君に友だちはいらない [Kindle]

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  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 「ミライの講義」に続いて読んでみた。
    若い人向けから、こちらはもう少し年長者向け。
    実際に働こうと思っている、仕事で行き詰ってる人などが読むといいのかなと思う。
    もちろん、実際、社会で働いて、経験してきた私などにも面白い。

    昨今のSNSを利用した詐欺まがいのビジネスもどきなどを一刀両断している。
    SNSでいろいろ発信してると、いろんなコンサル、ビジネスの勧誘的なものがあるんだけど
    こんなにコンサルがあふれてて仕事になってるんかなと思っていた答えがある。

    そしてフリーランスでやっていくことの厳しさも。
    全て自分で選んで決めることが発生するのだから。

    タイトルのように「友達がいらない」が文字通り一人でやっていけ、ということではない。
    人は一人で生きていけないのだ。

    社会で、目的があって、何か成し遂げたいのなら、
    その目的に賛同して、一緒に努力してくれる仲間を見つけようという話だ。

    昭和から現在、物事の価値観は激変してるが、働き方もそれに合わせて変わってるだろうか。
    この本は日本の社会にはまだフィットしていないかもしれない。でもこれから変化していかないのなら、本当に厳しい所だと思う。

    古い価値観は世代が変わらないと、変わらない。「ミライの講義」で書かれていた通りだ。
    今後ますます変わらざる負えないのだが、そのひずみが毎日のように出ていると思う。

    アメリカの現象を参考に書かれているが、アメリカだからできること、アメリカのやり方をそのまま日本には転用できないかもしれない。
    できたとしても、あまねく広くとはいかない。
    ここで紹介されていることを、日本にカスタマイズして取り入れられるようになれば、いいんだけど。

    江戸時代の町人は、その時々によって仕事を変化させていったと何かで読んだことある。

    今のこの価値観も、いつから始まったのか、そんなことも改めて考えさせられる瀧本さんの本。
    既に他界されてるのが残念だ。

    P171の「まわりにロクなやつがいない」というのは、鏡に向かって悪口を言うのに等しい。

    この本は読む人も選ぶだろう。
    まわりのことを嘆いている人にこそ読んで欲しいけど、やっぱり響かないかもしれない。

  • 一言ひとことが響きすぎてメモを取る手が止まりませんでした。こんなに若者のことや、日本の未来について考えてくれる大人がいたんだと希望が持てました。題名に少し驚きましたが、読めば真意がわかります。
    僕は君たちに武器を配りたいに続いて読みましたが、すごく勇気づけられました。ご存命の時にこの本に出会いたかったです。
    日々モヤモヤしていて、何かを変えたいと思っている方におすすめしたいです。

  • 世代的にはまった。もっと若い人に読んでほしいが、例えが中年おっさん向き。でも内容は素直に頭に入ってい来る。かなり好き。

  • 昨年逝去された瀧本哲史さんの本(図書館ユーザーなので、人気の本はなかなか読めない。。)。これからの時代を生き抜くためのマインドについての本(≠テクニック)。仲良しの「お友達」ではなく、志を持つ「同士」を探しましょう、ということだと思います。
    続きはこちら↓
    https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2020/10/blog-post_24.html
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  • audiobookにて
    インタビューで『今回はSNS、シェアハウス、ノマドといった「友だち」ブームに終止符を打ちたかった。』とお話されていた本書。

    傍流だから成しえたこと、絶対必要な線引きは倫理、チームの方向性はメンバーが総入れ替えしてやっと変わる場合もある、など。

  • 2020年6月30日にまた会おう、を読むにあたって再読。

    未来がなければ作り出すしかない。未来を作るにはチームが必要、チームがいなければ作り出す。チーム作りの必要性から作り方の指南まで。
    とても学びがおおいお。

  • 私にとっては、瀧本さんの著書の中でも最も学びの多い本でした。

  • 小さなチームを組織して世界を変革する
    そんなビジョンを描かせてくれ、自分の可能性を改めて見つめるきっかけとなった。
    そのために必要なチームの作り方や習慣をどう作るかなど、実際に行動レベルの指針があった点もよかった。
    やはりウィークタイズを大切にして、いろんなコミュニティに身を置く癖をこれからもつけておきたい。

  • ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 再読したい
    ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 再読しないが良かった
    ⭐︎⭐︎⭐︎ 普通

  • ハイリスクハイリターンなことを複数やることが重要であるというところが印象に残った。分散させるという点では通常の投資と同じだが、ハイリスクハイリターンを複数することが有用だという視点はなかった。
    - みんなが同じタイミングでやろうとしていることは絶対にやらない。ハイリスクハイリターンなことを複数やる。
    - 弱者こそチームの力を利用すべき、あらゆる投資の本質は人への投資である。
    - 良い大学に行く価値は、1に同級生、2に図書館
    - 教養の持つ大切な機能の1つが、自分と違う世界に生きている人と会話できるようになること
    - ビジョンを作るうえでもっとも大切なことは、でかすぎる絵を描くこと
    - 多様な人が多様なチームに属することが社会のダイナミズムを生む
    - 日本は,自然発生的に集まったゲマインシャフト的な集団を,目的がきちんとあるゲゼルシャフト的な集団へと転換していくプロセスにある

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著者プロフィール

京都大学客員准教授、エンジェル投資家、教育者。1972年生まれ。麻布高等学校、東京大学法学部を卒業後、大学院をスキップして直ちに助手に採用。専攻は民法。任期終了後は学界に残らず、マッキンゼーへ入社。3年で独立し、多額の債務を抱えていた日本交通の経営再建などを手がけながら、エンジェル投資家として極めて初期段階の企業を15年以上にわたって支援し続ける。京都大学では教育、研究、産官学連携活動に従事。「意思決定論」「起業論」「交渉論」の授業を担当し、人気NO.1若手教官として「4共30」講義室を立ち見に。各界において意思決定を先導するリーダーを育てることを目標に、選抜制の「瀧本ゼミ」を主宰。著作物やディベートの普及活動を通して、次世代への教育に力を入れていた。2019年8月10日永眠。

「2022年 『瀧本哲史クーリエ・ジャポン連載集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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