Kindle版読了。
ヒーローとの婚約解消を目指して奮闘するスイーツ大好きな16歳小動物系伯爵令嬢ヒロインと、文武両道・容姿端麗で「氷の王子様」と呼ばれている堅物な23歳第1王子ヒーローとのラブコメディです。
年齢差7歳の、小柄なヒロインと長身ヒーローの体格差カップルです。
ヒロインはスイーツ大好きな伯爵令嬢です。
本人は背が低くて童顔である事を気にしていますが、可愛いらしい小動物系ヒロインです。
ある日、王宮主催の王子の花嫁選びの舞踏会に仕方なく参加したヒロインでしたが、スイーツに夢中になっていたヒロインを何故か「氷の王子様」の異名を持つ容姿端麗、文武両道の第1王子が気に入り、婚約者にされてしまいます。
面倒くさい将来の王太子妃と妃教育から逃げる為に、ヒロインは婚約解消を目指して奮闘します。
…ヒロインは小動物系ですが、由緒ある伯爵家の令嬢という事で、口調は「〜ですの」や「〜ですわ」と令嬢言葉を使っています。
ヒーローが変わり者のヒロインに目を付けたのは良いのですが、「コレでいい」という言葉が大変失礼で、ヒロインじゃないけどカチンときました。
ヒロインも「コレ」呼ばわりされた事は根に持っていて、ヒーローを内心で「氷男」呼びしてるのに笑いました。
ヒーロー視点あります。
舞踏会でのヒーローの心境が語られているので、何故ヒロインを選んだのかという理由が分かりやすくて良かったです。
初恋のトラウマの所為で女性不信の堅物になっていたヒーローでしたが、色気より食い気のヒロインを最初は小動物のように可愛がりながら、いつしか恋心を抱くようになります。
ヒロインへの恋心を自覚してからの終盤はすっかりヘタレとなり、過保護と溺愛に拍車がかかっていたのが良かったです。
髪を後ろで一つに結んでいるヒーローは凛々しい雰囲気ですが、挿絵で髪を解いたヒーローが麗しくてビビりました。
小動物系ヒロインとクールな王子様ヒーローのドタバタラブコメディだと思っていたら、途中で両片想い的すれ違い展開のお話になっていたのは予想外で驚きました(笑)。
ラスト近くでようやくすれ違いが解消され、晴れて両想いの婚約者同士となります。
電子特典書き下ろしでヒロインにデコチューをしていたヒーローですが、そういえば本編では手を繋いでいただけのプラトニックカップルでした。
あと、序盤ではヒロインの年齢を14歳くらいと勘違いしていたヒーローが、その後、正しい年齢を知ったのかは気になりました。
改めて作品を検索してみたら、「なろう」小説の書籍化作品でした。
元はWEB小説なので仕方ないのかもしれませんが、地の文にいきなり「レゲエ」という単語が出てきた時は一瞬で物語の世界から現実に戻ってしまい、世界観も何もあったもんじゃないなとかなり残念な気持ちになりました。
電子書籍版だけなのか、何度か文章の途中で不自然に改行されていたのが気になりました。
密林のレビューが高評価だったので期待値が高すぎたのか、残念ながら私には合わなかったようです…。
★1評価のレビューと同意見でした。(^_^;)