准教授・高槻彰良の推察3 呪いと祝いの語りごと (角川文庫) [Kindle]

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  • シリーズ3冊目。
    不幸の手紙と呪いの暗号、鬼を祀る家、健ちゃんと彰良の子ども時代の話。

    不幸の手紙は深町の語学の同クラス、難波が貰ったもの。これはすぐに誰が出したか私にも分かった。しかしそれに続く「図書館のマリエさんの呪い」は暗号もので、とても切ない話だった。乙一の「君にしか聞こえない」を何故か思い出した。まりえさんがいたことは間違いないし、それは呪いでも何でもない。ただただ切なく、都市伝説というような禍々しさが入る隙のないような話だった。

    鬼を祀る家は院生の瑠衣子さんの実家ペンション近くの話。これも鬼の白骨が誰かの予想はついたが、だれがそれを死に至らしめたか、については判断がつかなかった。
    この話ではカメラマンの飯村が多分ただの悪い人ではなさそうなこと、高槻の眼が藍色になるのは、どうやら死人の世界に片足突っ込んでる感じであること、のような印象を受けた。多分、これからの作品で明らかにされていくことなのだろう。

    最後の子ども時代の話。幽霊だの怖い話だのを研究している高槻は見えないのに、健司は幽霊が見えたというお話。彰良と健司の出会いも分かるし、過去の高槻家の話も分かる。なかなかこの作品のなかではキーポイントになる1冊なのではないか、と思った。


  • 相変わらずサクサク読めるので疲れない!
    高槻先生の過去がますます気になりました
    藍色の目の理由 別の誰かが高槻先生の目を通してこちらを覗いている?何のために……
    少しずつ近付いてきましたね

    高槻先生と健ちゃんの出会い
    最初こそはほっこり読んでたけど森で出会った女
    これは高槻先生が神隠しにあった原因に結びつくのかな?
    健ちゃんもいるのに、なんで高槻先生だけ……
    何はともあれ、高槻先生と健ちゃんという性格真逆のふたりの幼少期の鮮やかな思い出がとても眩しかったです
    どうかこの先もこの2人がお互いの手の届くところにいられますように!!!

  • 鬼の伝説話は民俗学的見地からよく派生する展開と結末で、このシリーズにとても合致していたと思います

    そしてEXTRAは佐々倉さんと高槻先生の馴初めと彼の幽霊嫌いの理由が判明!面白かった

  • 健司と彰良の出会いってこんなふうだったんだ。最初から気があったんだろうなぁ。それからずっと変わらぬ付き合いができるなんて、縁があるということだね。

  • 怪異に対する高槻先生の説明は相変わらず面白いです。
    ストーリーも、特に図書館の話に胸がキュンときました。
    節々キャラ萌え要素が強い感じがするのでそこが気になります。

  • 尚哉の友人に不幸の手紙が届いた話と図書館の暗号と呪いの話,鬼を祀る村の話。すべてドラマ化されたエピソード。若干の改変はあるが。

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著者プロフィール

神奈川県横浜市出身、在住。2016年に『憧れの作家は人間じゃありませんでした』で第2回角川文庫キャラクター小説大賞《大賞》を満場一致で受賞し、デビュー。同作はシリーズ化され1~3巻を数える。21年夏、「准教授・高槻彰良の推察」シリーズが実写ドラマ化され話題に。キャラクター文芸界再注目の作家。

「2023年 『憧れの作家は人間じゃありませんでした4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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