神戸・続神戸(新潮文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 最初読んだときはあまりピンと来なかったけど、高橋源一郎の飛ぶ教室で紹介されてて再読したらめちゃくちゃ良かった。小説みたいだけど、ノンフィクションなんだ。
    自由に生きることの楽しさ、残酷さ、愛おしい人物がたくさん出てきて居なくなっていく。

  • 戦中・戦後の神戸での生活(それにしても何と刺激的な生活であろうか!)が、著者独特の文体で綴られている。
    それにしても、こういう文体のことを何と表現すればいいのであろうか。事の成り行きを叙述する、簡にして要を得た、そしてユーモアが散りばめられた独特の文体である。俳人とは、文を著述させれば、このような名文を物するものなのであろう。

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著者プロフィール

明治33年、岡山県生まれ。18歳で両親を失い、東京の長兄のもとで歯科医となり、患者に誘われて33歳で俳句を始める。俳号の三鬼は「サンキュー」のもじり。3年後に発表した「水枕ガバリと寒い海がある」が俳壇を騒然とさせ新興俳句の旗手となる。戦時下に詠んだ「昇降機しづかに雷の夜を昇る」が世情不安を煽ると弾圧され、以後潜伏の身に。昭和17年に神戸に転居、終戦後には現代俳句協会を創設し、山口誓子を擁して俳誌「天狼」創刊の中心となる。自らも「激浪」を主宰。一時は雑誌『俳句』(角川書店)の編集長も務めた。昭和37年に永眠。

「2017年 『西東三鬼全句集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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