ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実 (講談社現代新書) [Kindle]

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  • 技能実習生の劣悪な環境や不法滞在など、外国人に関連する問題はよくニュースに取り上げられる。この問題は「彼ら」のだけの話なのだろうか。本書では日本がすでに「移民国家」になりつつある現実をデータとともに示し、これらの問題を「私たち」の問題として考えるべきだと主張している。

    日本政府は外国人の受け入れを「移民政策」ではないと主張している。では、どういう認識になっているかというと「都合の良い経済資源」と捉えているのが実情だ。彼らの人生や人権に大きな制約を課してしまっている。今、日本で起きている外国人に関連する問題は、まず日本が「移民国家」だと認めることから始まると著者は言っている。そうでなければ、本質的な問題解決は望めないだろう。アルコール依存症治療の一歩目が、自分自身を依存症だと認めることと似ている。

    本書を読んで特に驚いたことは、外国籍の子供が就学義務の対象になっていないことだ。言い換えると、親が責任を持って学校に行かせる必要はないということ。子供の立場から言えば、公的教育を受ける権利が実質奪われていると言っても過言ではない。様々な事情があるのは重々承知だが、子供には非はないし、現状を変える力もないので、非常にショックだった。

    コンビニや居酒屋を見ても外国人は明らかに増えているし、もう避けられないだろう。そうであれば、いち早く私たちの問題として捉えて行動するほうが、いくらか幸せな未来が描けると思う。これからも日本に住み続けようと考えている人は、ぜひ読んで欲しい。

  • コンビニで働いている「外国人」と、ニュースで時折、耳にする技能実習生はなにが違うのかとか、なんとなく分かったつもりになっていたことが頭の中で整理できた。問題を理解するための第一歩。

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