文藝春秋2019年6月号

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  • / ISBN・EAN: 4910077010696

作品紹介・あらすじ

【特別寄稿】 自らのルーツを初めて綴った
猫を棄てる―― 村上春樹
父親について語るときに僕の語ること

【総力特集】 令和皇室に何を望むか
新天皇皇后「知られざる履歴書」 友納尚子
眞子さま百年の恋は新皇室の危機 保阪正康
雅子さまは悩める女性たちの象徴です 三浦瑠麗
・「令和」以外にもふたつ「総理談話」が準備されていた 安倍官邸「新元号決定」までの全内幕 田﨑史郎
令和とは「うるわしき大和」のことです 中西進

【特別企画】 最高の執筆者が予言する日本の新たな30年
「令和」の未来年表 この国の新しいかたち
超高齢化日本の「令和二十四年問題」 河合雅司
「日本人になりたい外国人」は受け入れよ E・トッド
渋沢栄一「論語と算盤」が日本経済を救う 三村明夫
「南海トラフ」「首都直下」地震は必ず起こる 平田直
このままなら「科学技術立国」は崩壊する 梶田隆章
令和の「言ってはいけない」不都合な真実 橘玲
〝ほぼ日〟流「仕事術」のススメ 糸井重里
人間が「鬼」にならぬ御代に 平岩弓枝

文藝春秋にみる平成史 半藤一利

感想・レビュー・書評

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  • 村上春樹の『僕が父について語るとき、僕が語ること』が読みたかったので買った。村上春樹の寄稿は、小説のときとはまた違って、落ち着いた語り口のエッセイで、短かったこともあり、ほんの数十分で読み終えてしまった。ふと男性作家が父親のことを書いたものはエッセイは多いが、母親のことを書いたものは、少ないような気がした。
    特に破天荒でも破滅的でもなく、マジメで変哲なところもない、あの時代の父親としてはどこにでもいそうな人物のことについて書くのは難しい作業でもあっただろうが、それを一気に読ませる文章として仕上げられるところが、さすがだと思った。
    他にも面白い記事も掲載されていた。『30代の150万人が「性交渉未経験」』 上田ピーターとか『「中高年ひきこもり」100万人の現実』 斎藤環など。

  • 村上春樹ってやはり文章が上手い、流れるように読めますから。例えば戦争に触れたりすると、並だと説明が雑多になるところ、絶妙なバランスを保ってるからなぁ。
    あとこのお方はこのお方なりに、かなり自覚的に歴史を背負っているんだなと改めて思いました。決して薄いものでは無いかと。
    ところである意味どこにでもある若者の若気の至り的恋愛騒ぎですが、それだけでも第三者は面白がるのに、何せそれに巻き込まれた家族はそんじょそこらの一族じゃないってのはねえ、カオスになりますわな。

  • 村上春樹が父について綴った手記のみ読了。子供の頃、父と二人で砂浜に猫を捨てて、うちに帰ってきたらすでに帰ってきた猫が家の前で「にゃー」と出迎えたこと、呆然とした驚きの表情から仕方ないという表情になって結局飼い続けることになったこと。父の生い立ちから大学進学、徴兵された際の事情、教員になったこと、祖父の突然の死の後、京都の大きな寺を継ぐ可能性があったこと、そして詳細には語られなかったけど、父子のお互いに譲らない頑固な部分が原因で、20年ほど絶縁状態にあったこと、父の死の直前に和解のようなことが行われたことが綴られた。極私的な家族事情が綴られている。最後は、幼少の頃の、子猫がものすごく高い木にスルスルと登っていき、降りれなくて泣き続けていたが、どうすることもできなかったこと、そこから、登るのは容易だが、降りるのは難しいというエピソードを引いていたことが目にとまった。

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