満月珈琲店の星詠み (文春文庫) [Kindle]

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  • 夢のような場所で満月珈琲店は今日もお客様をお迎えする。お客様から注文は受けず、一人ひとりのお客にあったスイーツやフード、ドリンクを提供する、それが満月珈琲店のスタイル。

    本作『満月珈琲店の星詠み』の感想になります。
    Kindleの読み放題で見つけてサクッと読み切ってしまいましたが、のほほんとした気持ちにさせてくれる満月珈琲店の数々のエピソードは今後も追いかけたくなりました。

    青山美智子さんの『お探しものは図書室まで』にも似ているけど、小川糸さんのように美味しそうなドリンクやフードの描写が飯テロすぎたり、心が優しさで満たされていく流れは村山早紀さんに近く、要は良いとこ取りな作品でした。

  • 「『満月珈琲店』には、決まった場所はございません。時に馴染みの商店街の中、駅の終着点、静かな河原と場所を変えて、気まぐれに現われます。そして、当店は、お客様にご注文をうかがうことはございません」

    幻のように現れる小洒落たトレーラーカフェ。人の言葉をしゃべる店員の猫たち。「満月珈琲店」に引き寄せられる人々。そして「星詠み」マスター(猫)が、出生図を基に彼ら(彼女ら)のレコードを詠み解いていく、幻想的な癒し系ファンタジー。連作短編。

    人生の転機を迎えたシナリオライターの芹沢瑞希、テレビ局ディレクターの中山明里、女優の鮎川沙月、美容師の早川恵美,ITエンジニアの水本隆。「星詠み」に後押しされて、それぞれの人生が繋がりつつ好転していく。

    スイーツのイラストが鮮やかな色合いで綺麗だった。

  • とても綺麗で優しい話でした。
    占星術で自分自身を知り、素敵なメニューでそっと背中をおしてくれる。
    説明してくれる猫達がまた個性的で可愛い。
    満月珈琲店は一生懸命生きている中で、立ち止まってしまった人の心の澱をスッと取り除いてくれる。そしてまた人は歩き出せる。そんな話だと思いました。
    私も行きたい。猫達に会いたいです。

  • オーディブルで聴いた。
    表紙の絵がきれいだったので聴いてみた。
    猫の恩返しを思い出した。
    小学生の時に助けた猫たち自身ではなく、その上の立場の猫?からの恩返しというのが、なんで本人(猫)たちや亡くなった老紳士からじゃないの?
    しかもなぜ今になって?女優に関しては、道を踏み外す前にもっと早くアドバイスくれれば良かったのでは?と思ってしまった。
    素直に良いと思えず、いちゃもんをつけてるようで申し訳なく思ってしまうけど…。
    でもスイーツのイラストはとてもきれいで美味しそうで食べてみたくなった!

  • 小説家・望月麻衣さんとイラストレーターの桜田千尋さんとのコラボレーションの作品です。
    桜田千尋さんの美しく美味しそうな満月珈琲店のメニューのイラストと望月麻衣さんの心温まるストーリーがマッチしています。

    昔はよく雑誌に星占いコーナーがあって、星座ごとの『今月の運勢』を読んでいたような気がします。なんとなく興味があった分野です。当時は結城モイラ先生、ルネ・ヴァンダール・渡辺先生、
    鏡リュウジ先生らがご活躍だったような(名前が間違っていたらごめんなさい)。
    今はあまり星占いコーナーは読まないのですが、星占いは結構奥が深くて、自分の生まれた時点のホロスコープを作成しなくてはならないなどの知識はありました。星占いというよりは占星術ですね。

    この本を読んで、すごくわかりやすく解説しているなあ、と感心しました。

    あとがきで
    『二〇一三年の時点では、受賞が嬉しく、『星ってすごい。しっかり占星術の勉強をしよう』と、まずは独学で勉強を始めました。ですが、独学では分からないことも多く、二〇一五年から占星術講師の元で学ぶようになりました。  勉強をスタートして三年くらい経った二〇一六年頃に、一度、占星術をモチーフに作品を書いてみたいと思ったのです』
    とあります。望月麻衣さんは、星の流れを意識したことで、どんどん開運していったとのこと。
    だから、物語に説得力があるんだと思いました。

    最後はじんわりとした温かさに包まれました。
    ピアノ、猫、老ピアニスト。
    猫とピアノが一緒に出てくる動画をよく見ますが、猫とピアノって素敵な取り合わせだと思います。

  • 恋に仕事に、悩める人達の前に現れる、満月珈琲店。メニューは、自分では選べず、猫のマスターが、その人に相応しい食べ物、飲み物を提供してくれる。

    猫のマスターや、その仲間の猫達は、悩める人達に、占星術でアドバイスをくれます。でも星は見守るだけ。自分を見つめ直し、次の一歩を進むかどうか決めるのは自分自身。でも、勇気を出して一歩踏み出せば、新しい扉が開いて、素敵な世界を見せてくれる。そういえば、ミスチルの歌にも、「いいことばかりではないさ。でも次の扉をノックしよう」という歌詞があったのを思い出しました。ちょっと共通点を感じました。歌の方が、この本より力強さを感じますが、私の好きな歌です。

    この本は、春の京都が舞台です。とても優しい語り口なので、言葉が自然にスーッと入ってきます。また、お店で提供されるスイーツが、とてもおいしそうで、甘いもの好きな私にはたまらないです。中でも、おすすめは、「水星のクリームソーダ」。今の暑い時期にピッタリで、涼しさを感じられ、色が水色なので、大人のクリームソーダという感じがしました。空色ビール「星空」という飲み物もあるので、こちらもいいなぁと思いました。

  • 星を詠むことで自分の過去や、現在、これからを意味あるものとして納得出来るのかな。そうなれば辛いことや悲しいことがあっても、乗り越える為のひとつの力になりそう。最初にカラーで載っているメニューのイラストがとても綺麗でワクワクした。
    話自体は、最近よく見るストーリーで目新しさはないが、連作短編なので、主人公だった人が他の短編では脇役で出てきたり、違う方向からその出来事が見れたりするので大好き。この後どうなったの?時になってたことが、他の章で見れたり楽しめた。

  • まるで猫の恩返しを見ているかのような、ふしぎで幻想的な物語でした!短編集のようで全てが繋がっているので、最後は本当に全員が幸せに救われる、素敵な本です!
    この小説を読むと
    ・猫に会いたくなる(写真で補給)
    ・占星術が気になる(即調べた)
    ・コーヒーが飲みたくなる(のんだ)

    ただ猫がコーヒー出してる可愛いファンタジー小説かなとか思ってましたが、全然違った〜〜〜!
    読む人の背中を程よく押してくれる!!!

    占いって立ち位置が難しいな〜といつも思っていたんですが、占いを盲信してしまう人も、どこまでを参考にすればいいのか迷ってる人も、読んでみてもいいかもしれないです。

    私が1番心に残ったのは、
    土はミルクティーにはなれない。笑
    (ニュアンス違うかも)

    自分は自分であり、自分以外にはなれなくて
    自分は一生自分で。
    すぐ人と比べて、自分以外の誰かに憧れる私に向けた言葉だな〜〜〜なんて響いちゃいました。
    自分がなんなのか、占星術を調べてから読むともっとおもしろいかもです!

  • 最後のお話しが好きです

  • 猫と珈琲が好きなので読んでみた。
    喫茶店に猛烈に行きたくなった。
    全体的には占星術の話だった。
    女は歳を取ると宇宙とか占いとかスピリチュアル的なものにハマる人が増えるという偏見を聞いたことがある。
    占星術は美しい響きだが占いに縛られて生きていくのは窮屈だなと思った。
    私は猫様を崇拝するだけでじゅうぶん幸せ。

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著者プロフィール

北海道出身、現在は京都在住。2013年にエブリスタ主催第二回電子書籍大賞を受賞し、デビュー。2016年「京都寺町三条のホームズ」で第4回京都本大賞を受賞。「京都寺町三条のホームズ」「京洛の森のアリス」「わが家は祇園の拝み屋さん」「満月珈琲店の星詠み」「京都船岡山アストロロジー」シリーズなど著書多数。

「2023年 『京都 梅咲菖蒲の嫁ぎ先』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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