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感想・レビュー・書評

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  • [ふゆ side]

    木下けい子「灰かぶりコンプレックス」」15。智紀のいろいろわかってなさ具合がめちゃくちゃ笑える。そうか、半分くらいしか意味わかってなかったのか。その気持ちはとってもよくわかるけど。しかしあまりにもずれきっていて、そろそろさすがに本気で直純が可哀想になってきた。

    山本小鉄子「明日はどっちだ!」29。山口、いい子。ここぞというときにしっかりしていて、信頼度上がりまくりです。太郎さんの選択は、例えば自分が同じ立場にあったら、めちゃくちゃ悩むだろうなと思うことでした。星は闇雲に否定したところで突っ走るだろうので、結局は最善策かなとは思うのだけど、実際にどうしたらいいかはやっぱり難しいところだと思う。

    ヨネダコウ「囀る鳥は羽ばたかない」その 38。ズボンを下ろして便座に腰かけているポーズが絵になる男は、矢代以外にいないなぁ。そして、竜崎! こんな流れでの再登場があるとは思っていなかった! 嬉しい! 七原のこっそりつっこみ素晴らしい!

    キタハラリイ「玉虫色の憂鬱」。松浪がこういう人物だったとは。こういう立ち位置のキャラは好きだし、何らかのかたちで報われたらいいなと思う(恋愛沙汰でなくてかまわないので)。

    ちしゃの実「恋する竜の島:白竜編」肆。こういうのを本懐を遂げたと言うのでしょうか。よかったねぇ、白夜。本当に、何年かけて辿り着いたのか……

    佐岸左岸「オールドファッションカップケーキ:番外編」。外川の、「体にコンプレックスがあるとか……」の台詞、どうしようもない殺し文句だと思う。たぶん、外川なら口先だけではなくて本当にそれを全部受け入れてしまうのだろうと思えてしまうからこそだけど。若いからこそ言えてしまう言葉のようにも思うのだけど、そのあたりも全部含めて、外川はいいなぁと思う。「クソどうでもいい」とか、ときどき言葉づかいがクソになるのも含めて、いいなぁと思う。「野末さんが黙ってろって」とかも、ああ、そうだったんだ、この子若かったんだとか、思い出させられたり。そんでもって最後の台詞ですよ。クソずるい。

    おまけ。『CRAFT』電子版へのリニューアルのお知らせは、かなりショックでした。自分が商業出版の BL 漫画を読み始めた当時、書店の漫画誌のコーナーでアンソロジー系の BL 漫画誌をすごい勢いで物色したのだけど、そのうちのひとつが『CRAFT』で、今でも手元にかなりの量の『CRAFT』が残っています。今の自分にとっては電子版オンリーでもう全然構わないんだけど、ああいう出会いはもうないのだなぁと、ちょっとしみじみしてしまいました。どう受けとめたらいいのか、今でもはっきりしないままで、なかなか難しいなと思います。

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