ビジネスエリートになるための 教養としての投資 [Kindle]

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想・レビュー・書評

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  • ただの投資の教養本と思うなかれ。

    この本は、「投資」の視点から、考え方を学べる本です。

    「投資」と言われるとなんだか難しく考えてしまい、避けていた自分。
    でも、何となくこの本が気になり、読んでみました。

    投資に関して長期的な目線で書かれており、今まで読んできた投資に関する本とは、内容が異なっていて、ものすごくおもしろく感じられました。

    自分は「長い目で見る」ことは多少なりともできていると考えておりましたが、この著者は10年以上先のことまで考えられていて、自分はまだまだ甘いな、と痛感させられました。

    投資を通じて大切な視点・・・ゼロベースで考える、長期的な流行「のような」流行に乗らない、総合力を鍛えるといった考え方は、どの世界にも通ずると思います。

    今あらゆる話題を掻っ攫っている、コロナウイルスは、果たして、「長期的な」問題なのでしょうか?
    もちろん、短期的だから、と切り捨てるわけではありませんが、こういう時世でも、長い目で見続ける、いい意味でのブレなさが、今後役に立つのではないのでしょうか。

  • 長期保有すべき、参入障壁の高い事業を有する企業を見つけ、五年かけて分散的に購入する。

  • 私の父は見栄張りで稼ぐ以上にお金を使いたいタイプの人で、いつもお金がなくて母に馬鹿にされていた。
    母は株などの資産を昔から持っており、使う時は使うが普段はマメでカシコい質で、全くお金に困らず悠々と暮らしているタイプの人。
    そんな母から私は、お前は父親似だから気を付けろと幼少期からずっと釘を刺されている。
    なので私は、自分はお金というものに対しセンスがないのではないかとずっと不安を感じている。
    なので、たまにお金にまつわる本を読むのだが、毎回「へー成程すごい!」と膝を打つことばかりで(この本も膝を打つ箇所がいくつもありました)、
    やはり自分にはお金に関する理解や知識が溜まらない質で、センスがないのだなと思う次第。
    以下、備忘。

    ・日本は少しずつ、確実に貧しくなっている。平成の間は昭和の遺産を食い潰して生きながらえたが、令和にはますます厳しくなっていく。これを食い止めるには、一人一人が「労働者の思想」だけでなく「投資家の思想」を持つこと。(p3)
    ・世界中のビジネスエリートは自分なりの仮説構築・検証という思考癖を当然のように持っている。自分なりの歴史観、価値観。単なる知識ではない、広い教養を持っていることが、ビジネスを進める上での前提条件となっている。(p9)
    ・日本電産の永守さんを部下にしたいと思ったら、日本電産の株式に投資すればよい。(p34)
    ・チャートを20年や30年くらい長期で見る。いまだにバブルピークだった1989年の株価を抜けていない会社は、実に30年間にわたって、ほとんど成長していないということ。(p36)
    ・時間・能力・お金という資産、リソースは概ね交換可能。子どものうちはお金は切り離されており、親が見てくれる。子どものうちにやる勉強などの活動は、時間を能力に変える活動。大人になると、時間と能力をお金に変えて生活をする。お金だけが切り離されていた子ども時代とは変わって、3つに兌換性が上がってくる。(p48)
    ・会社は何のためにあるか。社会に付加価値を付けるため。資本主義は、そのように世の中に付加価値をつける企業同士を競争させることで、より効率的に機能させる近代最大の発明。利己を追求するところに利他が生まれるという考え方。(p53)
    ・ヘッジファンドは必ずしもハゲタカではない。中には一つの企業に投資するのに物凄いページ数のレポートを作成し、投資したら5、6年は平気で持ち続けるというヘッジファンドも多い。バフェットの考え方に近い。(p81)
    ・日本人はリスクを取るのが苦手?明治時代に創業し今に至る企業はたくさんあるが、創業当時はとてつもなく大きなリスクを抱えて商売に邁進してきた。自ら資金を出し、リスクを引き受けて投資する。そして大勢の社員を雇って働かせる。財閥の長はまさに資本家。日本の資本家マインドは、明治時代の幕開けと共に欧米から入ってきて根付いた。が、WW2の敗戦で次の世代への定着の機会が失われたのではないか。①財閥解体。海外にはロスチャイルド家、ロックフェラー家、モルガン家などの名家がある。日本では三菱本社や三井本社は解体された。②焦土と化した日本では皆生きていくために労働者として働くしかなかった。投資をしようにもお金がない。売れるものは労働力しかなかった。(p98〜100)
    ・投資と投機の違い。農地に例えると、投資=その土地からどれだけ作物が取れるか。投機=その土地がいくらで売れるか。(p117)
    ・投機家の売り買いにより株価は企業の合理的な価値から大きく上下に乖離する。これが、合理的な企業価値を見極めて投資する投資家にとってチャンスとなる。(p131)
    ・構造的に強靭な企業。高い付加価値(=その企業が存在しない世界を想像できるか?あって助かる、有り難い企業)、高い参入障壁(=今更その人たちの向こうを張って勝負しようと思わないほど圧倒的に強い)、長期潮流(=トレンドよりもっと普遍的で不可逆的。最早“事実”)の3要素に支えられている企業。(p146〜149)
    ・短期なら情報>仮説、長期になってくると、情報<仮説。尚、ここでの仮説は、「情報を有機的に結び付けて仮説構築すること」(p194)
    ・PER(Price/Earnings Ratio 株価収益率)=株価/1株あたりの純利益。1株あたりの純利益が30円の会社の株価が600円なら、600/30=20倍。すなわち、今の利益水準が変わらないとすれば、投資した元本を回収するのに20年かかるということ。(p196)

  • 株式の長期投資をすべき理由を記載している本。投資のノウハウ本ではなく、ビジネスパーソンとして重要なマインドセットや、投資の本質を分かりやすく説明している本なので、これから投資を始めようとしている人にオススメ。

  • 親にイチオシされた本。題名からして香ばしい。

  • ものすごく分かりやすいです。農林中金の投信も購入してしまいました。もっと早く読めば良かったです。投資に興味のある人はぜひ読んで欲しいです。

  • 読めばタイトルに納得できる内容
    個人的にはビジネスマンとして一読をすすめたい。

    以下、個人的なメモ
    構造的に強靭な企業の条件
    ・付加価値の高い産業
    ・圧倒的な競争優位(高い参入障壁)
    ・長期的な潮流

    注意事項
    ・参入障壁は色あせやすい

  • 2023/04/09
    2023年11冊目。
    長期投資とは何か?何の為に投資をするのか?を改めて考える良い機会になった。
    非常に理解しやすい文体・構成で、投資に対する考え方を学ぶ入門書としても使えるし、ある程度投資を齧ってる人にもオススメできる一冊。

  • タイトルの「ビジネスエリートになるため」とは大風呂敷を広げたものだ。
    貯蓄だけの金融知識から長期的な投資が経済の成長の恩恵をより享受し、リスクを減ずることになる上での前提の著者独自の考え方をややもすると独善的に開陳していること鼻につくつくことも多い。
    ただ多くの投資に関する本や作家があえて言及しないことも言及している点は評価したい部分もあることは認めざるを得ないだろう。

  • 長期投資のマインドセットが知れてよかった。
    参入障壁
    付加価値
    長期トレンド
    を明らかにする。というのは投資でなくても自己分析でも使える。
    面接の時にでもアピールポイントになる。
    著者が提供する投資信託について調べたくなった。
    証券アナリストの試験も受けてみたい。

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著者プロフィール

投資信託「おおぶね」ファンドマネージャー。農林中金バリューインベストメンツ株式会社(NVIC) 常務取締役兼最高投資責任者(CIO)。京都大学法学部卒、ロンドンビジネススクール・ファイナンス学修士(Master in Finance)修了。1992年日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て2003年に農林中央金庫入庫。2014年から現職。日本における長期厳選投資のパイオニアであり、バフェット流の投資を行う数少ないファンドマネージャー。機関投資家向け投資において実績を積んだその運用哲学と手法をもとに個人向けにも「おおぶね」ファンドシリーズを展開している。著書に『投資家の思考法』『教養としての投資』『先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?』(いずれもダイヤモンド社)がある。

「2023年 『マンガでわかる お金を増やす思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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