チーム・ジャーニー 逆境を越える、変化に強いチームをつくりあげるまで [Kindle]

著者 :
  • 翔泳社
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感想・レビュー・書評

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  • ちょっと極端な設定かもしれないけど他山の石として。

  • ■読んだ動機
    カイゼン・ジャーニーを読んで面白かった記憶があり、図書館で見つけたので借りました。

    ■感想
    第1部が特によかった。
    振られたタスクをやる以上の、チームへの貢献をどのように行なっていくかを学べた。

    ■この本の目的
    プロダクト開発では、不確実性(何を作れば目的達成になるか、どのように作れば最も適したプロダクトになるかなど)が付き物。
    その不確実性に対処するためには、チームで学習し(不確実を少なくしていく)、その学習をプロダクト作りに活かすべき。
    そのような学習できるチームを作るために「チームの適応力」「チームの機動力」を高めていく必要がある。
    この本は、その高めかたについて紹介されている。


    ■気になって点のまとめ
    ### チームとグループの違い。
    チームは、チームのミッションのために協力し合い行動する。相互作用が生まれる。
    グループは、単なる集団を見分けるためのラベリング。相互作用は生まれない。


    ### チームになるための4つの条件
    1. チームの目的を揃える。我々はなぜここにいるのか?の問いに答える
    2. 共通のの目標を認識する
    3. お互いの持ち味を把握する
    4. 協働で仕事するためのやり方を調える。チームでの前提や約束など

    ### チームの行動の質を高めるために
    チームの行動の質を高めるためには、わかってないことのうち何が分かれば良いのかを問い続ける。何をわかればいいかは、自分たちがどうなりたいかに基づく

    ### チームの機動性を高めるために
    チームの機能性を高めて行くことは一気にはできないので段階で捉えるべき。
    チームがどういう段階にあるか把握して、次の段階に向けて、今何すべきかを講じる。
    チームの段階設計の方針は、「短く小さい一巡のサイクルを繰り返す」こと。問題に早期に出会えるように。

    成功循環モデル
    コルプの経験学習モデル

  • 自分の考え方や向き合い方について、とても勇気づけられるような一冊だった。
    「チームを見る」という第1部と、「チームを横断し、束ねる」という第2部に分かれる。
    個人的には、第1部については「目新しい!新鮮な考え方!!目からうろこ!!」というような刺激はなかったかも。ただ、これまでに何冊もの本を読んできたり、あるいは自分の実経験とその内省から来るような「こうじゃないかな?」という考え方・見方が、一貫したストーリーで語られている!!と感じた。今後もし「チームづくりを任されたのだけど、どうすれば・・・」などといった相談を受けたりしたら、最初の1冊としてはこの本を推薦すれば良いのではないかな?そんな風に思った。ツボが抑えられていて、凝縮された濃い内容だった。
    翻って第2部、これはまさに今後の自分が「やっていくことになるのかな?」というステージの話だったので、興味深く読んだ。「やろうとしている事は、1つのチームを作り上げる時と同じ」「ただし、アプローチを変えたりする必要はあるし、そのまま適用しようとは思わないほうが良い」みたいなメッセージを感じたなぁ。コアは同じなのだと思う。また折を見て読み返していきたい。

    ただ、「嫌な感じのチーム」が生々しすぎて、物語を読んでいる時が辛かったw 自分がこういう無気力とか断絶に対して強く違和感をおぼえるようになったからこそ、「自分でチームや環境を引き上げられるようになりたい」と志向するようになったのに、この本には心底どんよりとするような最悪のチームやメンバーがいて・・・w そ(のせいで何度か読書中に中断を挟んだ)
    一方で、「こういうのが嫌だ、どうにかしたい」と思う大きなきっかけと鳴った「他者と働く」の宇田川先生も推薦の言葉を寄せているのも、自分にとっては感銘を受ける要素に鳴っているかも。

  • プロダクト作りに対してチームをどう変遷させていくかのストーリーが描かれている。

  • チームのマネジメントもすることになったのでなにか良さげな本がないかと探してました。kindleで試し読みしてみると、他の本にありがちな定義ばかりのhowto本ではなく、ストーリー形式でチームが成長していく様が書いてあり、これだと思い購入しました。
    読んでいると僕の会社にも蔵屋敷さんみたいな方がいらっしゃるので僕をうずまきさんに投影しながら読みすすめることができました。
    「君が知っていることはなんだ。」や、われわれはなぜここにいるのか。入社当時何も知らなかった僕が聞いたことのある言葉も多くそれに加えてプラスになるナレッジも多いのでめちゃくちゃためになる一冊でした。

  • 今まさにぶつかっている壁に、一歩踏み出す切っ掛けをくれた本。
    本当にありがたい。

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著者プロフィール

株式会社レッドジャーニー 代表。サービスや事業についてのアイデア段階の構想からコンセプトを練り上げていく仮説検証とアジャイルについて経験が厚い。株式会社リコー CDIO付DXエグゼクティブ、政府CIO補佐官も務めた。プログラマーからキャリアをスタートし、SIerでのプロジェクトマネジメント、大規模インターネットサービスのプロデューサー、アジャイル開発の実践を経て、自らの会社を立ち上げる。株式会社リコー CDIO付きDXエグゼクティブ。それぞれの局面から得られた実践知で、ソフトウェアの共創に辿り着くべく越境し続けている。著書に『カイゼン・ジャーニー』『チーム・ジャーニー』『デジタルトランスフォーメーション・ジャーニー』(翔泳社)、『正しいものを正しくつくる』『組織を芯からアジャイルにする』(BNN新社)、『いちばんやさしいアジャイル開発の教本』(インプレス、共著)、訳書に『リーン開発の現場』(オーム社)がある。

「2023年 『これまでの仕事 これからの仕事 ~たった1人から現実を変えていくアジャイルという方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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