Kindle版読了。
王太子の正式な婚約者となった肉料理に並々ならぬ執着を見せる狩りが得意な16歳の貧乏伯爵令嬢ヒロインと、「騎士王の再来」と呼ばれ有能で剣技に優れているが女性が苦手な22歳王太子ヒーローとの王宮ラブコメディ第5弾です。
<メモ>
リネット(ヒロイン) 16歳→17歳?
茶髪に青い瞳。
辺境の貧乏伯爵令嬢。
貧乏暮らしの為、肉料理に目がない。
狩りが得意で視力がとても良い。
本性は淑女からはほど遠い野生児。
アイザック(ヒーロー) 22歳→23歳?
赤髪に紫色の瞳。
有能な王太子。
剣技に優れ、人々からは建国の「騎士王の再来」と呼ばれ慕われている。
魔術師としての才能があり、魔術の制御が出来るようになったが、今でもリネット以外の女性は苦手。
リネットを溺愛している。
<感想>
シリーズ5冊目です。
カラー口絵のゴンドラに乗る2人が、アイザックはドヤ顔で、リネットの何とも言えない表情が対照的で楽しかったです(笑)。
今回もハラハラドキドキの先が気になるストーリー展開で面白く、あっという間に読み終えてしまいました!
いよいよ2人の結婚式という事で、いつもより糖度成分が多めでした。
リネットがアイザックの「雇われ婚約者」を演じてから、1年が経っていました。
結婚式を1ヶ月後に控えたリネットとアイザックの前に、魔術大国の第4王子ファビアンと、隣国の男装の第1王女ソニアが突然訪問してきます。
同じ頃、国内にはない筈の魔素が城内で爆発的に増えるという事件が発生します。
最終的には2ヶ国間にまたがる地下鉱脈を盗掘していた犯罪集団を見付け、解決に導きます。
リネット以上に結婚式の準備に一生懸命なアイザックが楽しかったです。
ゴンドラもアイザック案でした(笑)。
日々の公務と結婚式の準備で超多忙なアイザックになかなか会えない事で、リネットが野生児から恋する乙女に変貌していたのが可愛かったです。
今回は、リネットが就寝中のアイザックのベッドに転移したエピソードが1番好きです♪
婚約中の男女が寝間着姿で対面するなんて最高じゃないですか(笑)!
アイザックの色気のある寝間着姿の挿絵に、リネットじゃないけどドキマギしました。
リネットを前にするとアイザックが息を吸うように口説いてくるので、短いながらもいちゃラブする2人をニヨニヨしながら見守ってしまいます。
いつの間にかリネットが貧乳扱いになっていて、それがアイザックの好みと変換されているのに笑ってしまいました。
恐らく、アイザックは一言も「貧乳が好み」とは告げてないような気がします(笑)。
5巻ではリネットの身体能力と特殊体質が役立ち、地下の犯罪集団に立ち向かい、アイザックと一緒に戦うシーンが見られます。
アイザックとしては最愛の少女を掌中の珠のように傷つけずに大切に守りたい気持ちなのでしょうが、横に並んで一緒に戦う選択をするリネットが男前で逞しくて格好良いと思いました。
そして、改めてそんなリネットに惚れ直すアイザックが素敵でした。
終章は2人の結婚式でした。
結婚式の会場で、空気中に残された魔素を処分する為に、魔術の花火として使ったファビアンの憎い演出が最高でした。
挿絵も相変わらず美麗で眼福です。
ラストの挿絵も毎回素敵です。
電子特典SSは、サムシングフォーに関するエピソードでした。