木曜日にはココアを (宝島社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 青山さん 2冊目。。。

    12の短編が繋がる、繋がる。
    どれもとっても良いお話。
    そして、最後のラブレター。
    ウーム とても良い感じ。
    これは、ほかの作品も読まないと。
    ちょっと続けて青山さんの作品を読みたいと思います。。

  • 青山美智子さんは「赤と青のエスキース」に続き2冊目です。

    川沿いの小さな喫茶店、マーブル・カフェで働く店員さんの話から始まり、少しずつ話が交わりながらストーリーが展開していきます。
    特段面白いわけでも悲しくて涙を流すわけでもないのですが、その分安心して読み進められます。

    「ココアさん」がはじめと終わりで繋がったときには驚きました。
    あの人をココアさんと呼んでいた人は、また同時に、別の人にとってのココアさんでもあったのですね。

    「マスター」も良い仕事をしていますね!
    不思議な縁の巡り合わせにほっこりしました。

  • 小さな喫茶店から始まる短編集。どこかで少しづつ重なったりすれ違ったりする人たちの人生が、大きな円を描いてひとつに丸く収まる、という最近よくあるパターンと言えばそうだけど、どの話も優しく、前向きに終わるのが心地好い。
    気付いていないだけで、自分の回りでもこんな風に人の繋がりがあったりするのかも…、なんて想像するのも悪くはないかな。

  • とても暖かくて優しい作品だと思いました。12の短編で場所も仕事も年齢も違うなかで一生懸命誠実に生きているそれぞれの主人公達は、繋がりあって結果的に支えあっていてとてもステキです。マコさんがあの人だったとわかった時はビックリ✨ところどころに珠玉の言葉がココアのハートみたいにうまくこぼれてて胸をうちます

  • 青山美智子さんの作品は「赤と青とエスキース」に続き2冊目。2冊目にも関わらず青山美智子さんの優しく心温まる作品の大ファンに。

    物語の人物がリレー形式で繋がっていくのが面白い。
    どの作品も素敵だったけど、特にマコとメアリーのお話が印象的だった。前世でも出会っていたと直感的に感じられるそんな存在に出会えるなんて羨ましくもある。

    青山美智子さんは、シドニーに在住されていた経験があり、物語にもオーストラリアが多々登場する。私もオーストラリアへ行って、ロリキートというカラフルな鳥を探して、ボタニックガーデンをお散歩して、ジャカランダという紫色のお花を見て、そしてフィッシュアンドチップスを食べたい。

  • 12人それぞれに焦点を当てた物語が詰まった一冊。
    嫌な人が出て来なくて、温かい話が多い。
    ちょっとスピリチュアル的な話もあったけど…。
    人生こんなに上手く行けたら楽だよなーって頭の片隅でぼんやり思いながらも、気楽に読めて結局はホッコリさせて貰いました。

  • 初の青山美智子さん。
    新著がいつも気になりながら読んだことがなかったので、ブクログさん達の中で評判が良いこちらを手にしてみました。

    ほっこりとするエピソードが連なる、身近なようでいて、実は関係性が海外にひろがったり人の生死にもまつわるお話しでした。
    世界は広いようで狭い。今日他人でも明日は命の恩人かも。気付いていなくても自分を救ってくれている人がいる。自分は誰かを救えてるのかな…。

    カフェでお茶する人に、公園で座っている人に、リビングでTVを観る家族に、他人でも身内でもおせっかいじゃなく無関心じゃない視線を送っていざという時に気付いてあげられたらいいなと思いました。
    マスターのような人を見る目はないけれど、ちょっとだけでも感じれるように。
    因みに…絵を描ける人って羨ましい!と、絵心がない私はいつも思ってしまいます。
    そして、ココアも飲みたくなるし、明るく素敵なお店でサンドイッチも食べたくなりました。

  • すれっからしゆえ、残念ながら好みに合わず。
    短編が連なる1冊だが、登場人物たちの会話の調子が似通っている印象。
    せっかく様々な人々を交錯させるので有れば、書き分けがあってもよかったかも。

  • あぁ、こんな小説をずっと探していた。
    読んでいて心がザワつかない小説。それでいて、そっと寄り添い、優しく心をあたためてくれる小説を。
    短編が集まった作品だけれど、一つ一つが繋がっていて、豊かな味がする一杯の美味しいココアになっている。
    おいしい。おいしい。もっと味わいたい。
    青山さんという作家さんに出会えたことに感謝。

  • 初めの方に何編か良いお話はありましたが、あとは毒にも薬にもならない様な文章が続くだけ。唯一の救いは全部が超短編であっという間に終わることでした。

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著者プロフィール

1970年生まれ、愛知県出身。横浜市在住。大学卒業後、シドニーの日系新聞社で記者として勤務。2年間のオーストラリア生活ののち帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。第28 回パレットノベル大賞佳作受賞。デビュー作『木曜日にはココアを』が第1 回宮崎本大賞を受賞。『お探し物は図書室まで』が2021年本屋大賞2位に、『赤と青とエスキース』が2022年本屋大賞2位に選ばれる。他の著書に『鎌倉うずまき案内所』『ただいま神様当番』『月曜日の抹茶カフェ』『マイ・プレゼント』(U-ku氏との共著)『月の立つ林で』など。

「2022年 『ユア・プレゼント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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