論理的思考のコアスキル (ちくま新書) [Kindle]

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  • 筑摩書房
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  • 論理的思考とは何か、それに使用するスキルは何か、それをどう鍛えるか が体系的に描かれている。

    •思考
    思考は世の中のものを分かるために行う。
    分かりたいものの情報を収集し、思考にて知識と入手した情報を加工(要素に分け、知識と比較し、同類同士でくくる)し分かることができる。(詳細は分ける、繋げるの分ける)
    分かりたいものを識別することで、体系化=抽象化 と 因果(時間軸)を手に入れ結果をコントロールすることができるようになりることで文明は発展した。

    •論理
    2つの命題があり、根拠→論理→結論が、したがって、なぜなら場で繋がっている。
    相手の立場からわかることが求められる。
    演繹法と帰納法があり、演繹法に使う前提は帰納法から科学的、実験的に作られる。

    •コアスキル
    言語化••思考するためには現実を切り取る言葉が必要。具体的 かつ 表現したいことに適切な語彙。更にそれぞれの言葉の役割を決め文にする助詞、文と文の論理構造を記す接続詞がある

    分ける繋げる=論理的思考の情報処理の中核
    分ける••構成要素に分けてそれが何か分かるようにする。同じ抽象度 と 切り口。切り口は何らかの目的を持って思考をしているため、目的に合った切り口を選択するのがポイント。
    繋げる••ある事象を別の事象と連関させ繋げることで、分けてわかったことを次のメッセージに連関し繋げる。コロケーションとアナロジー。コロケーションは別の事象を想起するために知識が必要ある方が良いが。知識はなくとも切り口を使い想起することは可能。⭐️=花のガク=旧日本軍の、、 がわからなくても、役割といった切り口でガクは花を支えるもの=主役と脇役 など想起ができる

    •定量的な判断
    論理的思考をした中での事象の繋がりのそれぞれの蓋然性を把握する。統計、確率を大枠で当てはめて妥当性を確認。

    練習方法
    縦の因果と横の因果
    →なぜなぜは縦の因果は掘れるが、そもそも例えば掘った先が事象への影響度(影響の蓋然性)が低ければ的外れになるため、横の因果として他の可能性と結果の蓋然性の評価も必要。
    •ベン図、フェルミ推定
    •正反の立論

    身につけるコツ
    •手を使う
    •集中する
    •経験と紐づけて知る→分かるに変える
    •3ヶ月300h以上

    クリティカルシンキング=吟味する思考
    •結論、論理、根拠をそれぞれ本当にそうか?とバイアスにかかっていないか見ながら確認する

  • 論理的思考のコアスキルの習得のために
    1)手を使って考える。
    2)経験と紐づけて考える。
    3)集中して考える。

  • 再読。論理的思考の構成要素は何かという基本的な部分から、論理的思考力をつけるための方法論まで網羅的に記載されている。ロジカルシンキングの全体を把握するのに最適な良書。

  • p.2021/10/6

  • ポーカーの前に、真なる論理思考を身につけることをオススメしてる。急がば回れ。「ロジカルシンキングもの」は数多あるし、当人の理解度にも依るけど、僕のオススメ入門書は波頭亮さん『論理的思考のコアスキル』https://amzn.to/3AzKWON

    ライターであれば、そこからバーバラ・ミントに進む感じで。

  • 論理的思考の方法について、とても分かりやすく書かれていてとても参考になった。

  • 本当にそれは正しいのか「クリティカルシンキング」が新鮮でした。「脳はかくも間違える」「バイアス」「ハロー効果」など、気持ちや思いがあるということで、正しい思考ができないのでは?事実(ファクト)が重要。また、検証という作業がいるということがよくわかりました。

  • 社内読書会用
    改めて、論理的思考は後天的に鍛えることが出来るスキルである事を認識。

  • 考えることが苦手である.そして考えなければいけない状況に陥ってるのでいくつか本を手元に集めて,その筆頭としてまずこの本から読んでみた.
    具体例がわかりやすく(作者自身が本文で論理的であるとは”論理展開の文脈が受け手に理解され,納得されることである”と言ってるので当然ではあるが)実践可能な内容ではあったが,習得のためにはさらなる勉強(例えば確率・統計)と継続,そして集中力が必要だと実感した次第でありまする.
    もっかい読んでまとめよっと.

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著者プロフィール

波頭 亮(はとう・りょう):1957年愛媛県生まれ。東京大学経済学部卒業。マッキンゼーを経て、88年㈱XEEDを設立し独立。戦略系コンサルティングの第一人者として活躍する一方で、明快で斬新なヴィジョンを提起するソシオエコノミストとしても注目される。著書に、『プロフェッショナル原論』『成熟日本への進路』『論理的思考のコアスキル』(以上ちくま新書)、『知識人の裏切り』(西部邁との対談、ちくま文庫)、『経営戦略概論』『戦略策定概論』『組織設計概論』『思考・論理・分析』『リーダーシップ構造論』(以上、産能大学出版部)、『AIとBIはいかに人間を変えるのか』(幻冬舎)ほか多数。

「2021年 『文学部の逆襲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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