オーバーストーリー [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • まず、装丁がすばらしい!
    初めてリチャード・パワーズを読んだけど、脳と世界が広がる感覚が楽しい一冊だった。今の世に対して何かを示唆しているようであり(例えば地球温暖化とか食料危機とか)、スピリチュアル要素(アニミズムやソウルグループなど)も加わって、他にはない独特の世界観がある。
    それに、木や植物という自然が加わることで、優しさと癒しと神秘性が増している。
    ひとつの目的に対して動かされ、集められる人たち一人一人の物語が神秘的で、誰ひとりとして存在する価値のない人なんていない。
    訳者さんのあとがきにあるように、読んだあと「世界が変わって見える」希少な物語だ。

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著者プロフィール

1957年アメリカ合衆国イリノイ州エヴァンストンに生まれる。11歳から16歳までバンコクに住み、のちアメリカに戻ってイリノイ大学で物理学を学ぶが、やがて文転し、同大で修士号を取得。80年代末から90年代初頭オランダに住み、現在はイリノイ州在住。2006年発表のThe Echo Maker(『エコー・メイカー』黒原敏行訳、新潮社)で全米図書賞受賞、2018年発表のThe Overstory(『オーバーストーリー』木原善彦訳、新潮社)でピューリッツァー賞受賞。ほかの著書に、Three Farmers on Their Way to a Dance(1985、『舞踏会へ向かう三人の農夫』柴田元幸訳、みすず書房;河出文庫)、Prisoner’s Dilemma(1988、『囚人のジレンマ』柴田元幸・前山佳朱彦訳、みすず書房)、Operation Wandering Soul(1993)、Galatea 2.2(1995、『ガラテイア2.2』若島正訳、みすず書房)、Orfeo(2014、『オルフェオ』木原善彦訳、新潮社)、Bewilderment(2021)。

「2022年 『黄金虫変奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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