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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (278ページ)
感想・レビュー・書評
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題名だけでは、高校生の友人関係の話と、思われるかもしれない。
第1章から5章迄、4人の女子高校生の思いや、苦悩、家庭環境などが、、、一人づつ描かれている。
文章の描き方が、上手いのか?著者 宮西真冬氏の一人づつの高校生の悩みが、上手く描かれており、ついつい手が離せなくなって、読み切ってしまった。
創立130周年の歴史を持つ、星華高等学校の全寮制での話である。
そこには、マザー制度なるものがあり、3年生が、マザーで、1年生が、チャイルドで、全寮制のしきたりやルールなど、相談できるような仕組みである。
母親から捨てられて、富豪であるのに祖父母から、放り出された茜。
優等生で、何事も上品かつ憧れの人として注目されている桜子は、母親のエゴで、何事にも、自分の思いを言えない。
1500人ほどの村に小中学校を卒業して、絵もうまく、村では優等生の千尋は、一人娘なのに、男の子でなかった事にコンプレックスを持つ母親の接し方に戸惑いを感じている。
姉を見て、いつも姉のようになりたいと、思っていた真琴は、星華高校の美術の先生からの叱咤や暴言で絵が描けなくなった姉の恵美の復讐を考えている。
この4人が、どのようにして、復讐劇を演じるのか・・・
でも、結局は、それは、消滅したのだが、各自、自分の道を、、、進むべき道を、、、模索して悩んでいた道を、描きながら、4人は進んでいく。
そして、絵が描けなくなっていた姉も、自分の道を、、、
「自分の幸せは、自分で掴むもの」・・・・
終わり方も、良かったし、充分楽しめた本であった。
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