快楽主義の哲学 (文春文庫) [Kindle]

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  • これであなたも快楽主義思想になれる(?)1冊(*´艸`)


    目次からしておもしろそうです。

    ーーー

    第1章 幸福より、快楽を
    第2章 快楽を拒む、けちくさい思想
    第3章 快楽主義とは、何か
    第4章 性的快楽の研究
    第5章 快楽主義の巨人たち
    第6章 あなたも、快楽主義者になれる
    (目次より)

    ーーー

    人間は動物の一種なので、人生に目的などないし、寿命がきたら死ぬだけ。
    そこを踏まえて読むといい。

    『幸福』と『快楽』は別物。
    幸福とは、たんに苦痛の欠如。
    快楽とは、獲得しようとする欲求。
    突飛と思うかもしれませんが、読むと説得力がある。なるほどね。

    幸福は、ふわふわとした主観的なもの。持続的。
    当事者の感受性、人生観、教養により変わるもの。
    快楽は、客観的基準がある。欲望。瞬間的。

    こんなに幸福と快楽について考えた事がなかったな。

    フロイトなど海外の著名人の哲学もたくさん挙げていておもしろい。

    ただ、60年前のベストセラーのようなので、出てくる内容もそれを踏まえて読む必要がある。

    ーーーーー

    他人がなんといおうと、世間がいかに騒ごうと、つねに晴ればれとした心を保ち、平然として自分の好きなことをやっていられる状態(本文より)

    ーーーーー

    本能の赴くままに行動……

    現代のせいにしたくはないですが、なかなかハードルが高い(^▽^;)

    快楽主義への道は険しいです。笑

    とてもおもしろかった!!
    澁澤龍彦おもしろい!

  • 最後の章!

  •  書きざまや呼びかけ対象から推して、平凡パンチかプレイボーイでの連載をまとめたものと思いきや、初出はカッパ・ブックスだった。
     曲学阿世とまで言わないが、少々学を曲げた感がある。
     この手の本はゴマンと書かれ、多くが埋もれたのに、三島由紀夫や澁澤が手掛けると後世に残ってしまう。
     売れたおかげで(8万部)、鎌倉にドラコニア城が建ったのだから、ファンとしては諒としたい。

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著者プロフィール

1928年、東京に生まれる。東京大学フランス文学科を卒業後、マルキ・ド・サドの著作を日本に紹介。また「石の夢」「A・キルヒャーと遊戯機械の発明」「姉の力」などのエッセイで、キルヒャーの不可思議な世界にいち早く注目。その数多くの著作は『澁澤龍彦集成』『澁澤龍彦コレクション』(河出文庫)を中心にまとめられている。1987年没。

「2023年 『キルヒャーの世界図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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