日日是好日

監督 : 大森立嗣 
出演 : 黒木華  樹木希林  多部未華子  鶴田真由  鶴見辰吾 
3.89
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レビュー : 5

感想・レビュー・書評

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    真面目で、理屈っぽくて、おっちょこちょい。そんな典子(黒木華)は、いとこの美智子(多部未華子)とともに「タダモノじ ゃない」と噂の武田先生(樹木希林)のもとで“お茶”を習う事になった。細い路地の先にある瓦屋根の一軒家。武田先生は挨 拶も程々に稽古をはじめるが、意味も理由もわからない所作にただ戸惑うふたり。「お茶はまず『形』から。先に『形』を作っ ておいて、後から『心』が入るものなの。」と武田先生は言うが――。青春の機敏、就職の挫折、そして大切な人との別れ。人 生の居場所が見つからない典子だが、毎週お茶に通い続けることで、何かが変わっていった……。(C)2018「日日是好日」製作委員会
    ジャンル ドラマ
    監督 大森立嗣
    主演 黒木華, 樹木希林, 多部未華子

    とてもいい映画でした。樹木希林さんの武田先生、素晴らしかったです。主人公の典子は、ごく平凡な女性。何かが大きく変わって、茶道を習うと、こんなふうに変わるよ、と、何らかの回答を出してくれる映画ではないので結論ありきの映画を観たい方は、お好きではないかも知れません。

    静かに移ろってゆく季節や人生の中で、自然や、ひとのこころのやさしい配慮や…見えないものを味わう。自分の胸にある葛藤は、気づけば繰り返される日々の中で、それと気づかずに答えが出ている。そんなことを感じさせてくれる、上品な映画です。

    いつも変わらぬ場所に迎え入れられ、大切にもてなしもてなされて、急いで歩いていた時間に、ふとした句読点を打つ。そんな時間を茶道や、日本の陰影ある暮らしは教えてくれていました。その奥深さや美しさは、鬱々とした曇りを、払ってくれる効果があるのでしょう。

    暗い感じがしなくて、むしろ瑞々しい映像美が広がり、新しい日本映画の感覚が、きちんと根付いたことにも感動します。薄暗がりのような、どこか侘しい映像と、ぶっきらぼうな喋り方の、重苦しい日本映画の形式を破っても、こんなに端正な日本映画が出来るなんて…。玄関に脱がれた履物の映像で、季節や時間の推移がわかるところなど、とても感覚の鋭い演出だと思います。

    女優さん達の着物の着こなし。器や和菓子の可愛さ、きれいさ。お軸のある空間の品。そして樹木希林さんの挙措の見事さ。色んな事を経験していった人だけが持つ優しさ、どれをとっても心にしみました。黒木華さんも力ます自然体で、今どきの中流のきちんとしたお嬢さん、といった感じなのが、好感が持てました。

  • むかーし、昔、お茶のお稽古をしていたことを思い出した。
    いい時間だった。師範を目指すでもなく、喫茶店にお茶を飲みに行くような気分で出かけていたっけなぁ。
    四季を感じ、決まった動作が落ち着く理由かも。
    生きていればいろいろなことがある。それをすべて良かったことにしたいものだ。

  • 祖母がお茶の先生だったし、一応、かじったことはあるので茶道モノは好き。
    原作は読んでいて、映像作品も観たかったので。
    原作通り、主体性というかドラマ性にかける主人公が淡々と長年お稽古を続けていく。
    懐かしいなー、あの感じ。ダメなときはほんとダメだけど、ピタッとすっと動きがハマるときがあってものすごく気持ちいい。
    なかなか一連の流れが覚えられなくてイライラするけど、ある日考えるより先に手が動いてものすごく頭がクリアになる感じ。
    主人公はもっと長くお稽古しているので色々なことが起こる。
    いや、長く生きているわりには色々なことが起きない方か。
    原作が小説ではなくエッセイなので、現実ってこんな感じだよね、としっくりくる。

    それでも悲しいこともあるし嬉しいこともある。
    お茶の先生演じる樹木希林がさすがの演技力と存在感で、「リアルってこいうことですお」とたたみかけてくる感じ。
    正直、主人公の黒木華がこれまで苦手だったのだけど、声がすごくいいのと、この「リアルだけど少しつまらない」お話を演じられるのは彼女しかいない気がして見終わる頃にはすっかりファンになっていた。

  • 真面目で、理屈っぽくて、おっちょこちょい。そんな典子(黒木華)は、いとこの美智子(多部未華子)とともに「タダモノじ ゃない」と噂の武田先生(樹木希林)のもとで“お茶”を習う事になった。細い路地の先にある瓦屋根の一軒家。武田先生は挨 拶も程々に稽古をはじめるが、意味も理由もわからない所作にただ戸惑うふたり。「お茶はまず『形』から。先に『形』を作っ ておいて、後から『心』が入るものなの。」と武田先生は言うが――。青春の機敏、就職の挫折、そして大切な人との別れ。人 生の居場所が見つからない典子だが、毎週お茶に通い続けることで、何かが変わっていった……。(C)2018「日日是好日」製作委員会
    監督 大森立嗣

  • どんな日であっても、そこにあるものを味わうということ…。

    自分が特別な何かを見つけられないために居場所がない、という感覚には共感。

    …感想はまだ書きたくないなあ。まだ漂わせていたい。味わっていたい。

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