悪について誰もが知るべき10の事実 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ヴィーガンを良きものとして肉食を悪としている時点でどーかなーと思う。
    創作物が現実に与える影響についてファクトチェックが甘い気がする。

  • ふむ

  • 極論が多く、知識として中途半端な本。悪のメカニズムを解くと前書きで語っていながら、多くはエピソードの羅列に終わり、エピソードからモンタージュ式に生物学的な推論が導かれると思うと肩透かしを食らう。解答を間違った生徒にビリビリ電気を食わせる実験で、一般人の多くが電気を強くしたと言われても、まあそうだろうねとしか。人間は状況によって誰でも犯罪を犯す余地があるのは分かっている。では脳の部分がどう働き、なぜそうなるのか?というような研究結果はほぼない。(ポルノの章くらい?)「誰でも犯罪を犯すのだ」という意見にむりやりまとめているだけ。文体も話題が四方に散らばって読みづらい。

  • 読む前に思っていた内容とは微妙にずれていた。作者は多くの人が悪人と言われる人になり得るということを主張している。また偏見についても言及している。もっと心理学的な内容である本だと考えていた。社会学として読むと面白いと思った。

    ○怪物と戦う者は、自分も怪物とならないように注意
    ○何かに悪のレッテルを貼ったり、何かが悪だと考えたりして初めて、それが悪となる。ニ○ニーチェは悪とは主観的なもので、人や物や行動の本質ではないと主張した。
    ○心から悔いているおこないを理由に、自分をいつまでも批判する世の中を憎むだろう。だが、これは日々、私たちが他者に対しおこなっていることだ。
    ○記憶とは過去の正確な記録というより、ウィキペディアのページによく似ている──それは作り、作り直すことができる。
    ○ある人たちに共感してはいけない、共感すれば自分が悪だと思われてしまう。
    ○凶悪犯罪を実行したからといって、その人に精神疾患があるとは限らない。そんな犯罪をおこなう人は誰でも精神に異常があると決めつけては、そういった行為の加害者から個人責任を取り除き、精神疾患にやっかいなレッテルを貼ることになる。 相手をしっかり見ることができなくなるのだ。
    ○世の中には「悪い」人間ばかりの集団が存在し、彼らは自分たちとは違うと決めつける。この二分法では、もちろん自分たちは「正義の人たち」──倫理的に正しい判断を下す別の人間の集団となる。
    ○自分が大きな集団の一部にすぎないと感じると、自分は匿名の存在で、行動によって非難されないと考え、やがて他者に危害を加えるようになることだ。
    ○没個性
    ○自分自身をひとりの人間として考えるのをやめ、集団の名もなき一部として認識する。すると自分の行動に個人として責任を取らなくてもよいように感じる。このことが腹内側前頭前皮質(vmPFC)の活動を低下させる。非人間 この状態は怒りや恐怖といった感情にさらされない。
    ○彼らはサディズムの存在が悪の他の理論や説明を陳腐なものにするという。「人がそんなおこないをするのは、いい気分になれるから。それだけの話だ」キュート・アグレッション(訳注/かわいいものへの攻撃)
    ○攻撃には四つの特性が求められる。第一に行動であること。思考、考え、態度ではない。第二に意図的なものであること。偶然の出来事は数に入らない。第三に害を及ぼしたい気持ちがあること。誰かを傷つけたいと思う必要がある。第四に生き物に向けたものであること。
    ○邪悪な性格の人たちは、「日々の職場や学校の環境や幅広い地域社会でうまくやっていく(むしろ活躍する)こと」ができる。「ダークテトラド」とはそういった「邪悪な性格」の特質、つまりサイコパシー、サディズム、ナルシシズム、マキャヴェリズムの集まりを意味する。  
    ○サイコパシーを決定づける特徴をいくつか挙げれば、表面的な魅力、噓をつくこと、良心の呵責の欠如、反社会的行動、自己中心性、そして最も重要な共感の欠如がある。
    ○ピーター・ムリスと同僚たちは、マキャヴェリズムを「二枚舌を使った人間関係、ひねくれた道徳無視、利己心と自己利益の重視」と定義している。ムリスと同僚たちの説明によれば、マキャヴェリズムは次の三つに分けられる。「人を操る方法(『重要人物には媚びるのが賢明だ』)、人間性に対する皮肉な見方(『誰かに全幅の信頼を置く者は災いを招く』)、因習道徳の無視(『道徳的に問題があるとわかっていても行動すべきときがある』)」。
    ○ほとんどの殺人が四つのタイプにうまく分けられることだ。
    第一のタイプは「言い争いが引き起こす殺人」 ごく普通の喧嘩が手に負えないものとなり、ちょっとした弾みで人が殺されたらしい。
    第二のタイプは「重罪謀殺」
    第三のタイプは、「家庭内暴力、あるいは親しいパートナーによる殺人」。
    ○これは、精神的苦痛が相手に身体的苦痛を与えたい欲望に切り替わる瞬間だ。
    ○第四のタイプは、「危険運転致死傷罪」だ。大半の人が経験している。唯一の違いは、大半の人が空想するだけのことを加害者が実行に移し、殺人が起きたということらしい。
    ○愛する者の命ほど大切な命はないと感じるのかもしれない。
    ○データを調べると、人間は他の多くの行動と同じ理由で人を殺害する場合が多いらしい──人とのつながりを得るため、家族を守るため、目的を果たすため、自分に必要と思うものを手に入れるためだ。怒りや嫉妬、性欲や強欲、裏切りや高慢といった基本的な人間の感情と折り合いをつけるため、人は殺すのだ。
    ○マクアンドリューとコエンケは、「ぞっとする感覚」は人に備わった脅威検知器が起こすことだという。それは混乱と不快さ、あるいは「寒気」を感じさせることで、何かがおかしいと人に知らせる検知器のことだ。
    ○結局のところ、不気味さとは、相手を恐れるべきかどうか、自分ではわからないことに対する反応なのだろ
    ○顔つきから信頼性を評価する場合、直感がわずかに役立つが間違うこともよくある
    ○不気味な人たちとは一般的に衛生状態が悪く、おかしな行動をする瘦せた男性だと考えられていることだった。
    ○ハロー効果が起こるのは、容貌のよさイコール善良さだと思い込むとき。これは社会レベルで生じる根深い先入観であり、人が魅力的であればあるほど、概して信頼でき、意欲が高く、健康だと思い込む。そして立派な人物だと思ってしまうのが普通だ。
    ○見てくれが悪い人が悪いおこないをすれば、根っからの悪だと思われてしまう。
    ○相手がどんな人物なのか、瞬間的、直感的に決めつけ、その第一印象を変えるのは簡単ではない。
    ○人の動き方や自己紹介の仕方から信頼に足る人物かどうかのヒントが得られるが、写真ではよくわからないことを示している。しかし写真だけでも、信頼性を把握する可能性はわずかながらある。
    ○平均的な顔に近づければ近づけるほど、結果として作られる顔が魅力的になっていく。
    ○誰かがあまりにセクシーなら、普通とは違うということでもある。そして、人間は異質なものを信頼しない。
    ○ヒトラーが危害を加えることができたのは、対象を人間として見なくなったからであるように、ここでも人の認識がいたずらをし、「認識による非人間化」が生じる。
    ○精神障害は薬物乱用の危険因子であり、それが次に暴力の危険因子となるのだ。
    ○マグニチュード・ギャップの本質は、被害者が失うものが、加害者が得るものより大きいことである。
    ○被害者側からのみ問題を見ていては、以前と変わらずマグニチュード・ギャップのフィルターを通して問題を見てしまう可能性がある。
    ○人をじろじろ観察したり、後をつけたり、写真を撮ったりするのが好きな人たちも不気味と思われていた。
    ○「犯罪学理論が長く頼りにしてきたのは、加害者と被害者の時間と空間がどこかで重なることだった」とダイアモンドとバックマンはいう。しかし、もはや時間も空間もこれまでのように重要ではない。攻撃が数日後、数年後に発生するように仕組むこともでき、被害者と接触する必要もない。同じ国にいる必要すらないのだ。

  • 可愛い物を見ると何故攻撃的になるかなど、疑問を抱いていた事が本書で明らかになった。
    他にも様々な心理学用語を学べて、久々に為になる1冊だった。

  • あまりまとまっていない。

  • ジュンク堂で見て

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著者プロフィール

ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(UCL)心理学科の科学者。学術研究、講義、鑑定人としての仕事を通じ、さまざまなやり方で犯罪行為の理解に努めてきた。刑事事件の専門家として助言を与え、警察や軍で研修をおこない、犯罪者の更生プログラムの評価をおこなってきた。2016年に出版され、ベストセラーとなった著書The Memory Illusion: Remembering, Forgetting, and the Science of False Memory(邦訳『脳はなぜ都合よく記憶するのか――記憶科学が教える脳と人間の不思議』、講談社)は、20ヵ国語に翻訳された。これらの業績は、CNN、BBC、ニューヨーカー誌、ワイヤード誌、フォーブス誌、ガーディアン紙、デア・シュピーゲル誌で取り上げられている。

「2019年 『悪について誰もが知るべき10の事実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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