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感想・レビュー・書評
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欅姉妹の冬は旅立ちの季節。朱美さんが家を出ることに。拗ねて、いたずらして、最後まで悪あがきするいずみ。メンタル小学生ないずみは自分の女性性を目の当たりにして動揺もする。朱美の独立祝いの宴会は、睦実ちゃんがどれだけ腕をふるったのだろうか。スーパーの買い出しだけでも豪華な料理が想像できて、にやけてしまう。姉妹とは別行動の旅に出た朱美。寂しくなっちゃった姿が可愛かった。最後の最後でいずみがタオル巻くようになったのが「あっけないわよ」その通りでした。
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"「うそ 30分は木内先輩でしょ」
「そうですよ 部長と30秒差です」
「ええ? 木内部長 このあたりの地区のトップだよ」
「あなた俺を知らないんでしょ 俺は2位ですよ」
「え?2位?」
「俺について来られるようになったら 30分なんてすぐですよ」"[p.223_225/247ページ]
完結。
四季一巡りで終わっちゃった。
朱美が家を出る件でのいずみちゃんの気持ちもわかるし、買い物編の表情や態度の描き方もすごく良い……。
みんな飲酒するのが意外だった。
「いずみの怖いもの」も良かった。最後の、関係が変わっていきそうなところで終わるのが上手い。土間くんがいずみちゃんの気を引く事柄を一生懸命考えてるのが伝わってくるのもすごく上手い……。
補遺の「欅家の浴槽」で2人の関係のその後と、「いずみの怖いもの」がどうなったかが垣間見えるのがさらに良い。
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