸する母親が、うまく演じられています。しかし、視聴後の率直な感想としては、子供の涙は大人の役者の演技を超えてしまうなあと言うことです。追伸ですが田中民さん台詞も出演場面も少なかったですが存在感が大きいです。

  • 「死と尊厳」というデリケートで未だに未解決なテーマに挑んでいます。誰にもわかる心停止と違い、脳死は当事者に判断を委ねる残酷な現実があります。少女を中心に関係性の高い人間関係を取り巻かせ、それぞれの立場から「死」を見つめさせる脚本の手並みが鮮やかです。愛情を注ぐあまり狂気を帯びてくる篠原の演技が卓越しています。延命治療もしかり、結局、各人各様であっても、死の判定を個に任せておくのは酷だと思いました。

  • 考えさせられるテーマだと思ったが、ホラーぽくなるところは悲しみより怖さが先行してしまった。
    しかし、母親の気持ちは 狂気じみた思いになるのも理解出来た気がするし、科学的に人間を操作するみたいなところは 実際踏み込んではいけない領域だと思うが…何を持って人の死を受け入れられるのかは究極の選択だし、心臓が止まっておらず 脳死と言われても 納得するのは容易ではないと思う。ラストは娘の死が他の人の命を救って生きることで ホッとした…歳をとって もう十分生きたから 誰か臓器提供で生きていける人がいるなら提供したいと思ってる人は沢山居たとしても 提供するにも年齢制限があるということも また、事実。

    人気作家・東野圭吾の同名ベストセラーを映画化し、篠原涼子と西島秀俊が夫婦役で映画初共演を果たしたヒューマンミステリー。「明日の記憶」の堤幸彦監督がメガホンをとり、愛する娘の悲劇に直面し、究極の選択を迫られた両親の苦悩を描き出す。

  • 娘が事故で脳死状態になってしまった家族のお話。
    自分にも子どもができた今だからこそ、より辛く重く感じる内容だったと思う。

    母親である薫子(篠原涼子)は、娘が医学的には死んでしまったという事実を認められない。
    科学技術によって脳から信号を出し、強制的に体を動かせたことで、娘は死んでいないという思いを更に強くしてしまう。その勢いはとどまらず、周囲からは狂気的な母親に映ってしまうほど。
    息子の誕生日会をきっかけに父親や祖母、叔母が、娘は本当は死んでいると思っていることが明るみになる。それを知った薫子は、娘を殺して殺人罪に問われるのであれば、娘が生きていたという証明になるという理屈で娘を殺そうとするが、娘の弟や従兄弟(2人とも娘と同じくらいの年齢)の説得によりなんとかその場は収まる。こんな状態になってしまった母親がこれで鎮まるか?と若干消化不良。
    それ以降は憑き物が落ちたように落ち着いた日々を過ごしていたが、ある日娘が薫子の夢の中に出てきて、さよならとありがとうを伝え容体が急変してしまう。これをきっかけに、以前から医師に打診されていたドナー登録をして、心臓が別の子に移植されてハッピーエンド風で終わる。

    薫子の心境を思うと本当に胸が痛い。出口の見えない、出口があるかもわからないトンネルを前に進み続けていくことがどれだけ辛いことか。
    改めて子どもから目を離してはいけないなと強く思った。

  • 原作はいいのに映画になると台無しになる典型的な一本。本当に日本映画の悪いところが凝縮されている。そもそも篠原涼子なんてどこがいいのか全くわからない。すべてが押し付けがましい感じで辟易した。

  • こういう泣けるのはやめて~。
    脳死状態の子どもを支える家族と、科学者。ちょっと 難しい話。

  • 脳死と判断された娘を持つ母の献身と葛藤の話。

    生と死が曖昧な境界線で引かれ、それに揺れる登場人物たち。けして誰にも悪意はなく、しかしその線引きのズレに傷ついていく。その筋建ては上手い。結論の出せない難しいテーマだったと思う。実際の評価は★1.5くらい。

    評価が低い理由は大変重くデリケートなテーマを扱いながら、ストーリーや演者の演技も含めた心理描写が全体的にお粗末だった点だろう。

    ストーリーについて、まず娘の生と死の問題とドナー提供の話題がごっちゃになってしまったこと。臓器移植の話は娘の生死とはまた別の問題で、同時進行で悩み続ける内容ではないだろう。ドナーを求める当人ならともかく、娘の死を否定しつづける両親の間で話されるので、ちぐはぐな感じがする(問題の一つではあるが、メインではない気がする)。

    次に母親が娘を包丁で殺そうとするシーン。なぜ死因が分かって解決したのか謎だった。それ関係なくない?泣けば許されるというような強引さを感じた。

    最後に今際の娘が母親の夢の中で現れ、幸せだったと言いながら旅立つシーン、この辺から完全に両親目線の「そうあってほしい」が表に出た展開になっていくため居心地の悪さがすごい。ドナー先が近隣の少年で、女の子の口調で現れるのもメルヘンが行き過ぎている。どこまでも人の死を「きれいなもの・感動するもの」に仕立て上げようとする意思を感じ薄気味悪くなった。

    結局娘の意思は両親にとって居心地の良い話に塗り替えられていくのだな、というラストにしか思わなかった。

    演技については…まあ…。
    個人的に篠原涼子は好きなんだけど、あんまり真面目な演技は向いてない気がする。西島秀俊はなんでこんなムッキムキなの?数年寝たきりの子供を心配する父親がジムで自分磨きしてるの?子役の演技も長男の子以外は正直…。もうちょっと全体的に作品のテーマに寄り添ってほしかった。

  • WOWOWで放送されてたのを、録画しました。小説でもズシンと響いたシーン。映画でも篠原涼子さんが迫真の演技で見せてくれた。母親役の篠原涼子さんも、おばあちゃん役の松坂慶子さんも、【母】だった。子供を思う気持ちを演じる母たちに、涙でした。

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