- Amazon.co.jp ・電子書籍 (84ページ)
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
「うまれおちるということは、ひとりの処女を傷つけるということなのでした」
血で繋がった母娘。
大好きな、かか。
元から狂っていた歯車。
血への畏怖と嫌悪と、
海より深い親愛の念。
狂った歯車に、かかに、
肉の呻き声に慈雨を乞う。
娘の、命の祈りの旅。
/////
『推し、燃ゆ』の衝撃を実は軽く凌駕していた宇佐見りんさん21歳デビュー作。内臓の厭な所に直接触れてくる様な文体が新鮮で、懐かしくて、吐きそう。 -
どこから投げられているかわからん消える魔球…え?え?ド直球だった??な受胎、出産。性行為、出産をディストピアに描く小説に慣れたせいかとても新鮮。ひらがなの刺激。最後の一文、強烈に腑にきた。
-
時間の感じとか、SNSの書き方とか。一気に読んだ。体のしんどさの感覚とか。うまい。
-
家から、生殖から離れられるはずのSNSも結局はドロドロしていて、アイデンティティとしてはあまりに脆いという皮肉があるが、それは作中のホモソーシャルなSNSも、実在の俳優を推すのも、結局は生殖と不幸自慢の構図から離れられないからだ。
いまこそ生殖から立ち去り、虚構とともに死ぬときだ。そう思わされる作品であったが、私の性別が有する身体的疎外の構造や、他人が有している「ままならなさ」のなかで私が有していないものもある(vice versa)ことを自覚すれば、簡単に身体性から離れられないということがいかに苦しいことか、わかった気にはなりたくないと思わされた。 -
ちょっと理解するのが難しい文章。独特の語り口で良くわからない部分もあったけど、全体的に待ったりした雰囲気を醸し出していた。娘のお母さんに対する気持ちの起伏がありありと表現されていた。
-
母親のことを持て余して、もう逆にこの人が自分の娘だったらいいのにって思うことは、あるあるなんだろうか。
この作家さんの本って、すっごい上手いケータイ小説って感じ。 -
環太平洋大学附属図書館の所蔵情報はこちら⇒
http://library.ipu-japan.ac.jp/Main/Book?book_id=TS00085702 -
独特な文体だったけど、10ページもすればスラスラと読めるようになった。『推し、燃ゆ』から先に読んだので書き振りの違いに驚いたが、これはこれですごく良い。完全に宇佐美りんにハマった。
-
ごめんなさいだけど、本当に無理だった。久々に本屋に行って本を買って楽しみにしていたのに最悪でした。途中で読むのを辞めたし、今の芥川賞ってこんななのって驚きました。稀に見る無理な文章。蛇にピアスとかのが全然まし。