超訳ライフ・シフト―100年時代の人生戦略 LIFE SHIFT [Kindle]

  • 東洋経済新報社
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感想・レビュー・書評

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  • TEDの講演は抽象的な内容だったが、年代別に具体的に指針が書かれていて、具体的でわかりやすい。いくつになっても新しい自分を探そうという人をとても元気づけてくれる本だと思う。

  • ■一言で言うとどんな本?
    ・人生100年生きるのが今後当たり前になる世の中で、従来の働き方、家族との過ごし方が大きく変わっていく。その変化に対応していく為の指針となる本。

    ■気づき
    ・これからは人生は教育→仕事→引退という3ステージではなくなる。柔軟性と進んで変化していく姿勢がとても重要
    ・無形資産(家族、友人関係、精神の健康、幸福)がより重要になる。それ自体が有形の金銭的資産の助成を助ける
    ・これからの数十年で、労働市場も大きく変わる。企業と従業員の雇用形態、職種も大きく変わる。

    ■今後の行動への反映
    ・生産性資産としての自分の専門技能を身につける。前提として、自分が情熱を燃やせて、興味の持てる分野であることを意識する
    ・活力資産を維持するために、まず健康を意識する。その上で、自分から進んで様々なコミュニティに参加し、新しいことを学んでいく

    ■印象に残った言葉や表現
    ・無形資産は3つのカテゴリーに分けられる。
    1.生産性資産…人が仕事で生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素のこと(スキルや知識など)
    2.活力資産…肉体的・精神的な健康と幸福のこと(健康、友人関係、家族との関係など)
    3.変身資産…人生を変えるために必要な資産(自分自身への理解、多様性に富んだ人的ネットワーク、新しい経験に対して開かれた姿勢など)
    ・組織は、個人が自己の目標を追求する場ないし手段と位置付けられるようになった。
    変身を遂げるためには、多様性に富んだ新しい人的ネットワークも必要だ。具体的には、ロールモデルになり、意気投合できる人物、自分と同様の移行を経験した人物を探すことになる。そうした人物を通じて、新しく踏み出そうとしている世界の流儀を学んでいく。
    ・これからは、キャリアのイメージは階段ではなくなっていくかもしれない(キャリアダウンというポジティブな選択肢)

    ■こんな人にオススメ
    ・これからの人生をどう生きていくか悩んでいる人

  • 人生100年時代ってのは数年前から言われていて本書はその先駆けの本をさらに分かりやすくした本となっています。
    100年といわれると[何となくそうなのかもな]となりますが本書はもっと具体的にイメージ出来るよう説明されています。

    85歳で生涯を終える気がしている自分に後15年も長く生きるとしたらどうなるか。随分先だからピンと来ないものの、明日から15年空白の時間を渡されたらと想像すると、もっと具体的に考えなければならない事案だと気付きました。

    本書は日本人の年代別の人生設計をイメージ、提案していて世代が変わる毎に読み返してみるのも良い作品だと思います。

  • 内容については言わずもがなだろう。
    本書に書いていることは十数年以上前なら即座に否定されていた生き方だ。僕は本書に書かれているマルチステージの人生を昔から標榜していたが、それを人に言うとよく笑われていたものだ。
    それが某政権以降、本書に書かれていることを政府が半ば推しているわけで、それが世の中に浸透すると手のひらを返したように世間はマルチステージ等の生き方を肯定するわけで(笑)。
    やがて時代が変わるとまた別の生き方が生まれるもので、ホント「生き方というのは自分次第」だなと改めて思うね。

  • 自分のキャリア感が親と合わないのは何故だろう、このままのキャリアでいいんだろうか、
    そう思っている人たちにはぜひ読んでほしい一冊。
    100年時代を生きるには自分で自分を設計していくしかない。歩みを止めてはそこで終わり。
    スキルを縦に横に広げて、進める道を切り拓いていきたい。

  • 最近ちょっとチャレンジできてない自分がいると実感。無形資産をすり減らして有形資産ばかり増やしているので、いま一度学び直しと新しい環境に飛び込む気持ちを取り戻そうと思った。

  • LIFE SHIFTの要点を整理したタイパ向きな本。

    超訳というよりは、自己啓発本のようなまとめ方で2,3時間で読める。

    訳書やマンガ版を読んでいるなら必要はない。

    #書籍紹介 @BizHack1
    #超訳ライフシフト
    https://amzn.to/3ieMg6V

    2023/01/07

  • 自分の世代では平均年齢が約100歳。その前提で考えると、教育・仕事・引退の3ステージという旧来の人生観は崩壊している。その中でどう生きるのか。

    処方箋としては余暇時間を減らし自己投資を増やすこと、生産可能年齢を引き上げること等。

    よくよく考えれば単純な話だが、今後の生き方の指針になる一冊。

  • 3.5 新味乏しい

  • 尊敬する先輩がLIFE SHIFTをよく引用するので気になっていたが、原著を読む時間はなさそうなので超訳版を購入。

    現代社会特有の不安や行動様式が、理屈とともにうまく構造化されており、自分の今後を見据えるためおよびそこから勝ち筋を見つけるための引き出しを得ることができたと感じる。
    あと感想を書いていて思ったが、今自分が考えていることを整理するいいきっかけを、この本がくれた気がする。

    特に、自分を「リクリエーション」する方向性をきちんと見極めることが重要。従来型の「頑張り」「自己研鑽」(例:仕事に使う知識を磨く等)だけでは将来的なインパクトを最大化できない可能性があり、固定観念や思い込みを外し、どれが最適な自己投資かを常に考えていきたい。

    「資産」の概念も有形から無形に変わってきており、今風の努力を「意識高い系だ」「こんなの役に立たないよ」みたいな考え方をすることの危うさ(=自分の辞書にない価値観を受け入れないことの危うさ)を感じた。


    【特に印象的だった点】
    ◯人生のマルチステージ化
    ・今の時代は長生きできる(ようになってしまった)ため、従来型の3ステージ(教育、仕事、余生)人生を送ることは現実的ではない
    ・特に老後の期間が長くなったため、会社をやめた後も自分のスキルを活かして付加価値を出すことが必要となってくるが、その中で「学習したことを切り売りしながら会社生活をなんとか走り切る」ような人生だとその後何も残らず非常に苦労する
    ・そこで、今までの常識にとらわれずに自己投資に時間をかけないといけない(レクリエーションからリクリエーションへ)
    ・現在の20代が3ステージの人生を謳歌するには、少なくとも現在の所得の25%は貯蓄に当てないといけない…

    ◯無形資産について
    ・変化の激しい時代だからこそ無形資産の重要性が高まった
    ・撤回も代替もできないので、無形資産の構築は慎重に行う必要がある
    ・無形資産とは
    ①生産性資産
    →仕事で成功し所得を増やすのに役立つ要素(スキル・知識等)
    ②活力資産
    →肉体的・精神的な健康と幸福のこと(健康・良好な人間関係等)
    ③変身資産
    →大きな変身を遂げるために必要な資産(人的ネットワーク、オープンな姿勢等)
    に分けられる

    ◯生産性資産について
    生涯を通じて新しいスキルと専門技能を獲得し続けることが一般的になる。なぜ教育が必要かというと、テクノロジー社会において
    ー新たなアイデアと創造性を生むのを助けるから
    ー人間ならではのスキルと共感能力を発揮できるようになるから
    ー思考の柔軟性・敏捷性等、あらゆる分野で通用する汎用スキルを育むから

    また、”引退”という概念が曖昧になったことで「評判」はキャリア全体を貫く要素となった。

    ◯活力資産について
    やる気、充実感、幸福感を保つことの重要性。特に健康であることの価値が上がっている。
    →長生きになったことで、早くに病気にかかって仕事に支障をきたすことのマイナスが拡大している

    自分と同じような考え方を持つ仕事上の仲間:生産性を維持する助けになる。
    前向きな親しい友人たち:支えと安らぎを与えてくれる
    →両方重要だし、両方を兼ねる有志団体のメンバーは、自分にとってのかけがえのない資産になっている

    ◯変身資産について
    ステージ移行を成功させる意思と能力のこと
    人生に意味と一貫性をもたせる道を選ぼう!そのためには他人に意見を求めて内省し、「ありうる自己像」をクリアにする必要がある→コーチングでカバーしている面
    「自己効力感(できそうなこと)」と「自己主体感(やりたいこと)」の交差点を見つけよう!

    変身を遂げるためには、「多様性に富んだネットワーク」と「新しい情報に対して開かれた姿勢」を持つことが不可欠!
    →”開かれた姿勢”はほっといたら閉じていくと思うので、とにかく少し辛いくらいに未知の情報を取りに行くべきと思う


    ◯シナリオの選び方
    ・高スキルの人は、キャリアの中に「仕事をしないでスキルを磨く期間」すら必要になってくる
    ・余暇を娯楽でなく自己投資に当てないと後で苦労する
    ・長期の恩恵を得るために、目先の快楽を我慢しないといけない場合が多い。そしてその能力は後天的に得られる。
    (当たり前っぽいが、こうした最新の本ですらこのことが書いてある、という事実を知ることに意味がある)
    ・「長い人生を通して生産的でありたいと思う人は、何か一つでもいいから困難な学習目標を立てて、強い覚悟を持ち、目標に向けて脱線せず忍耐強く努力し続けよう」

    【感想おかわり】
    ”自分に最も合ったものを見つける時代”というフレーズが印象に残った。我慢をすることが美徳・礼儀みたいな風潮がまだ会社にはあるので、絶対にそこに染まらないように、自分の楽しみややりがいを第一優先して仕事にあたっていきたいし、その中で不自由があるのであれば必ずしも会社に留まる必要はない。

    自分が出向先から戻ってDXを推進するにあたって意識したいことが言語化できた。
    「この会社で働く人がますます自分の希望を主張でき、自己効力感と自己主体感を持って働ける&会社に所属できる世界観を作る。そして自分がそのロールモデルになる」

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著者プロフィール

リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネス・スクール経営学教授。世界経済フォーラムの「新しい教育と仕事のアジェンダに関する評議会」責任者。世界で最も権威ある経営思想家ランキングであるThinkers50のトップ15にランクイン。「人生100年時代」の提唱者として2018年には「人生100年時代構想会議」のメンバーに任命された。


「2022年 『まんがでわかる LIFE SHIFT 2(ライフ・シフト2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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