- Amazon.co.jp ・電子書籍 (212ページ)
感想・レビュー・書評
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「『満月珈琲店』には、決まった場所はございません。時に馴染みの商店街の中、駅の終着点、静かな河原と場所を変えて、気まぐれに現われます。そして、当店は、お客様にご注文をうかがうことはございません」
幻のように現れる小洒落たトレーラーカフェ。人の言葉をしゃべる店員の猫たち。「満月珈琲店」に引き寄せられる人々。そして「星詠み」マスター(猫)が、出生図を基に彼ら(彼女ら)のレコードを詠み解いていく、幻想的な癒し系ファンタジー。連作短編。
人生の転機を迎えたシナリオライターの芹沢瑞希、テレビ局ディレクターの中山明里、女優の鮎川沙月、美容師の早川恵美,ITエンジニアの水本隆。「星詠み」に後押しされて、それぞれの人生が繋がりつつ好転していく。
スイーツのイラストが鮮やかな色合いで綺麗だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
星を詠むことで自分の過去や、現在、これからを意味あるものとして納得出来るのかな。そうなれば辛いことや悲しいことがあっても、乗り越える為のひとつの力になりそう。最初にカラーで載っているメニューのイラストがとても綺麗でワクワクした。
話自体は、最近よく見るストーリーで目新しさはないが、連作短編なので、主人公だった人が他の短編では脇役で出てきたり、違う方向からその出来事が見れたりするので大好き。この後どうなったの?時になってたことが、他の章で見れたり楽しめた。 -
表紙の絵に惹かれて手に取った本。
もう一冊、絵がメインの絵本『満月珈琲店』もあるようなのでそちらも是非読みたい。
「『自分を理解する』というのは、『自分を大切にする』ことにつながります。」
本当にその通りだなと思った。
今まで生きてきて、少しずつ自分という人間への理解は深まってきたと感じているけれど、やはり分からないこともたくさんある。
というより、そんなに自分自身と向き合いたいと思ってこなかった。
面倒だし、恥ずかしいし、何よりなんとなく怖い。
曖昧なままで済ませられるならそれでいい。
そんな風に見ないでいたことがいろいろあるように思う。
今まではそれでもなんとなく満足してこれた…のかもしれない。
でも、今の私は、自分が何を求めてるのか分からなくなっている。
今のままでいいのか、それとも何か変えるべきなのか、なんて漠然と思い悩んでいたけど、そもそも全部「今のまま」を維持するなんて出来ないよねってことにこの本を読んで気付きました。
あぁ…なんてこったい。
だからこそ、やっぱり自分は何者でどうありたいのかを理解することから始めなきゃいけないんだろうな。
そして、『自分を理解する』手段の中にホロスコープを詠み解くという方法があるということなんだろう。
この物語の中の人達のようにホロスコープで自分のことがばっちり解るようになるのか、未体験の私にはなんとも言えないけれど、『自分を理解する』大切さは理解出来ました。
今、この物語に出会えて良かったです。 -
星詠みの大きな三毛猫のマスター達に お好みの美味しいスイーツやドリンクをいれてもらい
アドバイスを受けながら自分を見つめ直すお話☕️
3つの話とエピローグは繋がっていて綺麗に纏まる
とてもあたたかい気持ちになる物語でした -
小学校の登下校班繋がりで話が進んでいく。面白い、どんな繋がりよ、と突っ込みを入れたくなる。
西洋占星術、私も知りたい。星の流れを知り運にあやかりたい。 -
占星術が取り入れられ新鮮だった。
占星術に導かれ、登場人物が生き生きと人生を生きていく姿が好感が持てた。
時代は変わったという話しは、なるほどと思う事も多かった。
珈琲店に出てくるメニューが幻想的な絵で書かれており、目にも楽しい本だった。 -
著者の望月麻衣さんの、温かみのある表現で優しさが詰まったストーリーと、画を担当された桜田千尋はんの幻想的なイラストがとてもマッチしており、ストーリーとイラストを照らし合わせながら読み進めていくことがとても楽しい作品でした。
小さな事でも、日々を大切にし、人とのご縁も大切にしながら暮らしていきたいです。
今夜は帰りにスーパーで炭酸ジュースとバニラアイスを買って、お風呂あがりにメロンソーダみたいなデザートを作ってゆっくりしようかな、と思います。 -
作品に出てくる美味しそうなドリンクやデザートのイラストがとても綺麗でした
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猫の店長さんの珈琲店、星読みメニューのイラストがツボでした。そっと寄り添ってくれる雰囲気がお気に入りです。
著者プロフィール
望月麻衣の作品





