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感想・レビュー・書評
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仕事のストレスは、国や職業、社会的地位に関係なく生じる。職場のストレス要因の中で、特に問題となるのは、低賃金、シフト勤務、そして仕事の裁量の低さ。
健康な職場に必要不可欠なのは、次の2つ。
・仕事の裁量性の確保:研究によると、仕事の裁量の余地が大きい人ほど、健康状態が良好。
・ソーシャルサポートの確立:困った時に同僚や家族、親友が助けてくれるといったソーシャルサポートを得られると、人のストレスは和らぐ。
悪しき労働環境と経営慣行を改善するための原則は、次の5つ。
①従業員の健康と幸福を計測する:
従業員の健康状態や職場環境を調査し、明らかにする。
②「社会的公害企業」を公表する:
環境汚染への取り組みでは、公害企業を公表して改善を促す。従業員の心身の健康も、①の調査結果を公表することで改善が期待できる。
③負の外部効果を明らかにする:
従業員の健康と幸福に関して、企業が、社会など外部に押しつけているコストがどの程度かを追跡・捕捉する政策を、政府や自治体に求める。
④健康と利益は両立する:
より健康な職場環境をめざして努力する。そうすれば、健康で元気な社員が効率よく働き、病欠も少ないから、経営者にとっても経済的に見合う。
⑤人間の持続可能性を優先する:
悪しき職場環境が原因で人命が失われる事態は、倫理的に許されない。企業が意思決定を行う際は、人間の健康と幸福を重視する。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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