三菱総研が描く 2050年エネルギービジョン [Kindle]

  • エネルギーフォーラム
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  • エネルギーを生活・社会に引き寄せて、未来の姿を概観する。
    なりゆきで迎える将来像と脱炭素等の課題の解決を前提とした将来像のいずれを示そうとしているのか不明瞭な箇所あり。

    1背景としての将来展望
    ・脱炭素、少子高齢化、及び老朽化・大規模災害によるインフラ危機といった課題並びにデジタル技術の普及を背景として。
    ・理想のエネルギーシステムを供給側、需要側から考えて整合する要件を検討。運用面も重要。

    2生活シーンごとのイメージ
    ◯仕事
    ・分散・多様化 →  効率性?
    ・シェアリングエコノミー時代におけるエネルギー消費に関する責任範囲の明確化等の制度面の整備
    ◯クルマ
    ・電動モビリティの主力化、充電ビジネス化は困難、他の付加価値の追求
    →蓄電池を別サービスに活用(エネマネ)、地域のインフラに
    ・シェアリング浸透とエネルギー効率向上
    ◯住宅
    ・太陽光、V2Hによる自立分散化
    ・ブロックチェーンによるP2P取引:小売、託送料の制度的課題、セキュリティ
    ◯防災
    ・地域マイクログリッド等の分散システムと広域システムの連携・取り決め

    3地域のイメージ
    ・地域特性を5つに分けて概観
    ◯都市:エネルギー利用地域、効率化、省エネ化
    ◯農業地域:データ駆動型、都市交流型農業、ソーラーシェアリング等の地産地消
    ◯工業地域
    ◯エネルギー供給地域
    ◯過疎地域
     ・米国の事例:電力供給組合(EC)によるネットワーク保有・運営

    4エネルギーシステム
    ・太陽光:建物屋根面、ため池、農地(2018年8月農地転用3→10年)
    ・風力:今後の再エネ導入を牽引。洋上風力の開発予定、長期的な予見可能性を高める政策が必要
    ・水素による貯蔵:再エネ電気分解、化石燃料改質・CCS
     海外からの液化水素、有機ハイドライド、アンモニアでの輸送
    ・需給調整市場によるエネマネ促進
    ・電力小売からエネルギーマネジメントサービス、P2P取引へ
    ・エネルギーマネジメントが提供する機能:
     ①需要家向け:ピークカット、昼夜間値差利用、BCP
     ②電力市場向け:電力(kWh)提供、供給力(kW)提供、調整力(ΔkW)提供
    ・バーチャルパワープランと(VPP):
     ①リソースアグリゲーター(RA)→電力小売、リソース機器販売、デベロッパー等、需要家との接点を多く持つ事業者
     ②アグリゲーションコーディネーター(AC)
    ・エネルギーマネジメントシステムに求められる機能:
     ①予測技術:需要予測、発電量予測、リソースの余力予測、電力市場の価格予測
     ②リソース制御技術:応答速度の向上、VPP運用
    ・みんな電力(ENECTION2.0)余剰電力の相対取引
    ・蓄電池の貢献:
     ①電力量(kWh)の融通
     ②供給力(kW):負荷持続曲線のピークの設備容量代替
     ③調整力(ΔkW):応答性の速さで瞬時の需給変動に対応

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