むらさきのスカートの女 [Kindle]

著者 :
  • 朝日新聞出版
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (110ページ)

感想・レビュー・書評

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  • スマホの速報で芥川賞受賞のニュースを見て、帰りの電車の中で電子書籍購入。

    「あひる」の今村夏子さん。3作目のノミネートでようやく受賞。おめでとうございます。

    期待どおりの不気味さ。
    歪んだ感じが非常におもしろい。読み進めるうちに、何を読んでいるんだか方向感覚が捻れていく。そして、そこはかとないショックに包まれる不思議な読後感。

    それにしても...黄色いカーディガンの女のストーカーぶりがあまりに非生産的でいたたまれない。むらさきのスカートの女への感情は、一つの愛の形と呼べるのかな?

  • 〇〇チーフは〇〇〇だったのか!と気づいた瞬間がハイライト。自分でもなんでこんなに続けてこの人の本を読んでしまったのかよくわからない。不思議な中毒性があるのだろうか。

  • 登場人物のほぼ全員に、飛び蹴りやら突っ込みやら入れたくて仕方がなかった(笑)

  • 始終シュールな作品。

    最後、黄色いカーディガンの女はあの人だったのか!という伏線回収で終わる。

  • おもしろい。
    次第に、むらさきのスカートの女に執着する「私」って何者?というのが気になってくるという。

  • 「むらさきのスカートの女」と友だちになりたい、異常なまでの執着心、よく言えば熱意をもって追いかける(観察する)主人公(=「黄色いカーディガンの女」)の物語、といったところか。

    「むらさきのスカートの女」が主人公に思えるが、物語の視点人物である「黄色いカーディガンの女」が、物語の中心と感じる。

    「むらさきのスカートの女」の容姿、年齢、性格などは、主人公によって説明されるが、肝心の「黄色いカーディガンの女」の年齢や容姿はまったく描かれず。

    ほんの少し「苗字」がわかるくらいだ。

    読者は、「むらさき」のことについてだんだん理解していくが、肝心の「黄色」のほうは一向に立ち現れない。

    「むらさき」を追いかける「黄色」。
    その「黄色」を追いかけることになる読者。

    不思議な世界。

  • 黄色いカーディガンの女目線で始まって、最初はその目線を信じてたけど、読み進めるうちに疑うようになり。あっという間に読み終えた。最初に、私が黄色いカーディガンの女だと名乗っていることも印象的だった。

  • 少年時代を過ごした町にも、今暮らしている町にも、一種の都市伝説のような人物がいた。本書の“むらさきのスカートの女”も似たようなものだと思って読み始めたが……・。すぐに思ったのは「この語り手は一体?」ということ。「むらさきのスカートの女と友達になりたい」という語り手は、実に綿密に女の日常を調査しているのだ。どんどんまともな人に思えてくる女に比べ、存在感の薄い語り手のほうが異常に見える。その印象は最後まで続き、衝撃の(笑)ラストとなる。我が町の図書館で15人待ちという信じられない状況だったので電子版を購入したが、1時間ちょっとで読み終わってしまった(ToT)。

  • あいかわらずの今村作品楽しく読了。いやいや楽しいだけじゃなくてもちろんこの黄色いカーディガン目線が怖すぎるのだけど。芥川賞候補作。

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著者プロフィール

今村夏子(いまむら なつこ)
1980年広島県生まれ。2010年「あたらしい娘」で第26回太宰治賞を受賞。「こちらあみ子」と改題、同作と新作中短編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』で2011年に第24回三島由紀夫賞受賞。2016年、文芸誌『たべるのがおそい』で2年ぶりの作品「あひる」を発表、同作が第155回芥川龍之介賞候補にノミネート。同作を収録した短篇集『あひる』で、第5回河合隼雄物語賞受賞。2017年、「星の子」で第157回芥川龍之介賞候補ノミネート、第39回野間文芸新人賞受賞。 2019年、「むらさきのスカートの女」が第161回芥川龍之介賞を受賞した。

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