まほり (角川書店単行本) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
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感想・レビュー・書評

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  • すごかった。さすが高田先生の作品。
    文量というより知の量がすごい。
    知らない言葉を見つけるたびに辞書を引いて(なんなら漢和辞典で読みを調べてから)、意味を書き留めて、また次に進んで。
    こんなに学びになる読書(学術本ではないもの)は他にない。まさに稀有な作品。

    まほりの意味を知ったとき、まさにぞっとするのだけれど、そこに行き着くまでの道筋が学者ならではだな、と。

    学生時代に舞い戻って研究室で指導を受けているような気がしてしまう。

    そして、読み終えた今、語るべき言葉を失ってしまったように呆然としている。

    ラストの台詞で、すべてを語ってくれたから。

    図書館の魔女の続編もいつまでも待ってます。

  • 意味がよくわからない文様をあちこちで目にしたら。気になる、気にしないでおこうと思うほど気になる。グイグイ引き込まれる。
    代々伝わることってなんの疑いもなく続けてしまいそう。でも、時には考え直してみることも必要だ。世界は動いているのだから、前の時代の普通が今の時代の普通とは限らない。

  • 大学4年生の主人公は大学院の社会学研究科に進学予定で、夏休みに帰郷のついでに出身地に近い上州の山里で蛇の目紋が無数に貼られていたという話を聴き、昔馴染みの友人と一緒に調査を開始する。調査過程で知り合った少年から、村で少女が監禁されているという話を聴き、その村に残る悪い因習に立ち向かうことになる。

  • (図書館本)お勧め度:☆4個(満点10個)最初は「まほり」というタイトルに惹かれて図書館で借りたはいいが、なかなか、私には難しくて理解できなかった。社会学、民俗学の分野みたいで、難しい資料や漢文がほぼ全体に網羅してあって。とてもついていけないと感じたけど、何とか読み通せた。あれだけの資料が必要なのだろうか?昔からの伝統を重んじる、とある部落で起きた祭事に人身御供として捕われた少女を助ける、主人公「勝山裕」と幼馴染の「飯山香織」が活躍するお話し。あまりにも幻想的で面白いのだろうがなんせ読辛いのがいただけない。

  • 『図書館の魔女』の高田大介さんの待ちに待った新作!!!
    今回は民俗学ミステリ!
    *
    民俗学ということで、私にはちょっと難しかったんだけど、終盤はやっぱり一気読み!
    想像して、ゾワリとしながらね…!
    高田さんのご本は伏線が綺麗に回収されていくのが、読んでてとっても気持ち良いよ。
    *
    *
    あと、世の中には知らない日本語が本当にいっぱいあるんだなーって、当然のことながら感動してしまった。
    (馬鹿丸出しな感想ですが(^v^;))
    『図書館の魔女』にも沢山知らない言葉が出てきて、すごく面白かった!
    最近は電子書籍があるものは全部電子書籍にしてるんだけど、難しい漢字や単語が出てきてもすぐに調べられるのが良いよね。
    でも、日本語の本でこんなに調べたの初めて。

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著者プロフィール

2013年『図書館の魔女』(第一巻~第四巻)でデビュー。デビュー作が和製ファンタジーの傑作として話題となり、「図書館の魔女シリーズ」は累計32万部を記録。著書に『図書館の魔女 鳥の伝言』(上下)がある。『まほり』は著者初の民俗学ミステリ。

「2022年 『まほり 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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