sho012bさんのレビュー
2020年7月15日
良書。SNS発信する人には強くオススメ。 オススメの3つの理由 ・定量的に炎上を分析している。 ・炎上のしくみがわかり、心構えができる。 ・炎上を歴史的視点から考察していて面白い。 巷には主観的な解説・分析本が多いので、定量的・学術的な内容が有り難い。 メモ: - 炎上に参加する人は、インターネットユーザーの0.5%程度 - 被害者の目に見えるところに攻撃的書き込みをするのは、0.00X%のレベル - 炎上を(個人を攻撃)起こす人は、特異な人であり、全体的な一般論として捉えるのは危険 - 対話的な議論ができない - 相手の感情を慮れない - 軍事革命、産業革命、情報革命 - 力が解き放たれた時に、濫用されやすい。 - 傭兵の暴走 → 主権国家による暴力装置の管理 - 資本家の暴走 → 労働者の権利の確保 - 炎上 → - 収集力の濫用→google, Amazon / 個人情報保護・忘れられる権利 - 分析力の濫用→AI - 発信力の濫用→炎上 - 炎上対策は、「情報力」の力を削ぐものであってはならない。に痺れる。 - 発信と受信の分離 - サロン型SNS
1957年、東京生まれ。東京大学大学院経済学研究科単位取得退学。現在、慶應義塾大学経済学部教授。専攻は計量経済学。著書に『ゲーム産業の経済分析』(共編著・東洋経済新報社)、『ネット炎上の研究』(共著、勁草書房)など。 「2019年 『ネットは社会を分断しない』 で使われていた紹介文から引用しています。」