ブリッツスケーリング [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 大雑把な理解としては、こんな感じでした。(だいぶ大雑把なので、ぜひ読んでいただいた方が良いと思います。)

    ・戦闘機がアフターバーナーを展開して加速すると、燃費ははるかに悪くなるけど巡航速度の数倍の速さで進むことができる。
    ・これは燃費が悪くなるから目的地まで到達できなかったり、機体に負担がかかって損傷したりなど、大きなリスクをはらむと言える。
    ・けれどスタートアップにおいては、敵機から逃げ延びて先に有意なポジションを得るために、全てのリソースを速さだけに投下するような判断が必要な時がある。(でないと撃ち落とされてしまうだけだから。)
    ・これを「ブリッツスケーリング」と呼び、直感に反する意思決定(MBAで学んだことを全て捨てるような意思決定、的なことだと書いてありました。)による不安や恐怖の増大に耐えながら実行する、という心構えを備えておくべき。

    参照: https://note.com/hokahokahoka18/n/n54b8f7340e72

  • プロダクトとマーケットがフィットしたら一気呵成にスピードを重視して成長を目指す。スピードこそが小さな会社が千載一遇のチャンスに大手企業を叩き潰す唯一の手法である。

  • 収支を合わせるタイミングはシェアを独占した後で良い。という考え方に自信が持てる。

    優先順位はシェア獲得。収支合わせは後回しでよい。

    ネットワーク効果を効かせることで圧倒的な優位性を気付くことが出来る。ネットワーク効果の獲得に向けて、収支という補給を無視して、外部から資金調達を入れ続けて、独占を目指す事で、世界を変えるという発想も面白い。

    IPOして創業経営者が抜けて減速しているベンチャーはもったいない。

  • PayPalとLinkedInの創業者がビジネスのスケールについて語る。超&冗&長で辛かったけど何とか読み切った。
    失敗するかもだけど、最初は効率捨ててハイリスク→会社が大きくなるにつれて効率性を持ちつつ、ある程度のリスクって話。エアビーの例がおもろかった。

    ・当時の状況
    旅行市場でヨーロッパを取ることは必須
    民泊コピー企業のウィドムがヨーロッパで力をつけ始めてた
    エアビーの従業員数は40名でオフィスは1つだけ
    ・エアビーがしたこと
    資本の効率を無視して、一気にヨーロッパにオフィス展開してシェアもぎ取る。
    これがブリッツスケーリングらしい。

  • 「ブリッツスケールとは、不確実な環境のもとで効率性よりスピードを優先し、極めて短期間に爆発的成長を実現するための戦略および一連の手法である」
    著者であるリード・ホフマンは、シリコンバレーの著名投資家で起業家でもあり、LinkedInの共同創業者、
    さらにFacebookにエンジェル投資をした人物であり、Airbnbのボードメンバーである。
    そんな同氏でしか導き出せない『規模拡大』の戦略と実例がたっぷり記載されている

    ○ブリッツスケールとは
    ・電撃的な事業規模拡大
    ・将来が見通しにくいなかで効率性よりスピードを優先する戦略全体を刺す
    →リーンスタートアップの考え方を根底から覆すようにも見て取れるが、最序盤だけはリーン。
     そこからがまったく違う
    ・効率性を犠牲にして、その犠牲が正しいもの有効なものであったかを確認するする暇も惜しむ
    ・デメリットは多く、最たるものが圧倒的な資金。ハイリスク、超ハイリターンを狙えるビジネスでようやくブリッツすべきか否かの判断にたてる

    ○ブリッツスケールすべき4つの要因
    (1)市場規模
    (2)ディストリビューション※流通チャネル
    ┗ 優れたプロダクトは必要だ。しかし優れた販売チャネルをそなえた優れたプロダクトは、それを欠くより優れたプロダクトにほぼ間違いなく買ってしまう
    (3)粗利益率の高さ
    (4)ネットワーク効果

    ○備考
    ・facebookはInstagramを買収した時のお話。買収額10億ドルに対し、売上はほぼない&従業員がわずか13人だった事実

  • ■この本の紹介文

    ■本を読むことになったきっかけ

    ■本の要点
     1.箇条書きにしてみる
     2.因果関係の矢印→、対立関係の矢印⇔、等号=、不等号<などを書き入れる
     3.図にしてみる
     4.イラストを書いてみる
     5.大事な部分に線を引いたり、マーカーを引いてみたりする

    ■感想、意見

    ■本の中で気になった言葉

    ■ひとことまとめ

    ■目次

  • 正直なところ、目新しい内容ではなかった。結局、「ブリッツスケーリング」とは何なのか、さっぱりわからない。スタートアップがレイターステージになっても指数関数的な成長を維持するために行っている施策のこと?現象のこと?グロースハックとは違うのか?
    本書はこの言葉を意識的に定義づけるのを避けているようにも読める。とにかく新しい言葉として流行らせたいのだろうか。

    「スタートアップ」という言葉も徐々に曖昧な使われ方をしている。人工知能、DX、定義しにくい言葉が生まれている。しかし、別にどうってことない。
    市場を俯瞰している投資家や政治家にとっては、スケールしているテック企業に対して現象を説明するなんらかの言葉が欲しくなったのだろう。ブリッツスケーリングとは結局何だったんだろう。

    巨大テック企業の偉大さや構築したエコシステムは確かにすごい。しかし個別の事例について語れてもそれをモデル化して再現するのは難しい。現象を後から解説する本は沢山あり、目新しい情報ではない。結局、巨大テック企業以外の大半の企業は目の前の事業をコツコツと成長させていくしかないのだ。

  • Twitterで流れてきた記事(https://note.com/tuttlemori/n/n595da06950bd)を読んで、将来スタートアップで働いてみたいと思っている自分にとって参考になるのでは、と思い購入(ビル・ゲイツ絶賛、にそそのかされてしまった。笑)GoogleやFacebook、Linkedinといったスタートアップがどのようにスケールしてきたか、ユーザー獲得のための口コミ効果やフリーミアム設定、プロダクトをいち早くリリースしてマーケットの反応を見つつアジャイル的にプロダクトの質を高めていく、などその具体例が豊富に書かれていて説得力がある。ただ、やはり自分が学生でビジネスの原体験がないため、ところどころ抽象的な話についていけず、社会人になったら視座を上げて内容の理解につながるのかなあとも思う。ゲイツが勧めているからといって安易に飛びついてはいけないな。ちなみにこのあと「リーン・スタートアップ」を購入しました。笑

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著者プロフィール

起業家・経営者。ベンチャー投資会社Greylock Partnersのパートナー。スタンフォード大学を卒業後、PayPalでエグゼクティブ・バイスプレジデントを務めたのち、2003年にビジネス特化型ソーシャルメディアLinkedInを共同創業。同社を全世界で8億人超の利用者を擁する巨大企業に育て上げる。 エンジェル投資家・アドバイザーとしてFacebook(現・メタ)、Airbnb、Zyngaなど、数々のスタートアップの成功に貢献。世界中の起業家から敬愛される、シリコンバレー最重要人物の1人である。ポッドキャスト番組MASTERS of SCALEの司会者でもある。

「2023年 『スタートアップ的人生(キャリア)戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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