数の女王 [Kindle]

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  • 東京書籍
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感想・レビュー・書評

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  • 何か軽く読みたくて図書館の電子書籍で借りれたので読んだ。
    人間、妖精、神と呼ばれる存在一人一人に固有の数を持っていて、それを巡る物語。
    数学要素のあるなろう小説みたいな感じで面白かった!
    話の進行上仕方ないけど、かなり大きめの計算がいくつも出てきてて、それを登場人物達が計算していたけど、あまりに軽く暗算しているので(主人公のナジャが6桁×6桁をやってた)、インド人もビックリだった…(笑)

  • 人間や妖精にそれぞれ運命数という数を与えられたファンタジーの世界の話。ある意味、数(特に整数)の擬人化物語といえなくもない。
    とはいっても、ほとんどは数学の世界とは関係ない壮大なファンタジーの話だと思った。かなりの長編でよくここまで考えられたなと思った。
    正直、ファンタジー小説は想像力のない自分には苦手なところもあるし、実際よくイメージがわかない部分もあったのだけど、それでも楽しめた。
    ただ、カプレカ数とか巡回数とか、10進数でしかなりたたない数論というのは、なんかモヤっとする。数遊びという意味では面白いと思うのだけど。
    ところで微妙にネタバレになるけど、1章のラストでマティルデはなぜ、ビアンカのベッドにナジャを寝かせたのだろう。ナジャのベッドはもう一つのほうだと知っていると思うのだけど(忘れていた可能性もあるけど)。

  • 言語の本を書いている川添愛が数学の本も書いているというので読んだら、なんと数の不思議のラノベ。

    人間も妖精も生まれた時に運命数を持っていて、それが大きな素数の組み合わせだと大きな力を持てて、変化させることができれば不老の神、不滅の神になれるという世界。強い運命数を持ち欲望全開の王妃が、他者の運命数を読み取り喰数霊を送って殺し続け、悪魔のような「影」に飲み込まれていくのを、実娘と養女が妖精や出身の一族を協力して止めて裁きをうけさせるというストーリー。
    単なるファンタジーでなく素数、素因数分解、フィボナッチ数列の先は知らないことが一杯。

    12章ってことはアニメ化を見据えて?

  • 面白かった。ほぼ一気読み。ある程度先が予想できるように書かれていました。

  • まあ破綻しないで書き終わったもんだ。

  • 読了。数字をテーマにしたファンタジー。人びとがすべて生まれながらに「運命数」を授けられており、かつそれを知っていて、その数字の性質が現実の能力にも影響するという設定の特殊な舞台。その設定に興味を持って読み始めたんだけど、それ以上に、ファンタジーとしてもよく考えられた上質な部類だった。

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著者プロフィール

川添 愛(かわぞえ・あい):1973年生まれ。九州大学文学部卒業、同大大学院にて博士号(文学)取得。2008年、津田塾大学女性研究者支援センター特任准教授、12年から16年まで国立情報学研究所社会共有知研究センター特任准教授。専門は言語学、自然言語処理。現在は大学に所属せずに、言語学者、作家として活躍する。 実績 著書に『白と黒のとびら』『自動人形の城』『言語学バーリ・トゥード』(東京大学出版会)、『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット』朝日出版社、『コンピュータ、どうやってつくったんですか?』(東京書籍)『ふだん使いの言語学』(新潮選書)など。

「2023年 『世にもあいまいなことばの秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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