インハンド プロローグ(1) ネメシスの杖 (イブニングコミックス) [Kindle]
- 講談社 (2019年2月22日発売)
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感想・レビュー・書評
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現在『イブニング』で連載中で、昨2019年に山P主演でテレビドラマ化された(私は未見だが)『インハンド』。そのプロトタイプに当たるのが、『インハンド プロローグ』Ⅰ~Ⅱ巻である。
『インハンド』は、右腕が義手の天才寄生虫学者・紐倉哲を「探偵」役に、その右腕となる高家春馬を「助手」役に据えた医療ミステリー。
ただし、第1作に当たる「ネメシスの杖」(プロローグⅠ巻所収)では、まだ高家春馬は登場しておらず、厚生省の若手女性官僚・阿里玲が主人公となっている。紐倉は、阿里が協力を仰ぐ科学者として登場する。
「ネメシスの杖」も、Ⅱ巻所収の3編も、非常に独創的で完成度の高い医療ミステリーになっている。
本作も、『リウーを待ちながら』や『Final Phase』も、医療現場の描写が非常にリアルである。そのため、作者の朱戸アオは元医療従事者か医学部出身なのかと思ったが、まったく関係ない(美大卒)のだそうだ。
なお、Ⅱ巻の「ディオニュソスの冠」は、2016年発表にも関わらず、現今の新型コロナウイルス禍を予見した作品として話題をまいた。
たしかに、いま読んでこそ衝撃的な内容である。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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