京大変人講座―――常識を飛び越えると、何かが見えてくる (三笠書房 電子書籍) [Kindle]
- 三笠書房 (2019年4月17日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (332ページ)
感想・レビュー・書評
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コンセプトが『古典ラジオ』や『ゆる言語学ラジオ』に近いものを感じた。ただこの京大変人講座の特異なところは講師が"ガチ"であると同時に極めて"変人"なのである。
個別のテーマが雑学として面白い上に、実社会に生きてくる自己啓発的な内容であった。
リベラルアーツというものが叫ばれて久しい昨今、コロナ禍や戦争でこれまでの社会が不安定なものとなった結果、そういったコンテンツに対しての需要が高まっている気がする。
自身も会社員という会社の歯車をしながら、世界に対しての解像度を上げるために本を読んでいる。
ただ、そこに"変人"ほどの熱量はないのである。
そういった一凡人として、知識の幅を広げること、社会を変革する"変人"に投資をすることを行なっていきたいと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
序章は東大と京大の対比が的確で非常に興味深い内容だった。京大の対話(ダイアローグ)に対して東大派討論(ディベート)は成程!!関西の発見方式に対して東京は積み上げ方式との対比も成程。しかし、1章の地球の歴史、2章の鮨屋の親父の不機嫌な接客ぶり、3章のおおざっぱのお薦め、4章の不便さの有益性、5章の変な生き物に見る進化の極み、6章のボチボチという最強の生存戦略という各講義は正直なところ、興味深い講座ではあるが、別段変人の説とは思えなかった。
京大数学の森毅教授の「京大の先生は芸人的になれ」は「知の芸」を見事に表現した実に愉しい紹介。この人が面白い先生だった真骨頂だ。大学は精神的にお祭りの世界なのだそうだ。 -
p.2021/3/25
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京大の面白い講義が分かりやすく紹介されている。
実際の講義では、難しい内容も越前屋俵太氏がツッコミを入れることで理解しやすくなっているらしい。
どのお話もとても興味深い。
各先生方が「変人」と太鼓判を押す森毅先生がとても気になる。