注文の多い料理小説集 (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 一番良かった
    どんでん返しがスカッとしたのが
    柴田よしきさんの どっしりふわふわ
    パンの匂いが伝わってきそう
    幸せになってほしいカップルのお話でした

    小説の名手たちですので
    美味しそうに見えるのは当然ながら
    キャラクターがよくって
    どんどん読めますね

  • 食をテーマのアンソロジー。どれも読み応えがありました。特に一作目は、思わず話しにのめり込んでしまいました。

  • 食べ物をキーワードにしたアンソロジー。
    どの短篇も気軽に読めて面白かったが、中では「福神漬」がいい。
    この作家の他の小説も読んでみたい。

  • 料理をテーマにした7人の作家さんの短編小説アンソロジーです。
    この本を読み終わって私の心に残ったのは、
    「美味しい料理は、作るのも、食べるのも、幸せだよね。」と云った事。

    美味しい料理の向こう側にあるモヤっとした幸せっぽい物を欲して、
    食べる事でお腹が膨れ、満腹感と幸福感を感じながら。

    「嗚呼、食べる事って有限なんだなー。
    お腹がいっぱいにならなければ、ずーっと食べてられるのに。」

    と学生の頃から感じていた不満を感じるのです。

  • 7人の作家による短編集。
    サクサクッと読めて、美味しいものも続出♪
    全部おもしろい!
    井上荒野『好好軒の犬』は違う短編集で読んだから飛ばしたけど。
    柴田よしき『どっしりふわふわ』はなんと百合が原高原が出てくる!
    『風のベーコンサンド』の菜穂や南さん登場で再開感が嬉しかった。

    ・柚木麻子『エルゴと不倫鮨』
    舞台は男たちが邪な想いを実現すべく使う予約のみの高級鮨ダイニング。
    卒乳記念として鮨と酒をとことん味わうために入ってきた母親が恐ろしく美食家で男たちはたじろく。
    すごく笑えて心がスッキリする作品。

    ・伊吹有喜『夏も近づく』
    兄からの懇願により甥っ子をしばらく預かることになった主人公 拓実。
    複雑な家庭環境に身を置く甥っ子 葉月。
    竈で炊くごはん、出汁からとるお味噌汁。
    ふたりの関係性がとても心地よかった。
    拓実、やさしい叔父さんだ♪

  • 私の好みとしては、

    「エルゴと不倫鮨」柚木麻子 ・不愉快。馬鹿にするな。
    「夏も近づく」伊吹有喜 ・微妙。ティーンズなら良。
    「好好軒の犬」井上荒野 ・微妙。文豪の妻的な話だが、その「文豪」の良さが理解できず中途半端に読了。実話なら、つまり「文豪」のキャラができていたなら、好きだったと思う。
    「色にいでにけり」坂井希久子 微妙。夢中になってるオンナノコはかわいらしかったです。
    「味のわからない男」中村航 ・味なし。
    「福神漬」深緑野分 ・味気なし。
    「どっしりふわふわ」柴田よしき ・好き。大人のお伽噺話として楽しめた。

  • 柚木麻子さんの作品読みたさに購入したけれど、「ついでにジェントルメン」に収録されていたエルゴと不倫鮨がこちらにも収録されていて、同じ作品で少し残念だった。でも他の普段読まないような作家さんの作品も読めたので良かった。坂井希久子さんの色にいでにけりが気に入った。

  • 料理に関する短編集

  • こういうもんだと読んではみたものの、作者によって出来不出来、合う合わないがあるもの・・仕方ないかな。柚木さん、伊吹さんモノが良かった。

    柚木さんは読み手の心を軽くシャッフルするテクニックが巧み。
    伊吹さんモノは湯気と香り、咀嚼する瞬間の口触りまで送り届けてくれる感じがいい。
    葉月君を預かった短い期間は真にメルヘン・・だけど、こんなことあってもいい夢だねっといえる気がする。

    井上さんモノは何をメインテーマにしているのか解らない。一人相撲を取って終わり!っていう感じ。

    坂井さんモノはファンには悪いけれど、古い感じ・・イマイチ

    中村さんモノは富山の食レポが良すぎて、泣きの岩上ストーリーの展開が唐突過ぎ。木で鼻くくった様な・・些か読み手をおいてけぼりにした展開。

    深分さんモノは手慣れた文でありつつも、脈絡が曖昧・読み終えていまひとつ中身がすとんと着地していない。

    柴田さんは構成が嫌。個人的見解だけど、20歳上の女性との恋の話は気色悪い・・愉しくない100%

  • 1話目の寿司屋が面白かったので今作者買いしてる

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著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚木麻子の作品

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