「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文 [Kindle]

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  • 東洋経済新報社
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感想・レビュー・書評

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  • 東大作文とは、あざといタイトルである。

    「偏差値35の僕でもできた」とあるが、これで油断してはいけない。東大オープン、東大模試など、母集団の質が異常に高い模試では、たとえ実力者でも、ちょっとミスれば偏差値35も十分ありうる。

    内容的には、これが唯一絶対の作文法だとは思わないが、苦手な人には参考になると思った。

  • より速く正確に伝えることだけに特化してきた人にとっては読む価値があると感じた。

    本書の特徴は「双方向性」を強く主張していること。読み手を能動的に動かすために、敢えてツッコミどころや問いかけ文を用意している。より速く正確に伝えることを目的としたビジネス文書には不要な文ではないか?と思ったが、人を動かすという観点では一概に不要とも言えないのかなと思う。

  • 繰り返し読み込みが必要そうな感じがしました。型を使って内容を作り上げることで、聴く人や読む人に取って分かりやすい文章になるのだと勉強になりました。

  • 子供のレポート作成の参考になればと思い読み始めたが、意外と自分の仕事のメールや議事録にも役立つと感じた。
    途中、分かり難い部分もあったが、木に例える説明や例文で理解し易くなった。
    実践を繰り返して身に着けていきたい。

  • 今まで国語の勉強した事ない人は読むべき。
    作文には目的と型があり、それを整理して使用しないと伝わらない文章になってしまう。具体的には、2つの目的、4つの主張の型、3つの論理の型など。更に読む人との双方向の会話にするため、断言のための3ステップ、問いかけ・ポジション作り、不要な文章の見分け方等のテクニックがある。直感的に出来る人もいるかもしれないが、普通の人で有ればここまでの作文能力は理解して練習しないとつかない。

    筆者も言っているが、
    言葉足らずで、または言い方が悪くて、相手に伝わらないこと。対等になれず、独りよがりになって、わかってもらえないこと。 逆に、伝え方を変えることで、あるいはそうしようと努力することで、自分の道が拓けることも、たくさんあると思う。
    特に理系の人で、文系の仕事にコンバートされた様な人にオススメする。

  • ある程度文章を書いた経験がある人なら自然と身についている技術が多い(読者もこれくらい知っているだろう、と思い込んで書かない、読者が文章を読んで疑問に思うところをつくる、など)。

  • 説得力があり、読み手を引き込む文章を書くコツを紹介した本。

    コミュニケーションにおいて大事なのは「相手の立場を考える」こと。文章もコミュニケーションの一つです。文章を書くときも、まずは相手の立場を考えれば、「読みやすい文章を書く」意識を持つことができます。

    文章作成は書く前から始まっているのです。

    本書は、伝わりやすい文章作成の秘訣を丁寧に解説しています。

  • 作文する(文章を書く)ときの参考にしたい。
    著者の説明は、わかりやすくステップに名前をつけようとしている部分が、逆にちょっとわかりにくくしている気がする。
    作文のステップ全体を図にしていただけると、さらにわかりやすくなる気がします。


    ===
    ▼▼作文ステップ(省略あり)
    ▼最後の一文(=言いたいこと)から考える
    ・主張:4つの主張の型:感情型/共有型/要望型/警鐘型)
    ・目的:目的=理解or変化。手段=共感or納得
     言いたいことを伝えた相手にどうなってほしいのかを考える。
     - 感情型→「理解」「共感」:相手に感情的に訴え、相手に何かを理解してもらう。
     - 共有型→「理解」「納得」:相手に論理的に訴え、相手に何かを理解してもらう。
     - 要望型→「変化」「共感」:相手に感情的に訴え、相手に何か具体的な変化を与える。
     - 警鐘型→「変化」「納得」:相手に論理的に訴え、相手に何か具体的な変化を与える。
    ▼文章の3つの型
    ・同格型(主張とそこまで距離がない相手)
     - 既知の内容が多い場合。
     - 主張を何度も言い換えながら繰り返し語ることで相手にわかってもらう。
    ・因果型(主張と距離がある相手)
     - きちんと説明しなければ納得してもらえないかもしれない場合。
     - 原因になる事実を並べていき、最後に「ということで、こうなんです!」と結果である自分の主張を持ってくる。
     - みんなが知っている事実や質問から入ることで読者が受け入れやすい文章を作れる。
     - 「因果型」は、「同格型」よりも主張が読者に受け入れられにくい内容だったり、議論が分かれる事柄の場合に使われる。
    ・対比型(主張を疑っている相手)
     - 相手を説得するのが難しそうな場合/相手に行動をしてもらいたい場合。
     - 比較した後で、主張が出現する。
    ▼説得力を上げる
    ・断言する
    ・自分でツッコミ
     ①証明できる?
     ②反例・例外はある?
     ③弱点はある?
    ・譲歩作り
     「譲歩の後ろ」に答えを持つ。
    ・読者との距離を近くする(主体的な自分が主語の文章)
    ▼いらない部分を削る
    ・聞き手にとって「長い文章」「長い話」は苦痛。
     - 読む人の側に立って文章を書こうという意識があれば、短くまとめられる。
    ・いらない文を役立つ文に変えることもできる(いらない「枝葉」を「幹」につなげ直す)
     - 同格化:「つまり」「すなわち」などの接続詞で、いらない文と主張を、同様の文内容でつなげてみる。
     - 因果化:「だから」「なので」などの接続詞で、いらない文を「原因」、主張の文を「結果」としてつなげてみる。

  • 【3つの気づき】
    ・主張は「未知のこと」を「短く」言わなければならない。
    ・文章の型は必ず1つに決めなければならない。
    ・作文で重要なのは読者との双方向性。
    【3つのToDo】
    ・書き始める前に「最後に何を書くか」を決める。
    ・書き始める前に「読者にどうなってほしいか」を明確にする。
    ・主張と読者との距離に応じて文章の構造を決める。

  • 本を書くときの参考にします。

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著者プロフィール

西岡 壱誠(にしおか・いっせい):1996年生まれ。偏差値35から東大を目指し3年目に合格を果たす。東大入学後、人気漫画『ドラゴン桜2』(講談社)に情報提供を行う「ドラゴン桜2 東大生プロジェクトチーム『東龍門』」のプロジェクトリーダーを務め、ドラマ日曜劇場「ドラゴン桜」(TBS系)の監修(東大監修)を担当。2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立し、代表に就任。経験に基づく教育プロジェクトを全国20校以上の高校で実施。『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』(東洋経済新報社)シリーズのほか、『東大メンタル 「ドラゴン桜」に学ぶ やりたくないことでも結果を出す技術』(日経BP)、『それでも僕は東大に合格したかった』(新潮社)など著書多数。

「2023年 『東大生と学ぶ語彙力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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