ぼくたちに、もうモノは必要ない。 増補版 (ちくま文庫) [Kindle]

  • 筑摩書房 (2019年2月10日発売)
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  • 本 ・電子書籍 (283ページ)

感想・レビュー・書評

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  • モノを自分に必要な最小限に減らす「ミニマリスト」生活のススメ。稲垣えみ子さんの「家事か地獄か」に続けて、積ん読状態だった本書を手に取ってみた。

    「家事か地獄か」が強烈だったこともあって、本書のインパクトはそれ程でもなかったなあ。年を重ねた方の言葉の方が重みあるしな。

    「部屋にモノを置かないと、掃除にかかる時間は激減する。服を少なくすると洗濯の手間も減るし、今日何を着るか迷う時間も減る」、「モノを最小限に減らすと、確実に時間は増える。モノに奪われていた時間が戻ってくる」。よし、断捨離頑張ろう!

    本書でも、「人生がときめく片付けの魔法」(こんまり)絶賛されてる。稲垣えみ子さんの介護エピソードも紹介されてた!

  • 半年前から不要なものは少しづつ捨てるようにしているので、なんとなく書いてあることは納得できます。マックのファミリーセットのおもちゃの分別が大変で結構苦労しましたが…

    読んでいて思ったのはミニマリストになったからうまく回り出すのではなく、行動や考え方が変わることなんだと思うし、それによって得られるものは時間なんだと思います。

    こうすればこうなるが強くてなかなか自分には合わなかった様な気がします。

    ただ、余計な物が無い方が良いのは同意です。

  • この著者は習慣化の本で知りましたが、こちらの本も心理学ベースだったり、手放せない気持ちに寄り添ってくれる姿勢だったりして、すっと頭に入りやすかったです。
    何より著者のミニマリスト以前の生活が「お前は俺か?」というレベルで似通っていたので特に刺さりました(笑)
    通帳裁断や足つぼマッサージ機、卒アルの話などは若干引きながらも、手放すための心構えは概ね参考になりました。
    「手放す前にクリエイティブにならない」「収納をやみくもに増やすよりもモノの絶対数を減らすことが先決」という話は、「わたし見られてんのかな?」ってくらい心当たりありすぎて笑いました。
    さっそく(毎年履かないのに捨てられないでいた)3軍以下の靴下・パンツや、テレビ裏に落ちてたリップクリームなどに未練なくお別れを告げることができました。
    「手放そうか迷っているモノは手放せる」という内容もありましたが、私の場合「迷わず手放せるモノ」を手放すだけでもまだまだ減らすことができるので(めちゃめちゃ太ってる人がダイエット始めたばかりで減り幅が大きいボーナスタイムみたいな)、まずはここから始めて勢いをつけたいなと思いました。
    あとは「幸福感」とか、「満足」「感謝」についてのお話が、私が最近感じていた様々なこととつながり、腑に落ちる感覚があったので読むことができて良かったです。

  • 本書の要点は以下の通りである。

    1.モノが増える元凶は「慣れ」と「飽き」
     ・新しいモノを購入したその瞬間は幸福感でいっぱい(ドーパミンが分泌される?)になるが、次第にそのモノに「慣れ」、最終的には「飽き」、また新しいモノを買う・・・その繰り返し・・・
      →しかも、人は「差」を刺激として認識するので、新しいモノを買えば買うほど幸福感は逓減していってしまうのである・・・

    2.ものを手放すことで得られるメリット
     ・物理的にスッキリするメリットももちろんあるが、「思考がスッキリし、最も大切なことに集中できる」や「人と比べなくなる」など、目には見えないメリットの方が大きい。そしてその目に見えないメリットこそが、この本の本質だと感じた。
     →モノが多いと、無意識に思考が巡ってしまい、それだけで脳が疲弊する
      ✔︎例えば、、、「そろそろ、メンテナンスしないと。。」とか「買い替えの時期かな?」とか

    3.手放す方法(抜粋)
     ・1年使わなかったモノは手放す
     ・見栄で買ったモノは手放す
     ・「必要なモノ」と「欲しいモノ」を分ける
     ・永遠に来ない「いつか」を手放す
     ・もう一度買いたいと思えないモノは手放す
     ・1つ買ったら1つ手放す

     総括
     モノを手放し、無駄な思考を取り除くことで、「大切な事(最優先すべきこと)にのみ集中する」ことがミニマリズムである。
     ものを手放すことのメリットは「物理面」ではなくむしろ「精神面」への寄与が大きいと感じた。たとえば、「ものが無ければ、それについて思考を巡らす時間がなくなり集中すべき事に集中できる」など・・・
     本書に記載の「手放す方法」を参考に、まずは自分の部屋から片付けしてみよう。

  • 佐々木さんの本は2冊目。わかりやすく物を持たないことの利点と方法が書いてあった。
    ミニマリストまで攻めるかは自分次第だけど、増えすぎた物をどうにか処理しようとは思わされた本だった。まずは冬物衣類の整理に手をつけようと思う。

  • ✨デッドスペースはデッドスペースのままにする
    その空間は死んでいない、そのままでいい
    物を減らすのを諦めて、その空間を一生懸命埋めるな。
    何もない空間こそが生き生きとした気持ちを生み出す。

    ✨永遠に来ないいつかを手放す
    家電の付属品、保証書、ケーブル類
    持っていたことを忘れているものは必要ないもの

    ✨かつてはただの執着
    【今】の自分に【必要か?】
    学生時代のもの、思い出の品、服
    過去に執着すると新しい事が入ってきにくい
    【今の自分が最高に好き】なら捨てるものはない

    ✨忘れていたものは手放す
    持っている物を全て把握できるのがゴール
    物を探すことがあれば、まだ物が多い証拠
    あぁこんなのあったな!懐かしいというものは不要。本当に必要ならそんな感情にならないはず。

    ✨手放す時にクリエイティブにならない
    捨てる時いろいろなアイデアを考えてしまうが、それは捨てることのストレスや不安から逃げたいから。今出たアイデア、完成しませんよ。

    ■元をとるという発想を捨てる
    活用できていない高かったものをみるたびに
    あぁ失敗した…使いこなせない…と感情が落ち込む。素早く判断した方が、穏やかな気持ちを保ちやすい。そしていずれ持っていたことも忘れる。
    そもそも昔高かったほとんどのものは毎日価値が落ちているし。

    ×ストックという仕組み
    余分に買ったものは余分にスペースをとる
    1つだけで十分

    ✨ときめきを感じるものだけを残す
    このときめくかどうかという直感的でシンプルな選択法は信頼できる。過去でも未来でもなく今にときめいているからだ。
    なんとなく手放せなかったものが手放す対象になっていく。なぜ捨てないのかという自問ではなく、ときめくか否かの2択だから感覚が敏感になっていく。

    ■メルカリが最高(他のアプリも可)
    出品と発送の手間をかければ意外と値段がつく
    →自分たちにはオークション代行が良いかも

    ■買った時の値段のままで考えない
    物の価値は買った時の値段から毎日同じ下がり続ける。他人の手に渡った時の本当の値段を想像してみよう(メルカリで相場を見るのも良い)

    ■お店は自分の倉庫
    家にストックせずお店に取りに行く(買いに行く)と考える。コンビニは24時間食べ物を保管している、Amazonは必要なほぼ全てのものを保管していて翌日届けてくれる。
    今すぐこれが必要!という状況は実は少ない?

    ■熱く語れないものは捨てる
    ■もう一度買いたいと思えないものは捨てる

    ■今まであげたプレゼントを全て覚えているか?
    もらったものは捨てにくいが、送った側は覚えていないだろう。そして自分があげたもので相手が困っていたらすぐに手放して欲しいと思う。気持ちを大切に。友情や愛情をモノで確認するような人間にはなりたくない。

    ■亡くなった人のもの
    亡くなった人のものを管理する時間より、言葉や思い出を思い出す時間の方が大切。悲しいがその人はもういないのだからものは不要なのだ。
    「葬式無用。弔問供物固辞すること。生者は死者の為に煩わさるべからず」画家の梅原龍三郎

    ■中崎タツヤ もたない男
    自分の写真、記録や日記と自分の過去自体とは、私は関係ない。たとえ、思い出が詰まっている写真や記録を捨てたしても過去を捨てたという大袈裟なことではない。もし忘れてしまうような思い出なら忘れていい必要のないもの。必要な人生の記憶は自然に残っている

    ■物の連鎖を断つ
    1つ物が増えると連鎖的に物が増える
    pcを買う、デスク、プリンター、スキャナー、外付けHDD、ケーブル類と5個も増えた
    テレビを捨てる、ホームシアター、ps3、録画用HDD、ケーブル類を捨てられる

    ■誰かが持っているものは借りる
    感謝を忘れなければ迷惑は迷惑ではない

    ✨レンタルできるものはレンタルする
    1年に1回しか使わないようなものはレンタル
    新しい事を始める時レンタルして見て気に入れば買えば良い
    購入費用や管理する場所、手間を考えるとレンタルは本当に便利でお手頃だ

    ■SNSで公表する
    服を半分に減らす宣言
    捨てるものの投稿を続ける

    ■【365日のシンプルライフ】
    持ち物全てを倉庫に預け、1日1つだけ取り出せるというルールのドキュメンタリー映画
    初日新聞紙で下部を隠して倉庫まで行き、ロングコートを取り出して硬い床で寝る。必要な物の順番が明確になる

    ✨仮に手放す
    迷ったものを袋に入れ1ヶ月生活してみる
    困ったら取り出し、困らないならそのまま捨てる

    ■視覚的にうるさいものを手放す
    自然と目が行く明るい色のものは落ち着かない、無意識に意識してしまう。刺激の弱い物の方が飽きずに長く使える傾向にある

    ■買ったものは店から借りていると考える
    服をたくさん買う、タグを保管、1シーズン後オークションで売る。高く売れる。丁寧に扱うようになる。所有だけでなく謙虚な気持ちにさせてくれる。

    ■タダはタダじゃない
    所有すると、維持と管理に時間もエネルギーも使う。自分のメモリを埋めてしまう。

    ■手放せるか悩んだらそれは手放せる
    100円か1000円もらえる→即決できる
    100円か101円もらえる程度の違いであれば、手放した方が清々しい。【絶対にYes!!それ以外はNo】

    ■大事にできるか、管理できるか
    そういった余裕があるかを考える。

    ✨家族はどうするか

  • ・大切にしていない物ほど、モノから発せられる負のメッセージは強い。自己肯定感を損ねる。どんなモノでも大切に扱ってもらいたがり、扱われるための順を成してメッセージを発する。
    ・ミニマリズムは出入り自由な学校

  • ミニマリストと聞くと、、
    はいはい、モノが少なくてキレイ好きなんでしょうね~くらいに捉えていた。
    しかしこの本では、ほんとうの意味でのミニマリストとは
    自分の大切なものに焦点を当てることだと伝えている。


    人間の脳や体は700万年前にほとんど作られた。つまり、今のようにモノに溢れ、情報に溺れるということはありえなかった。価値や自分の心、幸せが、多くにまどわされ分かりづらくなっている。
    「減らす」ことが、これに対抗する唯一の方法だ。それがミニマリズムである。

  • 2015年に出版されたミニマリスト必読の本。
    単なるモノを捨てる方法ではなく、生活、暮らし、考え方にまで踏み込んで書かれている。著者の佐々木さんのミニマリストになるまでの変遷、なってからの変化について書かれている。当時としてはミニマリスト本として、ここまで踏み込んだ内容はなかったのだろうか、海外でも翻訳されてベストセラーになったとのこと。ただ、捨てること、持たないこと、が良いこと、という落とし穴にも言及されており、各自にとっての、足るを知る、を気付かせてくれる本。

  • 物を減らすためのテクニック、考え方の参考にしたくて読んだけど、物を減らしたことによるメンタリティの変化がメインで目的とずれていた。

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著者プロフィール

佐々木典士(ささき・ふみお)
作家、編集者、ミニマリスト。1979年生まれ。香川県出身。早稲田大学教育学部卒。出版社3社を経て独立。クリエイティブディレクターの沼畑直樹とともに『Minimal&ism』を開設。ミニマリズムを紹介した初の著書『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』(ワニブックス、ちくま文庫)は海外25カ国語に翻訳されて、世界累計60万部のベストセラー。

「2022年 『ぼくたちは習慣で、できている。増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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