精神科医が教える ストレスフリー超大全――人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト [Kindle]
- ダイヤモンド社 (2020年7月1日発売)


- 本 ・電子書籍 (468ページ)
感想・レビュー・書評
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しなやかになってストレスをかわしてい日常を快適に生きよう、みたいな本。うーんッというところもあるけど、参考になったのは下記の内容;
・不安を行動で取り除く、やることのハードルを下げてとにかく行動してみる→項目にそったメール整理や仕事周辺の機械の勉強をする
・責任は自分でとれるよう、感想でなく意見をもつように自分の考えを書いておく→感想でなく意見を考える
・嫌いな人がいるとしんどいので、嫌いではなく普通と思えないか、トライする。悪意を向けてくる人はスルー→わかりました、検討させて頂きますでスルーしながら、命にも成果にも関わらんし普通の人だなと思ってみる
・仕事を辞めたい理由を自己分析し、自分の努力で変えられる可能性があるなら、変える努力をしてみる→仕事についていけないから辞めたいので、メインテーマに絞ってついていく努力をする、
・仕事に取り掛かりにくいのは脳の仕組みどおり。簡単な作業で軽く興奮させる→テーマを絞ったメールチェック、朝書いているリスト作成を継続する
・わかりましたと言わず要点を確認する
・うつ病は早めに病院へ→次はすぐに予約取ろう
・うつ病から元の自分に戻れないと嘆かない。元の自分に戻ったらまたうつ病になる。新しいしなやかな自分になる。
・発達障害はグレーゾーンも入れると全体の3割。カツオくんも当てはまるかもしれないが幸せそうなので治療の対象じゃない。自分で診断できない→あまり拘るのはやめよう
・HPSは病気じゃない。安心するための概念→一通りの対処法を読んで安心してみよう。
・自殺念慮はすぐに減らすことは難しいが、自殺衝動は30分気を逸らせば落ち着かせられる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
YouTubeチャンネル「樺沢紫苑の樺チャンネル」で、毎日のように情報発信を続ける精神科医の著者。
「『生き方の決定版』を作ろうという企画からスタート」(「おわりに」より)した
という。
豊富な臨床経験と、多彩な資料を提示しながら、具体的にそしてわかりやすく「ストレスフリーな人」になる生き方を提示していく。
「科学的なファクト」と「今すぐできるToDo」を知れば、悩みの9割は解決するという。
人生の目的は何か。それは幸福になること。
では幸福とは何か。それには3つの種類があるという。
(1)「セロトニン」的幸福
「やすらぎ」「癒やし」「気分」の幸福感。
心と身体の健康や宝といったことだろう。
(2)「オキシトシン」的幸福感。
「つながり」の幸福感。
スキンシップ、コミュニケーション、人とのつながり、愛情、交流に関係している。
(3)「ドーパミン」的幸福感。
「やる気」による幸福感。
目標を達成したときに分泌される「成功」の物質。達成感や高揚感に関連している。
多くの人はこの(3)「ドーパミン」的幸福しか考えないという。
働き過ぎてうつ病になってしまったり、家庭崩壊を招いては何のための人生か。
自身の健康や家族を差し置いて、名誉や経済的成功のみを求めてしまう矛盾。
「人間が生きていく上で、私が一番重要だと考えるのは、セロトニン的幸福です」
「セロトニン→オキシトシン→ドーパミン」という順番で実現させていくのが大事です」(P332)
蔵の財よりも身の財すぐれたり身の財より心の財第一なり。
そして、精神科医として、また人として究極の問い。
「死にたい」と相談されたときの答えはこれしかないと言い切る。
「死なないで欲しい」
それは、今までに何人も自殺した人を見てきたからだと。
人生の、生命の究極の場面を何度も乗り越えてきた著者の、知恵の宝庫の超大全だ。
(本著から)
すべてのベースとなる「解決法」
ストレスフリーの基本
○不安を行動で取り除く
○自力で解決できるようになる
○他人の力を上手に借りる
○生活を整えてちゃんと生きる
○最高のモーニングルーティン「朝散歩」をする
他人ではなく「自分」を変える
「仲間」と「家族」が活力になる
「天職」を求め、「やらされ仕事」から抜け出す
「疲れない体」を手に入れる
心を整え、「新しい自分」にアップデートする
「素直さ」こそが共通点
コンフォートゾーンから出る
ウィッシュリストを書く
決断グセをつける
「生きる意味」を考え続ける
「死」について考える
「幸せ」を手に入れる方法
「それでいい」を口グセにする
「今」にフォーカスして生きる
自分で決めて「自分の人生」を生きる
自分を大切にして生きる
自分から心を開き「相談」をする
必ず「動きながら」考える
毎日を「ポジティブ」に締めくくる -
2024年20冊目
非常に面白かったです。
自分もかなり気をつけているところはあるものの、まだまだ実践すべき手がかりがたくさんありました。
To doがすごいです。
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実用的な内容が書かれていて、参考になりました!特に、人生の3種類の幸福については、今後意識していきたいです。健康第一!!
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・職場ではキーマン3人を抑えていれば十分
・職場の人間関係は深めなくていい、最低限のコミュニケーションがあれば十分
・本音は本当に近しい人にしかしない
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ストレスをゼロにするのではなく、不必要なストレスをしなやかにかわして、生きやすくなる人を増やすことが本書の目的。
過去の樺チャンネル(YouTubeお悩み相談)に寄せられた実際の多くの人が抱えている悩みに対して、先生が回答した内容への視聴者からの反応・評価・効果を検証したうえで、効果があると判断された対処法のみを抜粋して紹介しています。
樺沢メソッドがギュギュっと詰まっているので、手元に置いて悩みが生じたタイミングで何度も読み返したいと思いました。
【特に心に残った点、やってみたいこと】
1、「悩み」を「To Do」に置き換える
以前の私は、悩んだら悩みっぱなし。どんどんネガティブに考えて自分にはなにも出来ないと思い込み、悩み事が増えて大きくなってパンクしていました。
この本では、悩みの解決のプロセスを分かりやすくシンプルに説明しているので、読んでいて誰でも出来そうなところが良かったです。
今まで悩み事が生まれたところで立ち往生していた私ですが、これからは問題解決のプロセス【悩みを書く→対処法を調べる(To Doを3つ見つける)→やってみる→評価する(フィードバック)】を実践しようと思います。
また、評価の手順として『うまくいってない理由3つ→うまくいっている点3つ→次のTo Do3つ書く』というのが大切だと気づきました。
私は、物事をネガティブに捉えてしまう傾向があるので、評価(フィードバック)すると、悪いことばかりに注目してしまいがちでした。そのため、過去は、フィードバックが怖いものだとして目を背けていた気がします。
ただ、どんな物事でも悪い点があればいい点もある。小さいことでも改善していけば積み上がっていくという事実に目を向けて、ゼロヒャク思考を離れて、客観的に分析し、悩みを行動に変えて改善してみようと思いました。
出来ることからチャレンジ!していきます。
2、他人は何一つ責任をとらない
49ページに書かれていた『他人は何一つ責任をとらない。』という言葉を読んだとき、私はしばらく目が離せませんでした。
親や上司、ママ友、友人など、大人になればなるほど色んな人に出会います。そして、それぞれが自分の価値観で色んな意見を言ってくる。それは、当たり前の事実。
世の中には色んな意見があり、上司や親からのアドバイスもあるけれど、最終的に自分が考えて決めて、やってみたことについては後悔は無いというのは本当だなと思います。
また、上司や親は、自分が正しいと思っていることがしばしばあるため、アドバイスがその時の私にとって的外れなこともあると思います。その時は、『他人は責任とってくれないんだった!』と思い返して、スルーしちゃおうと思います。
ただし、その意見が情報収集により信憑性が高く、より良い生き方や自己成長に繋がるのであれば、取り入れるのもありですね。これは、自己洞察しないと気づけないと思うので、改めて、相手の言葉の意図をつかみたいと思います。
(否定しかしてこない相手からの意見を聞くのは難しそうですが、そういう場合は、同じことを言っている他者の情報を冷静に読みたいと思います。)
3、ウィッシュリストを書く
自分の思いやビジョンを描くために、より具体的にやりたいことや夢、願い、目標を書く、というもの。
これまでの自分は『思いは何もない』という考えに囚われていましたが、樺沢先生の本を読んでからは、自分の感じたことや想いをアウトプットするようになり、改めて、自分には色々な思いがあったのだと気づくことができました。
『何もない』→『想いがたくさんある』
そのおかげで、自分らしさを取り戻せた気がしました。
この本で紹介されていたウィッシュリストは、もっとたくさんの自分の想いを具体的に書き出す作業であり、To Doに繋げ、実際にやってみようということなので、自分軸を確立し、より良く生きるためにやってみようと思います。
最後に、この本で一番好きなところは、337~341ページ『おわりに ーこれから、どう生きるのか?ー』の7つのエッセンスです。読んだあと、心が軽くなり、肩の力が抜けたような感覚を憶えました。まるで、『バカ真面目な生き方よりも、ふっと力を抜いてやってみた方がうまくいく。それは、あなたにもきっと出来る。そのままの自分で大丈夫。』と、樺沢先生に励まされたようでした。
これからの私が笑顔で過ごせるように、この本で学んだことを実践し、フィードバックしながら、よりしなやかにたくましくストレスフリーで生きたいと思います。
樺沢先生、今回も良い気付きに繋がる本を書いてくださってありがとうございます。 -
非常に読みやすい。
【知識】と【実践】がきっちりと区分されているので、
「これは知っておくこと」、「これは実際にやってみること」と、
自分で確認しながら読み進めていける。
テーマも「ストレス」の域を超え、
「生き方」「考え方」といった、人生全般にまたがるものなので、
メンタルやストレスだけでなく、
役に立つ内容が盛りだくさん。
何度でも読み返せる本。 -
ストレスフリー大全
性格ではなく、行動を変える
周囲からの見方が変わるだけで問題は解決する。
人生を楽しむ人になる方法
素直さ:とりあえずやってみることで楽しいこと・おもしろいことに出会える機会が増える
ウィッシュリストを書く:自分のやりたいことに対して脳のアンテナが立つ。願望が顕在化していると7~8割実現する、それに関する情報が目につくようになり実現へのスピードがより速まる。
ペルソナをい分ける:
上司から嫌味を言われて、思わず反論したくなったとしても、「今は会社員の仮面をかぶっている。だからどう言えばいのか」と考えるのです。本音で反論すべきかどうか、ちゃんと判断しましょう。
個性とは、素の自分ではなく仮面をかぶった自分なのです。個性というのは決まり切った一つのものではなく、臨機応変、変幻自在に変わっていいものなのです。そう考えるだけで、ものすごく楽になるでしょう。
本音を言わず建前で生きる、と考えるとストレスが溜まります。会社はあなたの舞台です。そこで、あなたは、スーパーサラリーマンを演じればいいのです「理想の自分を演じてみる」のです。ペルソナは単なる仮面ではありません。時に盾となって、ストレスや他人からの攻撃を受け止めてくれます。
あなたが言いたい本音は果たして本当に本音でしょうか。たんなる「感情反応」ではないでしょうか。もし、感情反応を実際に言葉に出していったとしたら、絶対に後悔します。「一時的な感情」と「本来の考え、気持ち」は区別して考えるべきです。
「人間関係のトラブルが多い」「喧嘩が多い」という人は、「感情をぶちまける」クセを持っている可能性が高いので、「感情」を含んだ言葉に注意するようにしましょう。そうすることで、人間関係は良好になります。
他人を変えるにはどうすればいいのか
他人の行動や性格を変えるのは、非常に難しいことです。本人が「問題意識」を持たない限り、不可能なことです。本人が「変わりたいと思わない」「他人と過去は変えられない」のです。変えられないものを変えようとすると、ものすごいストレスを受けます。一トンほどの巨大な石を一生懸命動かそうとしても、ただ疲れるだけです。それが原因で、精神的に疲れて病気になる人もいます。でもそれは自分で「自分がつかれる原因」を作っているようなものです。
「他人を変えたい」という人にはアドラーの課題の分離という考え方が役に立ちます。ほとんどの人間関係のトラブルは、「他者の課題」に干渉・侵害することで起こっています。
…ここまでの方法を駆使して相手の行動を変えようといた場合、どのくらいの期間で効果が出るのでしょうか。私の経験から言うと「半年」かかります。人に「言われてやる」というのは、本当兄やんものです。最終的に、やるかやらないかは自分の意志です。
著者プロフィール
樺沢紫苑の作品





