medium 霊媒探偵城塚翡翠 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 一言で言うとよく出来ているし、面白かった。

    『どんでん返し』有りきの話によく出てくる『最後の一行で!…』みたいな「じゃあ最後の一行だけ読みゃいいじゃねーか」と憤りたくなる感じはどんでん返し後にいい感じのエピローグが挿入されていた事で払拭されていた。

    が、

    やっぱり『どんでんもの』に有りがちな各章が独立した品質を持ち得ずに終わってみれば、ただの伏線の域を出ていないのだ。

    ホラー大賞!というから期待は…昨年の木こりが何ちゃらいう駄文を読んでたからしていなかったし、アレに比べたら遥かに次元の高い作品なんだけれど、表紙のせいだけで無く、やっぱりラノベ作品の域を脱しないと思った。

    またまた脱線するが、

    先日『騙し絵の牙』を読んで、改めて出版不況の深刻さを知るにつけ、一体この『霊媒探偵』をハードカバーの1,500円以上で売ってどれだけ読み手の裾野が広がると思っているのだろうか?と疑問を感じる。

    そもそも年齢層はどこに絞っているのだろうか? 中に私のような老齢のホラー好きオジサンもいるが、内容的には若年層向けの作品だと思う。 だとしたら、若者たちはこのジャンルのハードカバーをこの値段で買うのだろうか? 
    もっと敷居の低くて、内容もかなり熟成しており、何より3分の1の値段で買える『漫画』という文化を差し置いて、この本がジャンルを越えてベストセラーになるとでも思っているのだろうか?

    重複するけれど、この本は良く出来ているし、面白い。
    そして若年層向けだ。 

    だから
    手頃な値段設定で読書の楽しさを世に広めるのにうってつけの本だと思うし、私ならそう売る。

    脱線したまま了(笑)。

  • 話題なので読んでみたら、予想しない展開で
    面白かったです。

  • 2019年このミステリーがすごい第一位の作品。
    霊媒師・城塚翡翠とその相棒・香月史朗の話。
    私も読んでいて見事に騙された。伏線の回収が素晴らしくて、もう一度最初から読み直したくなった。
    帯にあった「すべてが伏線」に尽きると思う。ミステリー読み込んだ人には物足りないかもしれないが、私は読み応えがあった。

  • ドラマ化になりそうだな〜。

  • 年始に読んだが、2019年ベストといっても過言でないくらい面白かった!
    伏線の回収の仕方がエゲツなく、トレーラーで引っ張られているように強烈に引き込まれた。
    是非いろんな人に勧めたいと思うし、もっと相澤作品を味わってみたいと思わせてくれた。

  • いやぁ、これは見事に騙されに騙されて圧巻でした。後半の畳み掛けがすごくてはやく次のページを巡るのがもどかしい程でした。
    城塚翡翠というキャラクターはとても魅力的で素敵でした。そんな翡翠と共に事件を次々に解決していく香月史郎もいいキャラクターだったんですが、確かに一つ一つのプロットに伏線が張られていて、物語の伏線よりも感情の伏線に私は驚愕しました。見事に騙されました。
    あまりミステリーを読まない私ですが、これからはミステリー小説も読んでいこうと感じました。

  • 途中までは面白かった。
    しかし、最後の連続殺人犯と城塚翡翠が対峙する場面は緊迫する場面のはずだが、翡翠が冗長に謎解きをして興醒め。本物の連続殺人犯なら、翡翠にごちゃごちゃ語らせずにさくっと殺しちゃうと思う。三津田信三の刀城言耶シリーズのように最後の謎解きが長くても別に良いのだが、緊迫するはずの場面では、違和感ありすぎ。映画で悪役が肝心なところで長々としゃべり過ぎて失敗するみたいな、お決まりではあるのだけれど・・・。

  • 推理小説作家と霊媒師が事件を解決する話……と思ったら、お互いがお互いを騙しあっていた話。
    どうも表紙の翡翠ちゃんと本編の翡翠ちゃんが違う印象だなぁと思ったら、最後でおぉなるほどって同じ印象になった。
    自分は見事に作者の手のひらで転がされた……。えーってなった。たしかに今までは伏線だったんだなぁ。終章で解決編になる前に推理するのも楽しいかも。自分は推理より答えが知りたかったから読んだけど。
    いやー、久々にどんでん返しがあってとっても面白かった。作者の他の小説も読んでみよう。

  • 色々と腑に落ちるラストではあった。

  • 霊媒師の城塚翡翠が名探偵役を務める連作短編集。推理作家で多数の難事件を解決した経験のある香月史郎がワトスン役になっている。

    「泣き女の殺人」香月の大学の写真サークルの後輩の倉持結花が殺される。

    割れたグラスの中にメガネのガラスが混じっておりそれが犯人の決めてとなるというトリック。悪くはないがそれはどこかで聞いたことがあるような気がする。

    「水鏡荘の殺人」バーベキューの集まりの中でその屋敷の主の作家が殺される。翡翠が見た夢から、鏡について指紋が犯人の決めてとなるがイマイチ。

    「女子高生連続絞殺事件」終盤に向かって事件が大きくなるのはよくない傾向。翡翠が女子高生の制服を着て、喜び、みんなと仲良くなるというあたりがカマトト風でなんともあざとい。ドラマの主人公でも狙っていのか。これでこのミス1位なのかと

    「VSエリミネーター」ところがラストに来てどんでん返しとなる。翡翠は霊媒師ではなく単なる詐欺師であると告白。これまでの事件は霊感によるものではなく瞬時に緻密な推理をしたことであることが明かされる。ここでこれまでの話が全部ひっくり返る仕組みが面白い。事件の解決が複数あるというのはよくある手法だが、こうやって最後のどんでん返しで使われるのはユニークだ。しかも犯人は、ワトスン役の香月史郎。これで語り手が犯人というトリックにもなっている。翡翠のカマトト風のキャラは完全な演技で実際は全く違うキャラクターだったことが最後に明かされる。これもどんでん返し。「すべてが、伏線」という帯の言葉もまんざらウソでない。

    マジックの理論書に「偽解決法の理論」というのがあるそうで、マジックでいだきそうな記念をマジシャンの方から先に、さりげなく提示して否定していくという理論を応用したとインタビューで答えてる。

    文春ミステリベスト10 2019年5位このミス2019年 1位 大森望ベスト2位

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著者プロフィール

1983年、埼玉県生まれ。2009年に『午前零時のサンドリヨン』で鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作から始まる“酉乃初の事件簿シリーズ”(東京創元社)のほか、『小説の神様』(講談社タイガ)、『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(講談社)などの著作がある。

「2019年 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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