ダイエット幻想 ──やせること、愛されること (ちくまプリマー新書) [Kindle]
- 筑摩書房 (2019年10月10日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (169ページ)
感想・レビュー・書評
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女性は見られると興奮するのは本能的なのだ。
上記のことはよく言われますが、これてどうなんですかね?
そんな疑問を解決してくれるの本がこれです。
文化人類学的に今言われてる問題にたいしての1つ答え提供してくれる面白い本です
私がこの本で驚いたのは大人になる、綺麗になることには痛みが伴っていることに驚き感じました。
その例として中国の纒足の話題出してます。纒足のレントゲンの写真見るとハイヒールと似てませんか?
さらにTwitterの恋愛でよく聞く本能的、女性らしさ、男性らしさ、可愛いらしさというのもあれも思考停止ワードだし、作られたものだと知って、勉強になりました。
女性向けに書かれてますが、男性も読んでも面白いです。
婚活、恋愛で悩む男女、婚活アドバイザーの方読んで欲しいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ダイエット幻想 ─やせること、愛されること。磯野 真穂先生の著書。愛されることを追い求めること、愛されたいと思うことは、別におかしいことじゃないし、自然なこと。愛されるためだけを目的としてやせることにどれだけの価値があるのかはわからない。やせなくても愛されるかもしれないし、やせても愛されないかもしれない。無理なダイエットをしてやせてもそれは本当の幸せにつながるかどうかわからない。ダイエット幻想は捨てて自分を愛すること。
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食べることのすべてではなくて、栄養素やカロリーなどの数値的なものに目を向けることで消え去ってしまう「食べる」という行為に内包されたすべて、が一番印象に残った。確かに、食べるという行為を丸ごと楽しむことはない。
美味しく食べたいなぁ。 -
自分磨きのためにダイエットをしている人は多いと思うが、正しいダイエットとは何か、何のためにダイエットをするのか見つめ直すことができる本。
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<感想>
一見ダイエットの成功本のようなタイトルだが内容はシリアスで、文化人類学的観点から日本人女性の「かわいい」と「承認欲求」の関係性に切り込んだ秀逸な本。「承認欲求」に囚われている女子の心理を「選ばれ組のメンタリティー」と表現した言語センスが素晴らしい。
<アンダーライン>
・選ばれ組
・選ばれ組の行動の基準は選ぶ側の視線
・「わたし」は他者との差異の中に存在している
・差異化の欲望
・タグ付けする関係
・数字のない世界
・無限定空間