ミステリと言う勿れ（５） (フラワーコミックスα) [Kindle]

著者 : 田村由美

• 小学館 (2019年9月10日発売)

感想・レビュー・書評

[あるふぁさんの感想 · 2019年10月14日]

ミステリの終着点が見えないもどかしさと、だからこその面白さをしみじみと噛みしめているのだが、今回は放火魔の話で後味はあまりよくはない。こんなご時世だから「断固とした大人の決意」はそういう社会であって欲しいと願うばかりだ。整くんが目指すものが学校の先生と知ってなるほど納得。な部分もあるし、大丈夫かな。と思ったりもするわけで。

[まさみさんの感想 · 2019年9月15日]

序盤から整の重く暗い過去が暗示されており、虐待の話は避けて通れないだろうと思っていたのでその意味での驚きはなかった。

救われた人間が必ずしも幸せになるとは限らない。
救われたことで恩人に感謝するとも限らない。

救いがないと言えばそうなのだが、私はそれでいいと思った。
実際救われていない人や事が現実にたくさんあり、救われなかった事件や被害者が存在するのに、「かくかくしかじかで可哀想な子どもたちは救われてみんなしあわせになりました、めでたしめでたし」とレトリックされても鼻白む。
フィクションといえど安易な救済やスッキリしたハッピーエンドを設けないのが整やこの物語の誠実さであり、人の数だけ価値観を許容しようとする深みだ。
普段は比較的明解な考察をする整が、終盤で陸に告げる「今はこれしか言えない、ごめんなさい」がずっしり響く。

整の学部やめざす職業には大いに納得。なるほど、それでか！と今までの理屈っぽい言動に納得がいく。
周囲に気持ち悪いヤツと言われても社会が内包する疑問や違和感、理不尽を蔑ろに流さず、「何故だろう」と考え続ける愚直な姿勢こそ彼なりの誠意であり、職業倫理に繋がるのかなと妄想を逞しくした。

ライカは二重人格なのかな……とか、恩師がラスボスだったりするのかな……と、今後の展開への布石も楽しみ。

[バブルーさんの感想 · 2024年1月25日]

【Kindleにて購入】

まるまる1冊天使編。
天使は我路みたいに先々までキーになるキャラかと思ってたら、まさかもう死んでいたとは…。
かなりびっくりした。
テーマが虐待されてる子供なこともあって、なんか切ない終わり方だったなぁ。
でも整くんの将来の夢がわかって、なんか嬉しかった。

[ゆうさんの感想 · 2023年10月15日]

丸々1冊、児童虐待の話です。整くんの過去が少しよぎります。自分自身、機能不全の家庭のサバイバーです。作者さんの力量で虐待が被害にあってない人にも静かに心に響くように描かれています。炎の天使。こればかりは今の日本の司法では答えは出ません。クリスマスだけでも子供達が幸せな1日になればと願う作品でした。

[Princess-Sapphireさんの感想 · 2023年10月3日]

児童虐待がテーマ
日本はそんな遠くない昔、丁稚奉公だったり、農家の子供は普通に仕事を手伝わされていたりと、子供の人権に疎いように思います。
虐待がわかっても（現在はどうかわかりませんが）児相では、親子一緒が良い家庭という価値観があったようですね。
整くんのつぶやき？メジャーリーグのたとえ話は、良かったですね。日本でもそうあってほしいと思います。
結末は、予想外の展開で驚きました。

[りょうじんさんの感想 · 2023年8月24日]

助けてくれない大人

虐待されている子供の許可をとって、親を殺してあげる犯人。
この子供の許可ヲとるというのがエグい。
死んでしまえば良いのにと思うのと、殺してもいいよと許可を出すのは、まったく重さが違う。未来で心の負担になる重さが、全く違う。
どんなに虐待されても、こどもが親の所へ行くのは、すきだからとかそういうものではなくて、子供にとっての世界そのものが親だからなのだと思う。

整君が就きたい職業が判明。

小学校の先生になりたいという。
整君も、家庭の闇を背負っていそうだが、それを教師になることで、虐待の連鎖を断ちきろうと前向きに、建設的に考えて、行動できる人だったのかと、整君のキャラクターが見えてきた。
好奇心旺盛なお喋り好きな大学生というだけではなかったのね。

ライカさんと、ガロ君という、整君の心に大きく関わりを持ちそうなキャラが二人になった。
さて、これからどう展開していくのか。
今後の事件は、仕組まれておこされるものになっていくのかな？

[charmie11さんの感想 · 2022年12月26日]

放火事件の悲しい動機
星座のシンボル付きアクセサリー
広島出身で子供の頃蠱毒っぽｋｑった。教師に心を救われ自身も教師を目指す。

[zerotester21さんの感想 · 2022年3月28日]

　ep８——児童虐待絡みの連続放火魔編。１巻まるまる費やした長編。
　ありがちな犯人像とストーリー展開で、全体の出来としてはまあまあとイマイチの中間くらい。

　整の将来の夢。まさか小学校教師とは(@_@)
（以下続刊）
2022/03/28
#2930

　

[たまネコ♪さんの感想 · 2022年3月12日]

またこれも繋がっているの⁈
引き延ばすの上手い‼︎
はい、続き読みます♪
表紙の、クリスマスツリーと整くんのモフモフ頭がすごくいいねー♪♪

[マエダさんの感想 · 2021年12月27日]

また次へ繋がる…自省録読みたい。

[logan姉妹さんの感想 · 2021年5月16日]

暗号会話の変な子と、良いカップルになりそう。教師にピッタリだと思うんで、なってほしい。カエルと呼べと言われても呼ばない整くんが好き。でも種明かしの倉庫シーンは良いとして、火事現場のシーンは変だと思った。整の視点で美男天使を火事現場で描いておいて、整が会ったのはカエルでしたってオチはズルイ。

[サトさんの感想 · 2021年3月31日]

まとめ買いイッキ読み中。
いやまたもなんとも不思議というか、この作品らしいと言うかとんでもない事件と整君の巻き込まれ。
が･･･どうやらこれも今までもこれからも単なる巻き込まれではなさそうであるな。
ホント不思議な作品になってきた。
しかし整君のなりたい職業･･･
いや、立派だけど･･･
さすがに無理では？
確かに人をよく見てるし、よく考えている。
そこまではよい。
だが今のままだとホント悪気なしに人を傷つけるよね。
いやホント･･･
立派だけれども･･･

[hmk404さんの感想 · 2021年1月5日]

ちょっと長めの話で重かったけど、ミステリーって感じで好きだった。
あと、主人公の長い話を、周りがそれに慣れて遮ったり無視したりしながら話を進めることこあるのもリアルな人間関係っぽくてよかった。

[ぱぱいや33さんの感想 · 2020年8月27日]

1～5巻一気読み。これが一番の目的で漫喫行ったのに、最後6巻まで行けなかったとは。残念。しかし面白かった。長編ばっかかと思いきや、1話完結もあるのか。整が学校の先生になりたいというのはなるほどと思った。ちゃんと見て、ちゃんと話を聞いてくれそうだ。子供は固まる前のセメントのようだ、というのがすごく印象的。そして整は広島出身なのか。虐待されてる子を助けるための放火、というのも切ない話だ。自分で決断したことで苦しめられるなんて。自省録も面白そうだった。哲学。この漫画自体、何度でも読み返せそう。早く6巻読みたい。

[shifu0523さんの感想 · 2020年4月27日]

【収録作品】episode8　天使の言い分／episode8-2　遠火と近火／episode8-3　淡雪と消える／episode8-4　カエルの炎描

[サンサさんの感想 · 2020年4月10日]

ライカさん謎のまま。
ライカの名前とカメラが結び付けられてて
おっ、と思ってしまった。真逆なと思ってたらマヂか… 偽名なのかな？

[ラクレットさんの感想 · 2020年2月21日]

坂で転がり落ち、検査入院することになった整。その病院で出会った謎の美少女・ライカの言葉に導かれて動く内に、整は不穏な都市伝説に遭遇する。子どもを救う"炎の天使"とは一体――!?　マンガ大賞2019第２位＆[このマンガがすごい！2019]オンナ編第２位の話題作、新展開の第５巻！
（2019年）
--- 目次 ---
Episode８ 天使の言い分
Episode８-2 遠火と近火
Episode８-3 淡雪と消える
Episode８-4 カエルの炎描
おまけのたむたむたいむ

[しろたさんの感想 · 2020年2月11日]

『自省録』を読み返したくなった。

[nonchan53さんの感想 · 2019年11月29日]

虐待の話。重い。最後、切ない。
ライカさんは謎のまま。気になる。