- Amazon.co.jp ・電子書籍 (116ページ)
感想・レビュー・書評
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ポジティブな内容で良かった。
ニュースやビジネス書は不安を煽る内容が少なくない。
本書では、客観的データに基づいて、現実を悲観することが無いようなメッセージとなっている。
珍しい切り口なので、一見の価値あり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今回の特集は「ファクトフルネス日本版」。
脳が勘違いしがちな事象について書かれた話題作「FACT FULNESS」
それを日本の状況に置き換えて解説した、まさに日本版という内容である。
今回の特集は、実に面白かった。
例えば、よく言われがちな「日本経済は先行き暗い」という説について。
確かにリーマンショック以降、日本のGDP成長率は停滞している。
これだけ見ると、さぞ「日本終わった」のように見えるだろう。
だが、ここに人口減少の影響が含まれていることを忘れてはいけない。
GDP成長率を1人当りにくくり直すと、実はG7の中でも遜色ないレベルだという。
つまり悲観するほど悪いものでは全然ないのだ。
これは、悪い事ほど印象に残る「ネガティブ本能」によるものだという。
他にも、
・円安が日本に有利に働くというのは本当か
・生活保護の不正受給はそこまで非難すべきことなのか
など、様々な常識や定説に真っ向から疑問を投げかけてくる。
世間が言うがままに信じ込んでいたことが、何と多いことか。
物の見方は一つではないこと、そして何でも疑ってみることの大切さがわかった。
勉強になった。