- Amazon.co.jp ・電子書籍 (212ページ)
感想・レビュー・書評
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経験値と能力が非常に高い方なので、迫力と説得力あり。何か行動するきかっけにはなる。
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大阪市役所をぶっ潰す!と宣言しその組織のリーダーになった橋下さんは、当然敵だらけのぶっ潰される側の市役所においてどうやって組織を動かしてきたのか?
我々社会人にも伝わりやすい例と、実際に大阪府長、市長として何を行なったのかを交えて伝わりやすく書かれています
また、部下に必要な上司への提案方法も大変参考になります
実行力と名の通り、文体からも読者に身のある話を伝えよう!という切れ味が伝わってきます
どんな講演会に参加するよりも濃厚で安価!!笑
おススメです -
伝えるべきことを、1枚の紙にまとめて分かりやすく伝えることが、仕事において大切ということや、実行プランと大きなビジョンはセットで提案すること、比較優位を考慮して3つのプランを用意することなど、ためになることがかかれていました。これからの機会に使っていきたい技がたくさんありました。
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リーダーシップ論は数々ある。
よくよく考えたら、実際にリーダー経験がなければ、リーダーシップ論なんて書ける訳がない。
それも自分の行動について、感覚値ではなく、きちんと説明が出来るようになっていることが大事。
この人は本当に頭がいい。
単に勉強が出来て、弁護士になった人とは一線を画していると感じる。
もちろんパフォーマンスもあるとは思うが、書いてあることは非常に説得力がある。
自分自身の過去のリーダー体験と比較しても、腹に落ちる部分が多かった。
リーダーは結局のところ、とにかく結果を出してこその存在だと思う。
誰に何と言われようとそれしかないのだと思う。
そこにどうしても感情が入ってしまうのが人間であるが、そのコントロールについても本書では書かれている。
・自分自身の感情のコントロール
・自分ではコントロールできない他者感情についての対応方法
本書ではこれらについても触れられているから、より説得力があるのだろう。
理屈だけのリーダー論では、文字通りそれは理屈だけ。
机上の空論になりがちだ。
だからこそ実行が伴わないといけない訳であるが、あくまでも橋本氏は実行と結果にこだわった人。
強引に見えるかもしれないが、そこもあくまで「この状況の中で最高の結果が出せたか」を計ることが大事。
「結果さえ出せばいい」となってしまうと、なりふり構わずになってしまう。
それでは部下も付いて来ないし、結果的に「実行」が低いレベルに留まってしまえば、「最高の結果」とは言い難い。
だから必ず「この状況の中で」という指標が大切になる。
この状況での最適解は何なのか。
「そのための仕組みづくりに腐心せよ」が橋本氏の弁だ。
こういう点は非常に共感が持てるところだ。
リーダーは結果が伴わなければ責任を取るという覚悟が必要。
当たり前であるが、当たり前のことができないリーダーが多いということなのだ。
実際に行動で結果を出した著者だからこそ、ものすごく説得力がある。
自分でも改めてであるが「理想のリーダー像とは何か」「自分はどういうリーダーになれるのか」考える必要性があるのだと思う。
(2022/1/11) -
決定権のある、上の立場の人間向け
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橋下さんのリーダーシップに対しての考え方について。
東京都も実は今の大阪と同じで東京府と東京市でわかれていて、仲が悪かったという歴史があり、47年かけて現在のような政治体制になったらしい。きっかけは、太平洋戦争らし。大阪都構想って、いまいちピンとこなかったけど、この歴史を考えると突飛な話じゃないんだね。でも大戦くらいのインパクトがないとむずかしいのかも。 -
橋本流「実行するためのノウハウ」を詰め込んだ本。どんなに立派な理論であっても、実行できなければただの知識の披瀝・議論・おしゃべりだとバッサリ。実行するために必要な「人間関係の構築」「ビジョン作り」「組織作り」について、橋本氏がどのように取り組んできたか説明されている。
今の自分の立場で意識すべきことは以下の通り。
・反対意見は徹底的に聞く。しかし、最後には従ってもらう。
・リーダーの役割は、チームの原動力となる方針を作り上げること。一番まずいのは方針を示さず、現場に丸投げ。
・ただし、細かすぎる方針も現場が身動き取れなくなる。
・ある案、その対極の案、中間の案の三案を用意し「比較優位」で説明。
・「上司はどう見ているだろう」と想像力のない人はいい仕事ができない。
・危機に対する際の黄金法則は「とにかく、不利な情報は出し切る。そこから考える。」
大阪都構想の活動をもとに説明されているため、よくあるハウツー本よりより現実感があった。(体系的にまとまってないと言い換えることもできるが、この本はそういった趣旨ではないのだろう) -
リーダーの役割
・部下が気づいていない課題をみつける
・部下ができないことを実行する
※出来る限り実務的なことは現場に任せる。
常に持論を持つよう頭の体操する
・毎日のニュースを見て自分はこう考えると頭の中で意見を構築する。
・読書...今、何が問題なのかを知るために読書。専門家になる必要なし。
比較優位の考え方/提案スタイルを持つ
・問題点の指摘だけだと、ただのダメだし人間。メディアは大抵このパターン。
・トップは比較優位がパッとわかるアウトプットを求めている。
想像力を働かせる
・トップは全体最適を考えている。自分の提案は部分最適になってないか?
実行プランを作らずに、Yes/Noを問うのは無責任。
「じゃあ、これをどのように実行するの?」という質問に対する回答を用意しておく。
複数部にまたがるプロジェクトにおいては、意思決定がまとまらない時に「最後にこの人に従う」と決定権者を決めておく。これがない場合、インパクトの小さい意思決定しかできない。