三体 II 黒暗森林 下

  • Audible Studios/早川書房 (2020年8月27日発売)
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感想・レビュー・書評

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  • 読んだ。
    ワクワクするテーマと話の流れに加え、わかりやすさ、作者のSF作品への執着と偏愛と過去のものへのリスペクトと、作品だけにとどまらない概念的なアンチテーゼなど、受け取るものが多かった。
    これに純文学(個人的な印象と独善的な表現をとれば)なんかも入ってくるなんて、どうしたらいいのか。
    めちゃくちゃおもしろかった。次に進むのがもったいない。

  • 「いやいや、三体世界なめたらあかんでしょ」と思いながら読み進めていった先に、水滴が楽園の希望を破壊し尽くすさまには、地球人なのにものすごいカタルシスを感じてしまった。
    早くⅢが読みたい―!(永遠に来ない予約図書)

  •  三が読みたくなるのは当然だ

  • 「フェルミのパラドックス」という厨二病患者の喜びそうなテーマに、「黒暗森林」という仮説で答えたのが本書。
    智子(ちし)により物理学の進歩に制限を受けた人類は、思考を他者から隠すことができないという三体星人の弱点をつき人類を滅亡から救うため、4人の面壁者による地球防衛計画にすべてを託す。面壁者には他者に意図を説明することなく、防衛のため地球のリソースを自由に利用する権限が与えられる。一方、三体星人は破壁者を仕立て、その意図を看破しようとする。地球のリソースを大幅に食いつぶす面壁者は各国政府との間に軋轢を増していく。智子により物理学の発展には制約がありブレイクスルーは生まれない。次々に破壁者に敗れる面壁者。そうした中、羅輯(ルオ・ジー)は面壁者の権限を使い、理想の環境で理想の女性とのんびりと優雅に暮らし始める。しかし、三体星人は面壁者のうち、なぜか羅輯だけを執拗に暗殺しようと画策する。千隻の三体艦隊が刻々と地球に迫り、さらには三体艦隊から先行した水滴型の探査機が太陽系に訪れる。地球艦隊はこれを拿捕しようと大艦隊を派遣するが・・・。
    ご都合主義的な部分もあるが、面白くてあっという間に読み終えた。続編は2021年春に刊行予定らしいので、1年以内には読めそうで嬉しい。本書で一応の決着がつく形になっているので、どういう続編になるのか期待。

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著者プロフィール

1963年、山西省陽泉生まれ。発電所でエンジニアとして働くかたわら、SF短篇を執筆。2008年に刊行された『三体』で人気に火が付き、“三体”三部作(『三体』『黒暗森林』『死神永生』)は中国で2100万部以上を売り上げた。2014年にはケン・リュウ訳の英訳版が刊行され、2015年、アジア人作家として初めてSF最大の賞であるヒューゴー賞を受賞。2019年には日本語訳版が刊行され、11万部を超える大ヒット。

「2023年 『神様の介護係』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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