麹町中学校の型破り校長 非常識な教え (SB新書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • なんか違和感を感じるなぁと思って読み進めてたんですが
    「スパルタ教育」に懐疑的な方なんで根っこのところですれ違ってるのかなと思いました。
    僕は基本的に体育会系で気合と根性は必要と思っています。
    ただ書かれていることはとても大切なことで参考になることはたくさんありました。

    「自立した子ども」を育てる
    つまり人のせいにしない子どもを育てるということやと思います。
    親ガチャなる言葉が一瞬流行りましたがあれこそまさに自立してない子供の典型やと思います。
    社会に出たら与えられた環境が違うのは当たり前。
    スタートしてからもいろいろ理不尽なことが起こります。
    それをガチャガチャが外れたって毎回嘆くんですかって話です。
    子供の頃から誰もが違う環境で生きていると教えるべきです。
    「人のせいにすることは当事者意識を持たないことと同義」
    これは小さい頃から叩き込んできたなあと思います。

    「本人も気づいていない価値(その子の得意やプロセス)を言語化してあげると理想的」
    とても大切なことやと思います。
    ただ言葉にした途端聞いてくれない現実に突き当たります。
    言葉をどう伝えるかまでがセットかなぁと思います。

    「大人の大事な役割とは子どもたちが異質なものに向かいたくなる瞬間をどれだけ作れるか」
    新しいものを受け入れるのは大人も子供も抵抗があるものやと思います。
    ただ未知のものが楽しかったり嬉しかったりするもんやと伝えることが大切です。
    息子もクラスでみんなやりたがらない取りまとめを買って出たり
    娘は部長、息子はバックスリーダーとクラブでも率先してやってくれてます。
    やってみることでわかることもたくさんあると学んでくれてるんやなあと感じてます。

    「ネガティブなものとして捉えられている弱点を克服しようとしているポジティブな自分」がメタ認知として定着する
    これは自分にも言えることです。
    弱点は誰にもあるし弱点は強みの裏返しでもあります。
    弱点を克服するのは乗り越えるという意味もあれば裏返して強みにしていくということもあるのかなあと思います。
    この辺りがメタ認知というか俯瞰して自分を見るということにつながるんやなあと思います。

    「夢は叶うとは限らないけど夢に向かって走り出した人にしかチャンスはやってこない」
    チャンスの女神様には前髪しかないって子供達には口酸っぱく言い続けてます。
    準備してることがチャンスを掴む第一条件なんやと教えてきました。

    最後まで読んでそれほどズレてないなあと思いました。
    読んで良かったです。

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著者プロフィール

【工藤 勇一】(くどう・ゆういち)
 横浜創英中学・高等学校長・堀井学園理事/前東京都千代田区立麹町中学校長 1960年山形県生まれ。東京理科大学理学部応用数学科卒。山形県中学校教諭、東京都中学校教諭、目黒区教委、新宿区教委等を経て2014年4月より2020年3月末まで千代田区立麹町中学校長。2020年4月より現職。麹町中での教育改革を加速させ、横浜創英中で2022年4月より中高一貫6年制の「サイエンスコース」を立ち上げる。社会で活躍するさまざまな人を学校とつなぎ、「社会に貢献する科学」を創出する新しい時代の学びを構築する。内閣府の教育再生実行会議(2021年9月に第12次提言を出し終了。後継会議が設置予定)委員。

「2023年 『社会を変える学校、学校を変える社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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