「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考 [Kindle]
- ダイヤモンド社 (2020年2月19日発売)
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みんなの感想まとめ
アート思考を通じて、自分自身の興味や探求心を深めることができる内容が魅力的です。著者は、アートを「見ること」から始める重要性を説き、鑑賞を通じて自分だけの答えを見つける道を示しています。作品との対話や...
感想・レビュー・書評
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『13歳からのアート思考』オーディオブック化記念 光浦靖子さんを迎え、「アート思考」が身につく体験型イベントを2月21日(日)オンライン開催!:時事ドットコム
https://www.jiji.com/sp/article?k=000000127.000034798&g=prt -
昨夏に新聞の著者インタビューを読んでリクエストした本が、ようやく図書館からやってきた。
読みながら、小学5年生の頃の美術の先生を思い出した。
文化祭で飾る木製のラケットに、好きなイラストを描く課題だった。
「それが君に描きたいことなのかな。本当に書きたいことを描いて良いんだよ」
考え直したアイディアは、「社長と社員のラケット」
ラケット部分は太った社長があぐらをかいてえばっている。軸の部分で社員が汗をかきながらそれを支えているのだ。
先生は大爆笑して大絶賛。
ほんの少しだけ手直しをしてくれた。
魔法にかかったように、作品に魂が入ったようになった。
大評判となり、校内放送で下級生の女の子が「一番印象に残った作品でした」とまで言ってくれた。
そのタッチは本書に登場する「緑のすじのあるマティス夫人の肖像」に似ていた。
マティスの絵と、著者の情熱的でありながらわかりやすい記述に、40年前のエピソードが鮮やかに蘇った。
本書では簡単なワークと、6つの大きなテーマで構成される。
私もレシートの裏紙などでやってみたが、本当に楽しかった。
インプットとアウトプットにより、6つのテーマがより親しみやすく感じられた。
カメラの開発により死にかけたはずのアート。そのアートにしかできないことの答えを探したアンリ・マティス。
「多視点でとらえたものを再構成する」という「自分なりの答え」にたどり着いたパブロ・ピカソ(アピニヨンの娘たち)。
「具象物を描かない絵」を生み出したことによって、美術の世界における「作品とのやりとり」への可能性を推し進めたワシリー・カンディンスキー(コンポジションVII)。
アートを「視覚」の領域から「思考」の領域へと、完全に移行させたマルセル・デュシャン(泉)。
アートを「なんらかのイメージを映し出すためのもの」という役割から解放したジャクソン・ボロック(ナンバー1A)。
「『これがアートだ』などといえる『確固たる枠組み』は、じつはどこにも存在しないのではないか?」という問いかけを投げかけたアンディー・ウォーホル(ブリロ・ボックス)。
「読者のみなさんになにを残したかったのかといえば、それはアート思考の『体験』です」
「振り返ってみると、これまでやってきたとこ、出会った人は、すべてつながっていることに気がつかされます」(「おわりに」より)
素晴らしい体験は、先行きの見えない未来を切り開く力になる。
人生100年の時代。
お楽しみは、これからだ。 -
自分はこの「アート思考」をあまり持ち合わせていなかったと思う。アート思考を構成する3要素として「表現の花」、「興味のタネ」、「探求の根」があるとのことだが、自分自身興味の幅は広いと思う。読書や勉強や旅行やアクティビティ体験など様々なことを日々行うが、そのうち何か一つをとことん突き詰め探求というところには関心があまりない。それ自体は悪いことに思っていないが、何か面白いと思うことがあればもう少し踏み込んで探求する時間を取ってみるのも良いかもしれない。
アートの鑑賞の時間を取ってみよう。その時は「作品とのやり取り」と「背景とのやり取り」を行う。前者を行う際には ①どこからそう思う?ー主観的に感じた「意見」の根拠となる「事実」を問う②そこからどう思うー作品内の「事実」から主観的に感じた「意見」を問う でアウトプット鑑賞法を行おう。
ちなみに読む中で自分の中で言語化出来てきた自分にとってのアートの定義は「特定の対象への関心を探究し、その過程で心に生まれた何かを、鑑賞者にも追体験させようとするための創作行為」と言えそう。
#「心に生まれた何か」は大きく「感情」か「問」かに分けられる。問については現代ではもうアートの枠組みが破壊されすぎて、新たな問を生み出すことはほぼ困難であり、感情の部分を追体験させる役割しか困難である。心の動きはプラスでもマイナスの感情でもあり得る。美しさだけはない。
最後に、以下は読む中で出てきた疑問。幸運にも小学校の同級生に東京芸大の油絵学科卒の子がいるので、卒業式ぶりに声をかけて、話を聞いてみようと思う。
・アート作品なんて必要?自分なりのものの見方で対象を観察することがアート思考であるなら、雲をクジラに見立てて妄想するので良くない?
・なぜアーティストは作品を創作するの?表現せずにはいられない、好奇心が心臓のマグロなのか。もしそうだとしたら探求をすることと表現をすることは分離できる人もいるのか?その人はアーティストと呼べると思うか?
・どこまでがアート?創作物が詩や絵や音楽なら分かりやすいが、例えばアウトプットが国作りだったら?数式だったら?
・アートという営みにおいて、最終的に創作物として表現することは必要?どの程度重要?
・鑑賞者を意識して描かれたものはアートと呼べる? -
時間がなくて飛ばし読み。
中高の美術って、並べられたり恥ずかしくて、あんまり良いイメージが無かったけど、このアート思考っていうのは、とても興味深い。
勿体無いので再読予定。2022.1.11 -
教養として美術の歴史を押さえるのではなく、アートを「見ること」に始まり、「自分だけの答え」を出すための道を示してくれる。
本の帯にあるとおり、『「考える」のまえに「観る」がある。「観る」がなければ「考える」もない』のである。 -
美術教師である末永幸歩さんが行った授業を書籍化したものだそうです。13歳からのとありますが、むしろ大人こそ読むと良い本だと思いました。アートに苦手意識がある人の本棚に忍ばせておきたい一冊。とにかく面白い!おすすめです!
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私は作品の筆跡を見るのが好きなので、それが肯定されて嬉しかった。
①そこからどう思う?どこからそう思う?
②主観的な解釈を作る
③物質・行動の軌跡として見る
④視覚以外でとらえる
この4つで、アートはもっと楽しめるという話。
アートを楽しむときはこの4つを思い出しながら自由に楽しみたいと思う。 -
美術教師である著者が、中高生向けに行った「アート思考」の6回分の講義を書籍にまとめたもの。流行りの「教養」としてアートの知識を講義するのではない。アートについて、もっと本質的な、それでいて目から鱗な感覚を味わうことが出来る。僕は「美術」の成績が悪く、大っ嫌いな人間だけど、これは美術とはかけ離れている。書籍はやや大人向けよりに編集されている感じがするけれど、同じく学校の「アート」には苦手意識のある息子に読ませてみようかな。
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ものの見方を一変させる!
自分なりの答えを生み出すことが、できれば誰でもアーティストであるなんて -
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「直感と論理を繋ぐ思考法」を読んだことがきっかけで美術館に行きましたが、鑑賞方法を変えたらもっと楽しめるようになるのでは?と思い本書を読み始めました。本にあるワークを実践していく中で、自分の物の捉え方を少し知る事ができたことが、とても心地よい体験でした。普段の生活で、目の前の出来事から自分が何を感じ、どのような意見を持っているかについて、見過ごし続けていているのだと思います。自分の中で行き止まりのようなものを感じているとき、切り抜けるヒントがみつかると思いました。
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■ひとことで言うと?
アート思考=独自視点で新たな問いを生み出す思考
■キーワード
- アート:表現(花)+興味(種)+探究(根)
- アート思考=自分なりのものの見方で興味(根)・探究(種)を育み、新たな「問い」を生み出す思考
- アート=新たな価値(問い)を生み出すもの
- アーティスト=価値(問い)を生み出す人
- アート思考を育む
- 自分の 興味=愛するもの を見つけ、探究し続ける
- アート作品の鑑賞は「自分なりのものの見方」を育むための手段 -
この本はスゴイ!深い!
実は人は「見ているようで、観ていない」ということを思い知らされる。
答えを見つけようとして、解説を読んでしまう。
絵をパッと見て、感じるだけで終わってしまう。
それでは駄目なのだ。
まずはきちんと作品を観て、アウトプットしてみる。
その上で、本書でいうところの探求の根をどんどん深くまで複雑に生やしていく。
これには、とにかく「思考」だ。
当たり前であるが、深く深く考えることがものすごく重要なのだ。
自分のアウトプットを元にして、「なぜ」を繰り返すことで、自分なりの答えが見えてくる。
実は「作者がどう考えたのか」も時として見えてきたりする。
著者は必ずしもそこに行きつく必要はないと言っているのだが、作品の作者も探求の根を深く深く生やしたからこそ、その結果として創造の花を咲かせたのである。
確かに、作者の思考プロセスをたどる必要はない。
しかしながら、自分なりの思考でとにかく深く根を生やすのが大事なのだ。
これは、実はビジネスの世界でも非常に有用というのも納得できる。
なぜなら、美術芸術に正解はないからだ。
それでは、今の社会は正解があるのだろうか?
確かに一昔前にはあった。
勉強して、いい大学に入り、いい会社に就職する。
そしてその会社の中でレールに乗って進んで行けば、それなりの人生が歩めたのだ。
年功序列で終身雇用。
当時の社会の仕組みの中では、言われたことをロボットのような正確さで行うことが必要だったのだ。
だから大学の成績や能力は問われずに、企業に雇われる。
そこでメンバーの一員として、徹底的に同質化を求められたのだ。
これが、安価で高品質に大量生産を行うという、「モノ作りニッポン」の国策に最適化された生き方だったのだ。
当時はこの人生が紛れもない正解だった。
しかしそんな正解はとっくの昔に崩れたのだ。
VUCAと言われて久しいが、今でも日本は生き方を変えられない。
一方で、企業は体力を無くし、年功序列も終身雇用も維持できない。
さて、我々はどうするのか。
こんな社会でどう生きていくのか。
これは「自分で答えを見つける」しかないのである。
芸術の世界と同じように、深く探求し、花を咲かせるしかないのである。
自分の人生に勿論正解はない。
考えに考えて。今までの常識を疑い、物の見方の角度を変える。
ある瞬間に閃くかもしれない。
大きな花を咲かせるかもしれない。
しかしそれも、大きな根をはったからだ。
課題(イシュー)を見つけろ。
これも最近言われることであるが、この「イシュー」がものすごく大事なのだ。
考えろ考えろ。
生き抜いていきたければ考えろ。
人生を諦める訳にはいかない。
このスキルを何としても会得して、生き抜いていきたいのだ。
そんなことを考えてしまった。
(2021/4/8) -
前々から読みたいと思っていたけど、今まで読んでなかった。もっと早く読みたかった。アムステルダムで国立博物館、ゴッホミュージアム、MOCO美術館など巡りながら、アートの進化について考えていた。本書にもあるように、絵画は宗教、王族など金持ちがスポンサーだった。アムステルダムで絵画を見ているとレンブラントあたりから、商人などがスポンサーになり、ゴッホは買い手もいなく、自分の感じるモノを感じたように描いていた。バンクシーあたりになると、社会の声がスポンサーになっている気がしていた。本書はそれに加えてカメラの登場で、写実的から解放され、さまざまな制約から解放されていったのが、20世紀であると説く。ものすごく、わかりやすく書かれていながら本質を突いていて、美術の見方も含め、モノの見方、考え方も学べる良書。
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正解のない問いが多いこの世の中において、
我々は、”自分だけのものの見方”をもっと大事にすべきだということ。
つまり、あらゆるものに対峙したときに沸き起こる、
自分の内なる感性・考え方に純粋に向き合うこと。
それがすべてのスタート。
自分だけのものの見方で世界を見つめ、
自分なりの答えを生み出し、
それによって新たな問いを生み出すこと。
そんなことが求められるこの時代の中で、
我々一人ひとりが、そんな姿勢を大切にすることが原点であると考えさせられました。 -
自分の価値観とは今までの人生経験から得られる考えで、それは周囲の価値観に影響されやすいと感じる。
ほとんどの場合自分の価値観とは自分なりの答えでは無く、大多数の人間が想像しうる正解が自身の価値観になっていることと考えられる。
本当の自分の価値観を得るにはあらゆる経験、思考、感覚を用い、多角的に物事を感じ、自分なりの答えを出す必要がある。
今までは様々な物事を注意深く見ようとしてこなかったかもしれない。
ただ、それでは自分の価値観の幅を減らしてしまっていたことに気づいた。
当たり前を当たり前と思わず、当たり前から発見を得られるような物の見方をしたいと感じた。 -
これから子どもと関わっていく上で、また、自分自身生きていく上でバイブルとなり得る本だと思った。
私が今まて好きだと思っていたアートはアートなんてものじゃなくて心地よく感じるものを選んでそこから何も生み出さず感傷に浸るためのものだけだった。
今まで不可解で嫌いだと思っていた現代アートの見方がわかったような気がする。
しかもそれにも正解はないので、常にアート思考を、フル回転させなきゃ。
予測できない未来で求められるのは、ゴールを決めず探求する力だと思った。
自分の考えをしっかりアウトプットさせる問いかけを心掛けたい。
将来の夢や目標がないのが悩みだったけど、名もない職業、一般的でない生き方が今後できるかもしれないという希望が持てた。自分の好奇心に素直に従って自分なりの花を咲かせていこうと思う。表現の手法はまだわからない。何ができるかな、楽しみ。
今は人生の軸となる愛せるものを探す最初の段階にいるだけ。焦らずに行こう。 -
美術館に行く回数が増えるきっかけになった本。
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どっかで見たような内容。絵の歴史
だが面白い。
ある調査によると、日本人の多くが美術館に心の安らぎを求めているのとは対照的に、ロンドンやニューヨークの人は、美術館に訪れるときに非日常的な刺激を求めているらしい。
かくあるべし!
花職人(きれいな花を咲かせる方法を求める人)
よりも
探求の根を広げる人に
ジョブズでてきた
明確な将来像を持たないまま、その時々で教員が湧いたことに時間を費やしている姿は、周りから見れば、ひどく行き当たりばったりなモノに移った事でしょう。
しかし彼の行動は、他人から与えられるゴールではなく、自分の興味・好奇心に向けられていたという点では、ひたすら一貫していた。
この本は、これまで脈絡もなく伸ばしてきた根がつながって、ある時地上に咲いた「表現の花」です。
自分の興味関心・好奇心を皮切りに、自分のものの見方で世界を見つめ、こうs寄進に従って探求を進めることで、自分なりの答えを生み出すことが出来れば、
誰でもアーティストであると言えるのです。
ってゆう、美術に苦手意識を持ったまま大人になった人たちに対するとても心強い処方箋。
末永幸歩の作品
