インハンド プロローグ(1) ネメシスの杖 (イブニングコミックス) [Kindle]

著者 :
  • 講談社
4.33
  • (2)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 26
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (243ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 現在『イブニング』で連載中で、昨2019年に山P主演でテレビドラマ化された(私は未見だが)『インハンド』。そのプロトタイプに当たるのが、『インハンド プロローグ』Ⅰ~Ⅱ巻である。

    『インハンド』は、右腕が義手の天才寄生虫学者・紐倉哲を「探偵」役に、その右腕となる高家春馬を「助手」役に据えた医療ミステリー。

    ただし、第1作に当たる「ネメシスの杖」(プロローグⅠ巻所収)では、まだ高家春馬は登場しておらず、厚生省の若手女性官僚・阿里玲が主人公となっている。紐倉は、阿里が協力を仰ぐ科学者として登場する。

    「ネメシスの杖」も、Ⅱ巻所収の3編も、非常に独創的で完成度の高い医療ミステリーになっている。

    本作も、『リウーを待ちながら』や『Final Phase』も、医療現場の描写が非常にリアルである。そのため、作者の朱戸アオは元医療従事者か医学部出身なのかと思ったが、まったく関係ない(美大卒)のだそうだ。

    なお、Ⅱ巻の「ディオニュソスの冠」は、2016年発表にも関わらず、現今の新型コロナウイルス禍を予見した作品として話題をまいた。
    たしかに、いま読んでこそ衝撃的な内容である。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

2010年、アフタヌーン四季賞冬のコンテストにて、準入選を受賞。
「アフタヌーン」にて2013年『ネメシスの杖』を、2016年『インハンド 紐倉博士とまじめな右腕』を連載。
医療サスペンスの新たな描き手として注目を集めている。


「2019年 『インハンド プロローグ2 ガニュメデスの杯、他』 で使われていた紹介文から引用しています。」

朱戸アオの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×