20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社 e-SHINSHO) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • ⭐️文章を書くとは翻訳すること
    ・10年前のジブに向けて書く。体験でも情報でも知らなかった人にとって有益な情報を伝える。
    ・文章を書くということは、伝えたい人がいるから。
    ・なぜ伝えるか?読者の心を動かし、行動を動かすため。

    ↓技術まわり
    ・感情を伝えたいから論理を使う。主観を語るから客観を保つ。
    ・リズムを大切に。1文に句読点は一つ。5行で改行。
    ・文章の面白さは論理構成。
    ①序論(客観)②本論(主観)③結末(客観)を意識。
    →ドラマのカメラワークのイメージ。

    感想
    忘備録としてのブログをずっと書き続けているが、たしかにいいねがもらえると嬉しいし、文章を書くということは読者が必ずいること想定する。読者として想定するのは10年前(それを知らなかった頃の自分)と仮定するという考えがしっくりきた。この自分に対して何を伝えたいのか。それを文章にして書く。書くことで自分の気持ちの整理にもなる。

  • 主張だけの文章に説得力などない。主張は完全な主観であり、主観を語るには客観表現、すなわち論理を用いる必要がある。ただ、読者は説得されたい訳では無い。納得したいのである。正論ばかり並べられた文章が面白くない理由はこれだ。
    では、読者を納得させるにはどうすればいいのか。答えは、「当事者意識」を持たせることである。人は他人事に興味は無い。興味を持たせるには、「これは自分と関係がある」と思わせることが大切だ。

  • 本書の肝は翻訳の意識と技術です。
    自分の言葉で解釈して、書く。
    それが翻訳。
    抽象化して書くこととも繋がる。
    そして文はとにかく短く。
    短く無いと読む気がなくなる。
    論文以外は短くしよう。

    で、今後どうするの?
    翻訳を意識。
    主張と理由と具体例を自分の言葉で書く。
    そして、対象者を明確にする。
    とりあえずは10年前の自分ですね。

  • ・書こうとするのではなく「翻訳」するという意識
    ・論理的な文章構造「主張」「理由」「事実」(理由を補強する客観的事実)を意識
    ・論理展開は「接続詞」を意識
    ・「推敲」は「編集」であると意識

  • オーディブルで聴了。やはりこの手の文章本は読むものだな、と痛感

  • 文章を書くためのエッセンスが沢山あり楽しく読めた

    ・学校の作文は何を書けば先生から褒められるかという生活指導である
    ・文章はそこに接続詞が入るかチェックする、入らなければ論理破綻している
    ・句読点は1行に1つは入れる
    ・無難な割合は序論2:本論6:結論2
    ・何行で400字は頭に入れて書く
    ・見知らぬ誰かの椅子に座る確実な方法はあの時の自分の椅子に座ること
    ・本を読むときは好き嫌いをはっきりさせ、嫌いな理由を言葉にする
    ・小さなウソ、細部は読者が引っかかるため注意
    ・目からウロコが落ちるは3割で良い
    ・野菜ジュースではなくオレンジジュースを目指す
    (伝わる文章は栄養価よりも飲みやすさ)
    ・紙に思考を書いてから原稿へ
    ・Wordにコピーしてフォント変えたり縦書きに変えたりして読み返す

  • ライティング本の決定版!
    この本は文章の組み立て方から句読点や改行の使い方まで様々なことが書いてある。
    何より、この本は非常に読みやすい。なぜなら、(当たり前ですが、)この本の内容を著者が実践しているから。だから、この1冊を持っておけば、文章の書き方も学べると同時に良い文章に触れることができる。
    これまで、文章に関する数冊の本を読んできたが、「20歳の自分に受けさせたい文章講義」は1番のおすすめかもしれない。
    「良い文章が書けるようになりたい」と思った人の1冊目におすすめ。

  • 世の中には読んだ後、手元に残しておきたい本とそれ以外がある。
    数多の文章読本を読んできたが、これは数少ない前者の一冊だ。

    書く上でヒントとなる方法が多く散りばめられている。それは他の同種の本にはなかったことだ。むしろ逆のことを言っている場面もある。

    悩んだら、書けなくなったら、もう一度開いて振り返りたい。これはそういう本だ。

  • 2021/01/13

  • 最近読んで「文章ってこうやって書くと面白くなるのか!」と目鱗だった、塩谷舞さんの文章講座と本質的にはかなり似ていてびっくり。

    #内側を言葉にしていくための文章講座 | 第1回
    https://note.com/ciotan/n/n1e112f29c4cb

    各章のまとめがあるので、振り返る時にとても便利。
    この本は、紙を手元に置いておいて、繰り返し読むべき教科書的な本。

    あと、こういう系の本は「わかるけどできない」なんだと分かって読んでいた。
    とはいえ、わかることは第一歩なので、繰り返し読みながら書き続けて(訓練し続けて)いきたい。

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著者プロフィール

●古賀史健(こが ふみたけ)
 1973年、福岡県生まれ。ライター、株式会社バトンズ代表。『取材・執筆・推敲』『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(共著・岸見一郎)、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』ほか著書多数。2014年「ビジネス書大賞・審査員特別賞」受賞。構成に幡野広志さんの思いをまとめた『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』(ポプラ社)など。

「2021年 『雨は五分後にやんで 異人と同人Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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