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Amazon.co.jp ・雑誌 (520ページ) / ISBN・EAN: 4910078210804
感想・レビュー・書評
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王谷晶「ババヤガの夜」
笑ってしまうほど面白かった。
力などないと決めてかかってくる奴らに、支配される筋合いはない。
刺し違えてでもやってやる!って最強の気持ちになれた。
宇佐美りん「推し、燃ゆ」
今村夏子「むらさきのスカートの女」に近いものを感じた。
ままならない生活の中、自分のことはそっちのけで他者の観察に熱中する主人公。
多分、自分の人生に可能性を見出せなくて、絶望をやり過ごすためにそうしてるんだと思う。
一秒でも自分自身を直視してしまったら、生きていられない。
なんで宇佐美さんも今村さんも、この惨めな気持ちが分かるんだ。
小説の中に自分がいっぱいいる。
町屋良平「死亡のメソッド」
はじめて町屋さんの小説を読んだ。不思議な文章だった。
いつの話で誰の台詞なのか、時々分からない。
流れのままに流さてれる感覚。鳥井みたいに。
やけに行動力があって自論を展開するのも得意なのに、意思がどこにあるのか全く掴めない、鳥井という人物。
人生のどこかに意思を丸ごと捨ててきた感じさえする。
宇佐美さんや今村さんの小説とはまた違う不穏さがあった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
特集「覚醒するシスターフッド」。
驚いた。エロも美も百合もなく、女が主人公なのに理由がなくてもいい。
それだけで面白く、カッコいい女達の物語。
こういう特集が大手文芸誌で組まれ、当たり前に読める時代になってたんだ。
今までSFや特撮で物語的に好きでも、女の扱いには引っかかることもあった。
女達の共闘をすぐに百合と呼ぶのも、エンタメ化してただ消費する感があり嫌だった。
でも物語が好きだから、気にしないふりをして楽しむことを優先していた。
でも時代は変わってきてる。もう違和感に気付かないふりをしなくてもいいんだ。
ありがとう文藝。 -
これまで文芸誌を買って読む習慣はなかったのだけれど、おもしろそうな特集にひかれて一冊買ったら、次の号も、次の号も、でこのところついつい買ってしまっている「文藝」(←別冊のほうはけっこう気軽に買っちゃうんだけど)。今回も「覚醒するシスターフッド」+「非常時の日常」という2大特集は気になるし、宇佐見りん「推し、燃ゆ」が、推し活にハマる次女におもしろいかも?(わたしもちょっと読んでみたい)ということで。
推しは背骨だと言い切る「推し、燃ゆ」、推し色が同じブルーの次女を重ねずにはいられず…。高校生の主人公と仲良しの子の通学途中やスマホを介しての会話(必要最低限という感じ)が、まんま娘たちの会話を聞くようでもあった。かんじんの次女は推し活と高校(部活)でいっぱいいっぱいの日々で手に取る暇もなさそうだけれど、夫や長女は興味深く読んだらしい。
シスターフッド文学といえば、長女にとってはなんといっても『ののはな通信』とのこと。それもいいね、と共感しつつ、わたしの場合は『幻の朱い実』や『ピエタ』かな…
ふだんバイオレンスものやアクションはあまり好んで読まないけれど、特集に寄せた書き下ろし中編、王谷晶「ババヤガの夜」は壮絶おもしろかった。守り人シリーズのバルサのをさらに無敵にした感じの主人公すごかった。
追記:
ネッ友さんにすすめられたといって高1次女がようやく「文藝」を手に取り読み始めたが、一行目からいきなりつらすぎる、とのこと。細かいところまでリアルでわかりすぎて感情入っちゃってたいへんそう。 -
初めての文芸誌
本屋大賞の「推し、燃ゆ」目当てで借りてみた
私に推しがいないからかうまく入り込めなかった…
いたら楽しめるのかな…? -
宇佐見りん「推し、燃ゆ」
オタク活動では解釈ブログのページビューを稼ぐような高校生の主人公が、生きづらく、社会から逸れてゆく。推しの炎上から話が始まり、火葬を想起させるラストを迎えるのがおしゃれ。
特集にも興味があったが未読。 -
宇佐美りん『推し、燃ゆ』のみ読了。
ネット社会。推しという概念。
あかりは、推しを心の拠り所として生きてた。推しに自分を投影してたんかなぁなんてぼんやり考えた。
にしても、高校中退したとして、両親や姉の反応が冷たくかんじたなぁ。好きなことをしているように見える人を周りが正しいと信じている道に戻したがったりするのどうにかならなあかな?ほっといてくれないかな?なんて考えたりした。人は同じでないものをきらうんやなぁ。一文か長く、リズムがあるようなかんじです。 -
ままならない人生を引きずり、祈るようにアイドル上野真幸を推すあかり。ある日、真幸がファンを殴って炎上し…。デビュー作「かか」が三島賞候補になった21歳の第2作。
20年下期芥川賞作「推し、燃ゆ」を読んでみた。技巧を凝らした文章だけれど、私には読み辛かった。中身もスカスカで、「女子大生作家誕生!」という話題作りの受賞かと思った。
(D) -
19.
「推し、燃ゆ」掲載目当てで図書館で借りた
アイドルオタクなので「分かる」がいっぱいで泣きながら読んだ
助けられながら幸せも苦しみも一緒に感じるのが推すということ
アイドルが「私たちのために全てを捧げないでほしい、あなたはあなたの幸せな人生を生きてほしい、そのために私たちを上手に利用してほしい」と言っていて、本当にそうだと思ったと同時に泣けた
推しってなんなんだろう
考え始めるとぐるぐるする -
y
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第164回芥川賞受賞作
『推し、燃ゆ』宇佐見りん
掲載 -
買って持っていたんだけどちゃんと読めていなかったので、とりあえず芥川賞候補になった「推し、燃ゆ」を。
わたしも、かつての推しが交通事故を起こして炎上したことがあったので、この感じものすごくわかる。痩せるのもわかる。それにしてもエネルギーうばわれすぎで、心配だけど、最後、綿棒を拾うのがいいよね。とことん落ちきったらゆるやかに浮上するしかないと思いたい。
あと、できれば推しには燃えないでいただきたい(^_^;;
みなさんの感想を見ていると「ババヤガの夜」もよさそうなので、読んでみよう。 -
初読
既読と未読が入り混じっているので
一から読み直し、やっぱり読んだ時に軽くでも記録は
つけた方がいいな
宇佐見りん
「推し、燃ゆ」
話題作という事だったけど、わかるようなピンとこないような。
強い共感を呼ぶようで普遍的な。
まぁでも夏に読んだ時よりはヒリヒリ感も迫るような。
主人公の生きづらさがしんどいけど、これは推し事、と
不可分でもあるのだろうな
ラストは私は少しだけ希望を感じた -
王谷晶「ババヤガの夜」最高だった。シスターフッドってどういうことやろ?といまいち概念を掴めないまま読みだし、完璧に理解した。シスターフッドだ!これぞ!
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「推し、燃ゆ」自分自身はここまで熱狂的に誰か、何かを「推し」たことがないので「そういう人もいるのだ」と興味深く。SNSで見かける「そういう人の文体」はなかなかにリアルでおもしろい。あと、細かいんやけど、父親が声優のSNSにおっさん構文で凸ってるってのが「そうか、そういう世代が思春期の娘の父親なのか」という妙な驚き。いや、おかしくないねんけど。
「ババヤガの夜」オモロい。いかついガタイ、不美人、ケンカ最強のヒロインって設定からして良いし、男のクズさもムカつくし、2回読んでも先が楽しみに読み進められるしすげーおもろかった。
「断崖式」桐野夏生、こういうのをベタベタさせずシレッと書いちゃうのよなぁ。これが実話で、事件モノのノンフィクションライターが書いたらどうなってたかとか考えるとちょっと楽しい。
「老いぼれを燃やせ」老人視点って点で読みながら思い出した小説があったんやけどタイトル思い出せず。何人かの老人の視点を行ったり来たりするんやけど、ボケ方が人それぞれなので騙そうと思ってないけど結果言うてることがウソになってて騙されたりするオモシロい外文小説があったんやけどな…いや、こっちはテーマがそこやないねんけど。一方で現代版姥捨山みたいな話が妙にリアリティを持ち始めてヤダなと思ったり。小説がリアルを追究したのではなく、現実が小説に近づいた感じ。
「パティオ8」仕事に必死なダンナの気持ちも、育児に振り回される母親たちの気持ちも、分かるって軽々しく言ったら怒られるんやろうけど少しずつ分かる。だからこそグサグサ刺さる。「コロナさえなければ」とは言いながらコロナと共存せざるを得ない世界なんだなぁ(大げさ)。
「桃子さんのいる夏」実はアレだけ話題になってたけど「夫の〜」は読んでなくてたぶん初こだま。特集が特集だしもっとゴリゴリなのかと思ったら一夏のほっこり物語。都会vs田舎、独身女教師と既婚男性同級生、女性特有の闘病記、いろいろ膨らませられるところをすべてスルーして「夏の家庭菜園の野菜は美味しいし、水撒いたら気持ちいい(こんなん書いてへんけど)」だけに絞って気持ちいいお話。
「未来は長く続く」最近流行ってるとは知りつつ食わず嫌いやった韓国文学。まぁこれに関しては著者が日本人、アメリカ人言われても別に違和感も何もないけど。もっと続き読みたい感じ。
「発展途上のシスターフッド映画」何か語れるほど映画見てるわけやないけど、「イギリスの諜報機関M16」は校正で見落とされたのか、映画内でそうパロディされてんのか…
「非常時の日常」ソウルとかパリとかの人も書いてはるけど、岸本佐知子だけ違う世界にいるのかと言う突き抜け方。やっぱり違うわ。
「大阪」最終回かぁ。オモロいねんからもっと続けてほしいけど、岸政彦はともかく柴崎友香はもう大阪出るとこまで来てるからしゃあないか。
「移民とラップ」正直移民もラップもよう知らん世界なので、ちょっと覗き見れたような感じ。
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