てっぺんぐらりん～日本昔ばなし犯罪捜査～ 1 (ヤングアニマルコミックス) [Kindle]

キリエ

• 白泉社 (2019年12月26日発売)

感想・レビュー・書評

[zerotester21さんの感想 · 2024年8月9日]

　２巻までタダ読み( ´ ▽ ` )ﾉ

『日本昔ばなしは異常犯罪の記録だ』そうで、人に紛れて異常犯罪を繰り返している鬼（ウィキッド）たちと、（ドキドキするとそいつらの真の顔が見えるという特殊能力を持つ）桃生刑事が変人昔話教授とタッグを組んで鬼退治を始める話。

①瓜子姫——コピーキャット
②子取り——攫った子の脂肪を燃料にして陶芸
　等々。
　昔話と同じ機序で、現代日本を舞台に殺人事件が繰り広げられていく。

　てっきり（お伽噺の世界に転移した刑事や裁判官らが現代の視点・倫理観からその犯罪性や異常性を暴いていく、的な）半ギャグまんがかと思いきや。
　基本的にはかなりシリアスな事件ものだった。
　女性マンガっぽい絵柄とノリ（淡々）に少々戸惑ったけれど、お話もキャラもとても分かりやすくてスラスラ読めた( ´ ▽ ` )ﾉ
　変人教授の名前をあえてここまで出さないでいる理由はよく分からないけど( ´ ▽ ` )ﾉ（桃太郎に犬・猿と来たから、雉野とか雉原なんてところが妥当なんだろうけど、たぶんひねりがあるんだろうな）
「桃生」刑事、宮城の難読地名の定番（桃生郡）（←アイヌ語由来ってことでも有名）だね( ´ ▽ ` )ﾉ
（以下続刊）
2024/08/08
#5408

[打上花火さんの感想 · 2020年8月9日]

日本昔話と異常殺人を結びつけるとは斬新。

著者プロフィール

キリエ
姉妹漫画家（役割分担は作品ごとに異なる）。母は作家の桐衣朝子。2014年に第74回小学館新人コミック大賞青年部門で大賞を受賞、同年8月に「週刊スピリッツ」で「ヒトリシズカ」によりデビュー。代表作に『江戸モアゼル』、『4分間のマリーゴールド』。『4分間のマリーゴールド』は2019年10月、TBS系で福士蒼汰・菜々緒の共演で実写ドラマ化される。