エンド・オブ・ライフ (集英社インターナショナル) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 私の父は言う。人はただ地球の物質から造られ、地球の物質に還っていくだけだと。

    これも父の言葉。人生は芝居だと。人により主役を演じたり、裏方のプロデューサーになったりもする。何らかの役割を与えられて泡沫の人生を演じるのだと。

  • 入院中、読みました。
    大したことない入院でしたが、弱っていたのは確かです。
    しっかり生きなくちゃと空回りしている自覚も、ちょっぴりありました。
    半生を、信じたかった人に全否定された時期でもあります。
    そんなときだったから、本当は、このタイトルの本を読まないほうがいいのかもとも、思っていました。
    でも読んじゃった。
    読んでよかったです。
    地続きの自分の人生を、ここからも丁寧に紡ごうと思えました。歩いた土の中に、子どもたちが受けとれる何かを一粒だけでも贈れるように。
    誰に否定されても、自分まで自分を否定することがないように。受け入れて、楽しく、気持ちよく、時間を重ねていこうと思います。
    死について語られているけれど、生について問いかけてくる本でした。

  • 人は生きてきたように死ぬ。老人ホームの施設長さんにも言われた言葉だが、この本でも在宅ケアチームの人達が言っている。看取った人との時間を思い出し、噛み締める。
    もう一つ、死ぬ人は自分にも周りの人にも一番良い時間を選んで亡くなる、とあった。そうなのかもな、とうなづく。父は一緒に厳しい時間を過ごした後、私がちょっと自宅に帰った間に、もういいよ、先に行くわ、という感じで穏やかに一人で旅立った。母は私が来るのを待ちかねたように亡くなった。それぞれに合った逝き方だったと思う。
    奥深い本だ。手元に置いて何度も読み返すと良いかもしれない。

  • 自身の死生観醸成のため購入した。
    結果、自分の中で考え方に大きな変化は無かった。
    ただし、人間は必ず死ぬこと。100年後には自身を含め身の回りの人は皆死ぬことを改めて認識した。

    病気になって死にゆく人から「命の閉じ方のレッスン」を受ける。この考え方は好きで、自分もそうありたいと思った。

  • 読書中何度か中断したために、ストーリーがしっかり入ってこなくなってしまった。
    それでも、いろいろな命の閉じ方を知ることができた。
    渡辺西賀茂診療所のような訪問医療を行っているところが、もっと増えるといいと思った。

  • 訪問医療の現実。人はいろいろな想いを持って死んでいき、残された人はその死にざま=最後のレッスンを見て、生き方を学んでいく。生産性がないように見える行事だが、そこに大切なものがたくさんある。人生の長さは測ることができるが、質は測れない。

  • 佐々氏の作品はエンジェルフライト以来二冊目。
    死を題材にしたフィクションですが、普段見聞きする事ができない世界を知る事ができる素晴らしい作品。
    病気を克服する事が出来ると素晴らしいですが、現代の医療技術では対処できないケースもままあると思いますが、病院で寝たきりで過ごすのではなく、在宅医療という形を通じて、より家族間でのつながりが強まったり、人生を全うしたと思えるのでは無いか?と思える看取りのシーンのご紹介などを読むと、こんな風に過ぎて行くのなら最後を迎えられるのは幸せな事だなと思った。
    しかしそれを実現する為のご家族の負担は計り知れない。家族の為という言葉で片付けようとすると、そういう風潮が逆に家族にとっての負担となったりする。渡辺西加茂診療所のようなサポート体制があるとものすごくありがたいと思うのですが、そういう存在を知らない、世の中にあまり知られていないのが残念すぎる。
    著者はそういう事を世に知ってもらうことも目的とされているのだろう。
    私の住む神奈川県にもそのような組織、存在はあるのだろうか。
    死と向き合うことが殆ど無く過ごしているが、おそらく突然向き合わざるを得なくなる。そのときになって考える事ができるのだろうか?それも縁だったりすると書かれているが、まさにそうなのかもしれない。

    新型コロナ感染症の拡大は未だ止まらないが、これに感染すると在宅でとはいかないだろう。
    最後まで意思を持って人間として生を受けた感謝を世に返す事が出来ない辛さはどんなものだろう。
    色々と考えさせられる素晴らしい作品でした。
    助け合い、支え合うコミュニティの存在がこれからの世の中において益々重要度が高まるように思えるので、環境づくりなど自分も関われるところがないか模索しよう。

  • 看取りに携わる医師、看護師の終末期の人への関わり、終末期の人の心情が書かれたノンフィクション。何人かの余命を言い渡された人の亡くなるまでの様子がズシンと心にくる。余命を宣告された人のほとんどが健康な時は「受け入れられる」と断念していても受け入れられず苦悩するという。自分の命の時間がわかってしまった時、その人の本質が出てくるんだろう。在宅で過ごすことができて連絡すれば30分で来てくれる、そんな訪問医療。これからどんどん普及してほしい。というか必要な時代になってくる、間違いなく。

  • みんなができるわけではないが、家で家族に看取られながら旅立つことができるのは、きっと幸せだろうと思う
    どれくらいの人がそんな旅立ちができるのだろうか
    自分はどうだろう?
    決められるものなら自分の最後は自分で選びたいと思う

  • 伸子さんリリース

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著者プロフィール

ノンフィクション作家。著書に『エンジェルフライト』『紙つなげ!』など。

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