- 本 ・映画
- / ISBN・EAN: 4988066232411
感想・レビュー・書評
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戦後まもなく、大阪から滋賀・信楽にやってきた、絵が得意な女の子・川原喜美子(戸田恵梨香)。
両親と二人の妹との暮らしは貧しく、頑張り屋の喜美子は、幼いながらも一家の働き手だった。
15歳になった喜美子は、大阪の下宿屋で女中として働きはじめる。
大都会での暮らしと、個性豊かな下宿の人々との出会いは、喜美子をさらに成長させる。
3年後に信楽に戻った喜美子は、地元の信楽焼にひかれ、男性ばかりの陶芸の世界に飛び込む。
やがて愛する男性八郎(松下洸平)と結婚し、息子を授かり、仕事にも家庭にもまい進する日々が始まる。
相変わらずの貧乏だが、夫や息子のかたわらで、大好きな陶芸にいそしむ喜美子。
だが、幸せなはずの生活は思惑どおりにはいかず、大きな波乱が彼女を待ち受けている。
どんなにつらいことがあっても、陶芸への情熱は消えることがない。
喜美子は自らの窯を開き、独自の信楽焼を見出していく。
絵が好きだった少女は、やがて陶芸の世界に惹かれ、陶芸の道に進み、絵付けから始まり本格的に陶芸家として邁進していくが、費用も手間もかかる穴釜を使う陶芸を八郎に反対され離婚したり、失敗と借金を繰り返し生活苦に苦しみながらも穴釜での陶芸に成功し、女性陶芸家として名を上げていく川原喜美子の波乱万丈の人生を、陶芸家同士の譲れない思いや才能ある者への嫉妬や自分の才能のなさへの失望や生活と創作の両立の苦労などをシビアに描いた練り込まれた脚本、キャラクターの心情を丁寧に演じた戸田恵梨香や松下洸平や大島優子などの繊細で丁寧な演技、貴美子と照子やちや子を中心にした女同士の友情や絆、強い家族の絆、1人の女性の生きざまをしっかり描き抜いた朝ドラマでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かったので一気に見た。