読みたいことを、書けばいい。 [Kindle]

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想・レビュー・書評

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  • 文章をスラスラ書けるようになるには、
    とにかく毎日書くしかないけど、
    まずは自分がおもしろいと思ったものを
    自由に書けばいいし、
    ちゃんとしたものを書こうと思うなら、
    図書館や司書を使って一次資料にあたって、
    調べまくるのが必要!

    ということを学んだ。エントリーシートや履歴書についても言及してるので、学生や就活生におすすめかも。

  • 「自分が読みたいことを書けば、自分が楽しい」と著者はいう。
    つまり、自分のために書けばいいというのが、結論だ。
    この本は、ほとんど読まなくても、答えは出ているのである。
    だからと言って、答えが出ているから読まなくてもいいというのも、大人気ない。

    この読みたいことが、わかるには、かなりの修練がいる。
    自分の読みたいものが、わかっていることが必要だから。
    書きたいものを、書くのでさえ、難しいのだから。
    なんのために書くのかを、常に考察する必要もない。
    とにかく、書きたいものを書けばいい。
    糸井重里が、かなり 押している人なので、
    雰囲気や思考方法は似ているようだ。

    100冊以上のダイエット本を読んだとしても、全く痩せないという指摘は正しい。
    痩せるという意思と行動がなければ、痩せるわけないのである。
    太った人が、痩せる本を出しても、納得されないのは、当たり前だ。

    40歳代に、電通をやめて、「青年失業家」になったそうだ。
    文章が伝わらないのは、嘘を言っているか、本当に思っていないことを書くことや、
    他人から借りてきた言葉を書くことによって、自分の嘘に無自覚になることによって、
    伝わらなくなるのだ。

    随筆を『事象と心象が交わるところに生まれる文章』という定義したのは、優れている。
    「事象に触れて、生じた心象」を書く。
    つまり、あることを通じて、思ったことを書くということで、当たり前のことだ。
    こう当たり前のことを、堂々というのが、実に素晴らしいのだ。
    「何をいうかより誰が言うかで勝負が決まる」と言うのも正しい。
    「その場限りの誠心誠意、短いけれど本気の恋」
    「有能な科学者とそうでない科学者の差は、最初に立てる仮説の違いである」
    「自分が読んでおもしろい文書は、まだ誰も読んでない文章を自分で作ることだ」

    「単にお前の主観」「つまらない戯言」なんて言わせておけばいい。
    「自分の感動を探り、根拠を明らかにし、感動に根をはり、枝を生やすために調べる」
    「物ガキは、調べることが、9割9分5厘6毛」

    「小説や随筆を書く技術に促成栽培はない。それなりに時間がかかるものである。」
    「なぜなら、書くのはまず、自分のためだからだ。あなたが触れた事象は、あなただけが知っている。あなたが抱いた心象は、あなただけが覚えている」
    「自分は何かに触れた。心が動いた。そのことを過不足なく、なんとか書けた」
    「人間は、書くことで、私とあなたの間にある風景を発見するのである」

    まぁ。自分の書きたいことを書いて、読まされるのは間抜けなのかもしれない。
    その間抜けぶりを、最後まで読むことで、全うするのは楽しい。

  • 「読みたいことを、書けばいい」
    そうそう、その通り!
    だから私は、ブログの記事書く時も「自分が読んでおもしろいと思えるようなことを書くようにしてる」と自信たっぷりに読みはじめましたが・・・。

    私の大いなる勘違いに気づかされました。

    このタイトル、主語は「自分」じゃない。

    本書にありました。
    「言いたいことを言っても人は聞く耳を持たない」

    要するに「自分【だけ】が読んでおもしろいと思える記事」では読んでもらえないということ。反省。

    でも、「自分が読んでおもしろいと思う文章」自体を否定してはいません。
    「自分が言いたいことを書いている人がいなければ、自分が書くしかない」とも。それならばぜひ書かねば。
    「私もそう思ってた!」な人に出会える可能性もあるのだから。ネットに書く楽しさってここにありですね。
    確かに、今ハマっているヤンジャンのアプリはマンガを一話読んだ後、コメントがつけられるのですが、他のコメントと同じようなことを書いていても「いいね」ボタンを押してもらえません。やっぱり、思ったことをけっこうガッツリと、他のコメントでは掘り下げていないようなことを書くと、あとでコメント欄を見に行くと「いいね」がめっちゃ増えていたりします。
    (これが楽しくてヤンジャンアプリ、やめられないのよw)

    そうそう、この本はネットの記事などを書くことだけじゃなくて、すべての文章を書く場面を想定して書かれています。
    特に役立つと思えたのは履歴書の志望動機の書き方。
    「こんな履歴書の書き方があったのか!」と目からうろこでした。もし転職することがあれば参考にしたい。

  • 面白かった。読みながら、本人はいやいや引き受けたんだろうなぁと思ったけど、伝えたいことはシンプルで分かりやすかった。

  • 田中泰延さんは同い年。だから何? と言われるだろうけれど『会って、話すこと。』を読んでファンになった私としては「そうなんだ〜」と最初に嬉しく思ったので書いておく。

    ”つまらない人間とはなにか。それは自分の内面を語る人である。少しでもおもしろく感じる人というのは、その人の外部にあることを語っているのである。”

    あーーーーーッ。この本の読書中に一番ギクリとした文章。自分の内面…嬉々として語ってるかもしれない。無意識に。そもそもこの感想がそうではないだろうか。
    こんな風に耳が痛いことも書いてあるが、責められている気はしない。今、それを知ることが出来て良かったという気持ちが先に来る。

    ”わたしが愛した部分を、全力で伝える」という気持ちで書く必要があるのだ。”

    そんなにたくさん田中さんの書いたものを読んだわけではないが、だから田中さんの書く文章はいつも楽しいのかと心から納得する。
    後半になればなるほど、なにこの心が湧き上がってくる感じ。これを読むために読み進んできたのかと思えるような、”書くこと”の真髄を語る箇所が後半にあって、私は何度も繰り返し読んだ。
    まだ読んだことない人、これから読む人は、この感動を初めて味わうチャンスを手にしていると思うだけでちょっと羨ましいぐらいである。

    文章術の本としては一風変わった本だが、読みやすく本質が掴みやすい。書くことに迷った時のために取っておこう。

    あぁ、起承転結を無視して書いてしまった。。。

  • p.51
    ネットで読まれる文章の9割は随筆
    随筆→「事象と心象が含まれている文章」
    言い換えると、事象を見聞きして、それに対して思ったことや考えたこと。

    p.174
    巨人の肩に乗る
    →すでにある意見や主張を一生懸命考えても意味がない。車輪の再発明にならないようにする。

    p.189
    「思考の過程に相手が共感してくれるか」が長い文章に書く意味

    ◇自分の読みたいもの=興味がある状態でないと、良い記事を書くのは難しいと感じた。

    ■まとめ、やること
    ・随筆で仕事にならないか考える
    ・クラウドソーシング応募してみる
    ・図書館に行く。(とりあえず大量のインプット)

  • これは読み物だわ。。

    面白かった。ほんと寡聞にして存じ上げず申し訳なかったですが、単にこの人の書くものが面白いで読み切りました。

    真面目になってるパートもあり(失礼)
    それが重要なのよ〜もっと書いてよーと思うけどそれは別の本になっちゃうらしい。いやこの本の存在意味?(笑)

    あ、そうか、タイトル通りですわ。
    好きなように書けばええんでないか。

    作者の方を知れたことで自分には価値ある一冊でした。

  • 何かを書きたいわけでもなく、書く職業でも無いが、話のつかみから最後まで所々ボケが混っていて楽しく読めた。何かの役にたつわけではなく読みやすさなどからの評価です。

  • 書いているものが誰かの作品に似ていて、自分は何のために作っているのだろうとモヤモヤした気持ちになっているヒトにおすすめ。作者の考えに、目からボロボロとうろこが落ちてくる作品だ。

    自分が読みたいもの、読んで楽しいこと。自分に向けて書いていくことが大切。

    最初はうまく書けないことにイライラしてしまって、自分の力不足に落ち込むかもしれない。でもテクニックは、きっと後からついてくるから、書くことを楽しめる自分になろう。と、応援してくれる一冊。

    ライターの仕事の節目節目に読み返したい。

  • うまく書こう、売れる文章を書こう、そんなことより、自分がまずは面白いと思えるかどうかが大事だ。

    という、当たり前だけどとっても大事なことに気づかせてくれました。

    ちなみに紙の本で読んで、我が家の本棚入りを果たしました。

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著者プロフィール

1969年大阪生まれ。株式会社 電通でコピーライターとして24年間勤務ののち退職、2017年から「青年失業家」を名乗り、ライターとして活動を始める。著書に『読みたいことを、書けばいい。』『会って、話すこと』(ともにダイヤモンド社)。2020年、出版社ひろのぶと株式会社を設立し、代表取締役に。現在、ひろのぶと株式会社のティザーサイト公開中。https://hironobu.co

「2022年 『ココロギミック 異人と同人3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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